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批判的思考・科学的思考のエッセンスであり、シンプルで良い意味でベタな問題集。大学1~2年、おそくても就活前に読んでほしい一冊。
良い点として
①批判的思考・科学的思考が類書でもシンプルにまとめられている。
②設問がシンプルで取り組みやすく、解説も詳しい。
③ブックガイドが豊富。
個人としては、ビジネス系クリティカル・シンキングの既刊書のとっつきにくさを感じていたため、本書を手にとったが、類書で曖昧に感じていた点をよく整理できたと思う。アカデミックの基礎固めでもビジネス系でも一冊目として読むのにふさわしい一冊だと思う。
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11月25日新着図書:【人は、直観システムで誤った判断を下してしまう傾向があるので、思考ツールの使いこなし方を学びながら、科学的思考を身に着けることを目指しましょう。】
タイトル:思考力改善ドリル : 批判的思考から科学的思考へ
請求記号:141:Ue
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28176796
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「認知的歪み」と「思考ツール(特に科学実験の方法論)」を知り、1テーマ数問のトレーニングで思考能力を身につけるための本。クリティカルシンキングに分類される本書であるが、類書と異なるのは科学的ツールが紹介されていること、「知性改善論」という哲学のテーマを引き受けていることである。
もともと大学のテキストとして書かれたものを再編集したという経緯があり、基礎的なトレーニングとして最適。それは章末の問題を見ればわかる。どういうことかというと、例題と章末問題の難易度のギャップも緩やかに設定されているため、簡単すぎて練習にならないこともないし、かといって、難しすぎてとっかかりすらないなんてこともない。つまり、着実にレベルアップできるような内容が織り込まれているために、思考力が磨き上げられるのが分かるのだ。
また、本書の最後のページには豊富なブックガイドが示されており、どの本も一読の価値のある有意義なものとなっていることも特徴である。私も思考改善や認知バイアスについての理解を深めたいときはこのブックガイドを羅針盤として利用している。
以上より、本書は「初学者」にとって頼もしい味方でいてくれることだろう。
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Qアノンなどの陰謀論、ファクトに乏しい言説やニュースが蔓延る現代社会で、いかに正しく思考するかの一助となってくれる本。認知科学をベースに、人間が陥りがちな思考のクセも紹介されているので、単なる思考法を扱った本とは一線を画している。巻末におすすめの本が多数紹介されているので、そちらも読んでみたい。
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出版社の立ち読みを読んで買ったものの、しばらく積読になってしまっていた。
読み進めるにつれて、なかなか、思考が追いつかなくなってしまった。特に、言語化するのが難しい、、、
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Ⅰ ウォーミングアップ
Ⅱ 直観と熟慮
Ⅲ 因果関係
Ⅳ 対照実験とその周辺
Ⅴ 推論
Ⅵ 科学という営み
・『原因を推論する』と類似
・科学と反証可能性(116)
-ある仮説が正しくないことを示すことができる-たとえ現実にはそのための手立てがなくても原理的に反証が可能であればよい-という意味
-反証可能性が高い仮説の方が科学的に優れている。情報として価値が大きくなるから。
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読書猿さんの紹介をうけて、中身が気になり購入をした。内容としては、ファスト&スローで書かれていた内容の実践版という感じである。
1年前にファスト&スローを読んだときには、イマイチ理解ができなかった各種理論をこの本の演習をきっちりとやることで、自分のものになっていく感じがした。
戦略コンサルのように思考力を求められないITコンサルだとしても、この本で紹介されているような心持ち、態度で課題や障害に挑まないと、上司や顧客にやっつけられてしまう。他の方の書評を読むと、大学生におすすめと書いてある。勉強((論理を自分で作って検証をしていくという意味での勉強))をちゃんとしなかったという自覚がある社会人は、必読の1冊であると思う。
おすすめは、他のバイアスにかかる本((おすすめは、ファスト&スロー))を読みながら本書の演習を解いていくと、身に付きやすいと思う。ぜひ、わが社の新人研修にこの本を取り入れてもらいたい。
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2021年3冊目読了。
問題の解説を読み込んでしまった。事例に挙げられた実話について、その後を想像してしまった。
→ファスト&スローへ
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答えのある問題を解くことばかりをやってきた世代でも、とっつきやすいようになっているのが素晴らしいですが、皮肉なものですね。
脳が自然と陥りがちなトラップへの意識することを喚起してもらえる。そんな本です。
一方で、批判的思考や科学的思考が「絶対に正しい」というような従来思考に陥らないようにしたいものですね。鵜呑みにはしませんが、とても参考になりました。
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大学で行っている講義内容を元にして書かれているということもあって、内容は難しすぎず、読みやすいレベル。
各章解説と、数問の練習問題から構成されている。
練習問題は一部簡単すぎるものもあるけど、理解度を深めるという点ではちょうどいいかもしれない。
個人的には、後半の似非科学についての説明が面白かった。
曖昧な言葉遣いや反証逃れができる構造、「確証バイアス(自分が信じたいことについて、それが当たっているケースにばかり目を向けて、外れていることを示す証拠を無視しがちなこと)」、「バーナム効果(どんな場合にでも成り立つ一般的なことがらでも、自分のことだと捉えてしまうこと)」、さらにはメディアアプローチの影響により、根拠のない似非科学を信じてしまう人が少なくないという事実。
文系の自分からすると、納得の内容だった。
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大学の講義内容をベースに編集した書籍だけあって、初学者に好適な内容になっていると思います。例題や練習問題が随所に用意されており、また解説も丁寧に書かれているので、置いてけぼりを食うことなく読み進めることができました(物語を読むのに比べると、ちょっと腰を据え、また著者のいう熟慮システムを発動させながら読まないといけませんが)。
”あるある”な思考パターンの罠が多く紹介されている点では、大学生のみならず社会人にもオススメの一冊といえます。普通に生活していると、直観システムばかりを発動させてしまいがちですが、本書を辛抱強く読むことで熟慮システムを活性化させ、自らの思考を矯正するのに非常に役立つ一冊だと思います。
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まさに「ドリル」なのだが、とても丁寧な作りになっているので、最後までやりきれるし、やりきったことによって身につくものは大きい。内容的には、前半の二重プロセス論もよかったが、科学的思考を扱ったⅤ章以降が特に勉強になった。演繹と帰納、そして反証可能性の話が、これ以上できないくらいにスッキリ説明されている。
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タイトル通りの内容。クリティカル・シンキングよりもSNS時代のデマやフェイク、健康サプリに騙されない人になって欲しい、というのが伝わってくる内容なので、学生に読んでもらいたい本としてはお薦めできます。
ただ、最近の本なのに作りが古めかしいのと、新しい情報はなかったのとで(整理にはとても役に立ちました)、★3かな。
『ファスト&スロー』も合わせて読むのがお勧めです。
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関西大学での科学リテラシーの講義に基づいて作成した本である。練習問題が半分ぐらいなので演習の授業向けである。文章も平易でいい。活字が少し薄いが学生ならば問題ないであろう。自習教材としても使える。
因果関係や対照実験なども記載しているので、調査や実験を卒論で行なう前に読んでおくのもいいと思われる。
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読書猿さんオススメの、ロジカルシンキングを鍛え、メディア・リテラシーを高める本。
ドリル的に鍛えるにはとても良い本だが、戸田山和久の本の方が読んでて面白いかな。
こういう本を読んでると、論文読んだときに鵜呑みにしなくなるから助かる笑