紙の本
石井睦美氏が読者に贈る心のご褒美小説です!
2020/12/06 13:31
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『五月のはじめ、日曜日の朝』(新美南吉児童文学賞)、『ジャックのあたらしいヨット』(産経児童出版文化賞大賞)、『皿と紙ひこうき』(日本児童文学者協会賞)といった名作を次々に発表されてきた石井睦美氏の作品です。同書は、学業優秀なリケジョだったにもかかわらず、人見知りの性格が災いしてか、就活をことごとく失敗していた「ひぐま」こと樋口まりあを主人公とした物語です。そんな彼女がなぜか秘書として食品商社「コメヘン」に入社して2年目の冬、持ち前の生真面目さが愛され、徐々に周囲の協力も得られるようになり、本業の秘書業務に加え、社長の来客にふるまう手料理にも、少しずつだが自信をつけてゆきます。そして、「奇跡の小麦粉」と呼ばれるキタノカオリで調理するうちに、恋の予感も現れます。石井睦美氏が読者に贈る心へのご褒美小説です!
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学業優秀なリケジョだが融通がきかず、失敗続きの
就活の果てに食品商社に秘書として入社した
「ひぐま」こと樋口まりあ。個性的な先輩に
囲まれつつ、社長の来客にふるまう手料理にも
自信をつけてきた彼女に、恋の予感が!?
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私も母方の祖母にはとても可愛がってもらいました。そして、自分が一番祖母を好きだったんじゃないかな。一人で泊まりに行ったり。そこ、ひぐまちゃんにちょっとシンパシー感じました。それにしても、どんどん料理(それだけじゃないけど)がうまくなっていくのがすごい。
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リケジョで食品商社の社長秘書、と何やら漠然と期待感を醸し出す設定に魅かれてしまいましたが、基本的には会社のキッチンでご飯作るだけのお話でした。
どんな、と言われると困るんだけど、もうちょっと違った展開があるものと思っていたので、少々肩透かしです。
樋口まりあさん、いつも一所懸命、真面目一筋(だけど内心のつぶやきは時代劇風)で可愛らしいけどね。
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それぞれのエピソードは楽しめたけど、う〜ん、ちょっと中だれ気味かな〜。
前回とほぼ同じ展開で、ちょっと恋の予感があるだけ。それも期待外れだったし・・・。
まだ続きそうなので、続刊に期待。
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良い人しか出てこない小説、
安心して読める。
こんな良い人ばっかり揃うわけないやろって、
ちょっと前なら思ったと思うけど、
最近は良い人の周りには良い人が集まるもんなと
思うようになった。
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食の専門商社「コメヘン」に入社して二年目の冬。キマジメ秘書の樋口まりあは、来客に出す手料理に少々自信がつき、ついには恋の予感も!? 文庫書き下ろし。
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「ひぐまのキッチン」シリーズ第3弾。
“ひぐま”とは、樋口まりあの愛称。
まりあが「コメヘン」に入社して二年目になった。
前回は、コメヘンの40周年記念の『食フェス』で締めくくられた。
まりあは企画会議のリーダーを任され、大任をやり遂げて“大団円”で終了!な雰囲気だったが、そこで終わりでは無かった。
今作は、「慣れてきた頃が一番危ない」と言われる時期だろうか?
まりあの料理の腕が格段に上がってきたということは周囲の認めるところ。
でも、本人は相変わらず自信が持てない。
それが故なのか、お客様にごはんをお出しするなら「なるべく簡単な料理で済ませたい」と考えるところが、なんだか手を抜きたがっているのでは?と、ちょっと思ってしまう。
しかし一方で、「やらなくてはいけない」と思う真面目さと、「(料理を、材料を)作って比べてみたい」という科学的探究心も強い。
それが、まりあの「強み」なのかも。
新人だから、と甘い点を付けられる時期はすぎた。
まりあ自身の眼で、周りを見極めていくときになったのだろう。
『小松菜の元気なきな粉和え』
「思い出の味」を知っていて出すのはやりすぎではないか?
おもてなしは、個人の内面のどこまで踏み込むのかと悩む。
『ボルシチは祖母の味』
やってみたら意外に簡単だった。
「時間が解決してくれること」
『恋と起業のにんじんケーキ』
ピーターラビットの隠れトリビア!(笑)
まりあが、何かを突き詰めて調べなくてはならないのは、科学者視点なのかも。
『米良し、水良し、出会い良し』
近江商人の商売の心得。
『イケメンシェフの和風ニョッキ』
まりあの祖母・島津百合のモテモテぶりに驚く。
『もちじゅわ 中華まんの奇跡』
まりあの前任者・小林(旧姓・吉沢)ゆかりが突然の来社。
「中華まんが食べたい、まりあ手作りの」
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時間があるタイミングで読み始めると止まらず一気に読み終えてしまった。食べ物を題材にしたお話は読み終わった後心が満腹になるから凄く好きだなあと思った。タイトルに惹かれて古本屋で手に取って即決で購入して良かった!