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寝台列車とかそこまで興味なかったんだけど、すごくすごく乗りたくなった。井上荒野さんの話も良かったけど、川上弘美さんの現代の、コロナ禍でのリモート旅、新しい形、なんだかこんな世の中で文句言ってる自分が少し情けなくなった。こうやって旅して、落ち着いたら〜っていう心も大事だよな。きっと。
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【豪華寝台列車「ななつ星」を舞台に、7人の作家・クリエーターが贈る極上のストーリー】豪華寝台列車「ななつ星」に7人の作家・クリエーターが乗車した。ゆっくりと流れる時間が車窓に映し出す、7編のストーリー。
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憧れの列車、JR九州の「ななつ星」を素材にした七人の作家(作家じゃない人もいるけど…)の七つの短編小説(小説じゃなくて随筆もあるけど…)。本当に短い物語で、バキバキに「ななつ星」礼賛タイアップなので、てっきりコンパートメントに置いてある小冊子用の一駅ごとにお楽しみください、というブランデットコンテンツだと思っていたら、巻末でそれぞれの初出が「オール讀物」での今年の連載だと知り、びっくり。もはやプロモーションする必要がないくらい人気の旅なので、井上荒野、恩田陸、川上弘美、桜木柴乃、三浦しおん、という当代きってのスター作家を引き寄せ、作品を書かせる「ななつ星」の力、恐るべし、と思いました。でも川上弘美の「アクティビティは太極拳」を読んだ時、そうか、この連載期間はコロナ禍によって特別寝台列車の旅が出来なかった期間なのだと気づき、この短編集はリアルに運行できない時期でも「ななつ星」を楽しんでもらうための小説という名の列車の旅なのだと理解しました。やるな、JR九州。やはり、旅のターゲットに合わせてある程度の富裕層のシニアが主人公ですが、その世代の心を、死別した伴侶、中学からの女ともだち、姉の代わりに育て上げた兄弟、距離の離れた娘、そして定年を迎えた夫、というように多様な切り口の物語が繋がれていきます。その中で糸井重里の随筆「帰るところがあるから、旅人になれる」が効いていて、目的地がある旅でなくて、出発点に戻る(「ななつ星」の場合は博多駅)に戻る旅と、人生を重ね合わせる視点が、この短編小説集の縦糸になってような気がしました。GO TOというような経済施策じゃなても、旅は楽しめる、ような気がしました。列車の振動は恋しいけれど…
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実在する豪華寝台列車ななつ星を舞台にした短篇集。
一人で、兄弟と、親友と、親子で、夫婦で、わりと普通の人々の特別な旅を、様々な個性の作家陣が描くことで、自分もそこに居合わせたかのような雰囲気を感じられる。
いつか自分も大切な人と特別な旅に出たくなる一冊でした。
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JR九州の「ななつ星」で旅をする人たちが主人公の短編集。登場する旅人はいずれも齢を重ねた夫婦、あるいは配偶者と旅をするはずだったが、なんらかの事情でそれが叶わなくなった人たち。
旅をしつつ、配偶者への想いを巡らせたり、旅のパートナーとの関係について語ったりといわば人間模様を描いた作品、、かな。
普段読まないジャンルの本でしたが、特定の著者の作品だけを読むため手に取りました。残念ながら個人的には不向きな作品だな、と感じましてのでレビューはほどほどにしておきます。適切な評価ができない可能性が高いので星の数も可もなく不可もなく、ということで3つにしておきます。
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【収録作品】「さよなら、波瑠」 井上荒野/「ムーン・リヴァー」 恩田陸/「夢の旅路」 三浦しをん/「帰るところがあるから、旅人になれる。」 糸井重里/「旅する日本語」 小山薫堂/「アクティビティーは太極拳」 川上弘美/「ほら、みて」 桜木紫乃
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恩田陸の作品と言う事で購入した本だが、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」の7周年記念に7人の作家が寄稿したアンソロジーとのこと。ただ、恩田陸以外は当り障りのない内容だった。
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退職を機に妻を豪華旅行に誘う夫。でも、妻には
秘密の人生設計が…。豪華寝台列車「ななつ星」を
舞台に、桜木紫乃、恩田陸ら7人の作家・
クリエーターが極上のストーリーを綴る。
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九州が誇る超豪華特急列車「ななつ星」に寄せた7つの短編集。全体的に「老後」「死」「別れ」の雰囲気があり、それはななつ星に乗る客層によるものだと思われる。若者が気軽に乗れるものじゃないものね。「いつか乗ってみたい」「退職したら」と思っている人も多いだろうし、若い時にこんな豪華な特急列車に乗っちゃったら贅沢だし後が続かないと思っている人もいるのかもしれない。しかし、若い時(とはいってももちろん10代、20代ではないです)に超一流の体験をするのって、コストパフォーマンスが良いんじゃないかな?これからの人生で何度もそのことを反芻し、楽しめる時間が長いから。
7編の中で川上弘美さんの「アクティビティーは太極拳」が一番好きだった。唯一ななつ星に乗ってない話なのに!
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最後の桜木紫乃さんの短編に胸がつまります。どの短編も喪失感がありつつもあたたかみがある。どれも親しみやすい文章で、肩肘張らずに読むことができました。読んだことのない作家の方の文体にふれられ、長編も読んでみようかな、というわくわくした気持ちになりました。(音楽界でいうフェス?)
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5編の物語と2つの随想
豪華寝台列車「ななつ星」をテーマにかかれた本
恩田陸と三浦しをんっていう好きな作家さんの短編が一冊に合わさってて、思わず手に取った。
良かった。
寝台列車の旅に行きたいと思った。
母親と2人で旅行とかもしてみたい。
絵本も読みたくなった。
「帰るところがあるから、旅人になれる」
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豪華寝台列車「ななつ星」をテーマにした7つの短編集。どれも上質感溢れるしっとりとした物語で、改めて旅の良さを感じた。各々の題名もグッときた。
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もののあはれ。しみじみしました。豪華列車の物語には豪華作家メンバー。川上弘美さんのみ未読です。好きな作家さん揃いなのでこれは読まなくてはと意気込んでいた一冊。九州を走る寝台列車『ななつ星』を舞台に7編の物語が紡がれていきます。それぞれのストーリーにななつ星のホームページを見ながら想像を膨らませました。そして値段を見てビックリ。「乗ってみたいな」と淡く思っていた気持ちが一気に萎みました。全体的に年齢層高めの落ち着いた話が多かったです。その中でも井上荒野さんの『さよなら、波瑠』が一番気に入りました。
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こういう企画ができるのだと、ちょっと新鮮な驚き。
別に売り込みやプロモーションではないのだろうけれど、ちょっと惹かれて乗りたくなる。
やはり遠回りのマーケティングなのかも。
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美しい装幀に惹かれて手にとった。
九州の豪華寝台列車、ななつ星をテーマにした短編集。
ななつ星の客層を考えてか、年輩の役者が多い。
同じ舞台でも、著者によって全く異なる色の作品に仕上がっているのが面白い。