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九州を走る「ななつ星」という豪華寝台列車での旅がテーマになった短編集。
値段が値段だけに、登場する乗客の年齢層も高め。
いろいろなことから手が離れて、お金と時間に余裕があれば、私もいつかは寝台列車でのんびり旅してみたい。
お金の余裕より、時間の余裕が欲しいと考える今は、豪華寝台列車での旅なんてまだまだ夢のまた夢といったところ。
どの話も楽しく読んだけれど、小山薫堂「旅する日本語」が好きだった。
幾星霜、家苞、蘇息…
知らなかった言葉、短い文章、素敵なイラスト。
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憧れ列車「ななつ星」にまつわるstory~小山薫堂氏の随想あり!
旅とストーリー、好ましく思う本との出逢い!
一つ一つのお話が胸に響きます。
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九州を走る豪華クルーズトレイン「ななつ星」✩.*˚
その「ななつ星」での旅をテーマにした5つの物語と2つの随想からなるアンソロジー。
とても素敵な装丁と装画はクラフト・エヴィング商會によるもの。
この装丁にぴったりの素敵なお話ばかりでした。
好きだったのは井上荒野さんと桜木紫乃さんのお話。
どちらも夫婦のお話でした。
井上さんのは、一緒に乗るはずだった人と来れず一人旅をする女性の話。
彼女の真っ直ぐで一途な想いに涙しました。
桜木さんのは、定年退職したご主人との卒婚を考える女性の話。これも良かったです。こんなふうに生きる老後もいいかも知れない。
何かの節目に、とっておきの非日常を感じる旅に出るって素敵だな。
自分の事を振り返ったり、改めて大切な日常に気付いたり、そこから新たなスタートが出来そうな気がする。
ななつ星、調べてみたら、2泊3日で70万もするではないか!!
行きたいとは気軽に言えないな。これは大変だ〜笑
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夜景に浮かび上がる列車の装丁 素敵で手に取ったら好きな作家さんばかり名前が並んでいました。
中も遊び紙が黒なのに中表紙から目次を過ぎて本編に行くまでは黒じゃなく濃い紺のような色合い。
とにかく装丁が素敵すぎ。クラフトエヴィング商會さんでした。流石。
そして中の作品も粒揃い。それぞれの作家さんのエキス(?)を集めたような味わい深い短編が並んでいます。個性がはっきりしていて甘苦いものがあってちょっとしょっぱいものもあって辛いのもあって…というような味変が絶妙なのですらすら読めます。
途中にあるエッセイや詩も洒落た箸休め的味わい。でも滋味深い。ここに差し込まれている挿画もいい。大変に美味しい一冊と思います。
こんな豪華な列車の旅があるんですね。興味もなかったので全然知りませんでした。でも一生に一度くらいはこんな贅沢な旅をしてみたくなりました。
問題は誰と行きたいかですが…
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図書館で借りたもの。
退職を機に妻を豪華旅行に誘う夫。でも、妻には秘密の人生設計が…。豪華寝台列車「ななつ星」を舞台に、7人の作家・クリエーターが極上のストーリーを綴る。
寝台列車と豪華客船は夢。
井上荒野さんの「さよなら、波瑠」がとても良かった。
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豪華寝台列車「ななつ星」で旅をする人の5つの短編と2つのエッセイからなる。
短編でよかったのは、最初の「さよなら、波瑠」と、最後の「ほら、みて」。
エッセイはどちらもよかった。
「さよなら、波瑠」は、ちょっぴり悲しいストーリーだけど、こんなにもお互いを想い合えるのがとても素適。
「ほら、みて」は、はじめは、「ちょっと奥さん、酷すぎない?」と思ったのですが、落ち着くであろう結末にほっとしました。
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退職を機に妻を豪華旅行に誘う夫。でも、妻には秘密の人生設計が…。豪華寝台列車「ななつ星」を舞台に、桜木紫乃、恩田陸ら7人の作家・クリエーターが極上のストーリーを綴る。『オール讀物』掲載に書下ろしを加えて書籍化。
糸井重里のエッセイ?だけ邪魔だった。
川上 弘美のエアななつぼしが面白かった。
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ななつ星の話と気付かずに手に取り…
なるほど、ななつのお話があるものだ、と。
特別な空間には普通の延長に特別の物語がある。
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豪華寝台列車「ななつ星」をテーマにしたアンソロジー。短いストーリーの中に夫婦や親子の情が描かれて切なくなったりほっこりしたり。文字から映像が浮かんでくることしきりで私まで旅に想いを馳せ殺伐とした日常のなかでの清涼剤になったような気がした。桜木紫乃さんと井上荒野さんの作品がぐっと胸にきた。
すぐに読み終わってしまったのがもったいなかったなぁ。もっともっとずっとこの世界観に浸っていたい。
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九州の鉄道「ななつ星」がテーマのアンソロジー。
憧れの列車で、なかなか乗車できるものでもない「ななつ星」に乗車した二人の話だったり、乗れなかった二人の話だったり…でもどの小説も二人の関係を見つめ直せる旅となっていました。
小説だけでなく随想と随筆もその中でスパイスのようにきいています。
私もいつか乗ってみたいけど無理だろうなぁ…
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『さよなら、波瑠』と『ほら、みて』が好き。
前者は波瑠の心情がすくうように読み取れた瞬間思いがけず涙。短編でもこんなに入り込める小説すごい。後者は先が気になり一気読みしてしまった。
ななつ星気になって調べてみたらぶっ飛び価格。いつか乗ってみたいな。
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九州の豪華寝台列車、ななつ星を舞台にした短編集。乗客の年代によるものか、夫婦をテーマにしたものが多い。
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実在する九州の豪華寝台列車「ななつ星」で旅をする乗客たちの物語。一話ずつ違う作者が書くことで、乗客にはそれぞれの人生があることが鮮やかに感じられる。
コロナ化で運行が中止になり、リモート旅行をすることにした母娘の話はこの時代だからこそ作れた作品だと思う。
冒頭の二作は一緒に来たかった人へ思いを馳せる残された側の切なさに、銀河鉄道の夜を連想してしまった。夜空に浮かぶ列車が描かれた装丁の影響もあるかもしれない。
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同じ「ななつ星」をテーマのアンソロジー。
私はリモートのななつ星を楽しんでる母娘の話が優しくて1番お気に入りです。
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恩田陸目当てで読んだ
ななつ星を題材にしたアンソロジー
恩田陸はムーン・リヴァー
どこでもミステリ感出しちゃうの大好き
雑誌掲載期間中にコロナ禍が始まったりで、川上弘美の作はリモート旅な設定
設定・ストーリーはともかく名古屋弁が酷かった
井上荒野は初めて読んだけど、久しぶりに男性作家の男臭い話を読んだ
三浦しをんはスッキリと面白い
桜木紫乃は本当にななつ星で離婚卒婚を切り出す人いそうだなぁと薄寒くなった
糸井重里は本の趣旨的に本当にこれでいいの?と疑問
小山薫堂は素敵でした
全体として、乗車してるの還暦オーバーばっかりで。実態そうなんだろうけど。もっと多彩な乗客だったりクルー側の視点があったりというのを思い描いていたので、思ったのと違った。