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11月4日新着図書【狩猟採集民だった人間が農耕・牧畜を始めることで自然とのかかわり方が大きく変わりました。人間と10種の動植物とのかかわりを軸に、人間とは何者なのかを探究しています】
タイトル:飼いならす:世界を変えた10種の動植物
請求記号:640:Ro
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28176247
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ポケモンとかラノベやゲームの影響でTame、テイムとかテイマーとかってよく聞く言葉になってる感あり。ポケモンなどではモンスターをテイムして、プレイヤーに使役させる。ともかく、本作では人類がテイムしてきた主要10種類について語られる。イヌ、コムギ、ウシ、トウモロコシ、ジャガイモ、ニワトリ、イネ、ウマ、リンゴ、ヒト。全ての面白かったが、特にイヌでの故郷について、コムギの遺伝子について、ニワトリの章で語られる遺伝子操作等についてなどが印象に残る。訳も読みやすくエンジョイできた。
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こういう本は大好きである.
ちなみに10種とはイヌ,コムギ,ウシ,トウモロコシ,ジャガイモ,ニワトリ,イネ,ウマ,リンゴ,ヒト,である.ヒトとその他の動植物との長年の相互依存関係を展開してたどり着いた,遺伝子組み替え(GM)食品に関する著者の考えには,同意できないところもあるのだが,近年のすさまじい遺伝子解読の成果も踏まえて論じられる,10種の動植物の家畜化,農作物化の歴史はとても興味深い.また,最終章のタイトルは「ヒト」である.我々も気候の変化,および,他の動植物の家畜化・栽培化によって,文明を発達させることができたのみならず,その性質までも変化させてきた.
どこに書かれていたかもう忘れてしまったが(ジャレド・ダイヤモンドの鉄・病原菌・銃?),トウモロコシの祖先はトウモロコシとは似ても似つかない実しかつけず
,トウモロコシというヒトが有効に利用できる形に改良できるまでには途方もない時間と努力が必要であった,だから新大陸は文明の発展という観点から旧世界に対して大幅に後れを取った,という趣旨の話がずっと頭に残っていた.しかし,氷河期という環境の変化が,進化に大きく影響し,トウモロコシの野生種→栽培種への変化は,それほど大仕事でもなかったようだ.これに限らず,ヒトも含めて「氷河期」と「氷河期の終了」いう環境の変化が,あらゆる進化に激甚な影響を与えた,というのが最新の知見のようだ.
リンゴの原産地は,カザフスタンのアルマトイという都市の近郊にあり,そこにはリンゴの巨木が生い茂る森があるという.いつか訪ねてみたいなあ.
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レビューはブログにて
https://ameblo.jp/w92-3/entry-12672622408.html