紙の本
ターニングポイントとなる予感
2021/01/02 16:19
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
鷹野が塔子の実家に挨拶に行くという印象的なシーンから始まる巻。まさか挨拶か?などと思ってしまいました。また、今回は神谷課長の子供も登場。早瀬や手代木の子供の話題も。特に今回はいつも難しい手代木が、なんかいい人に見えるなど、いつもと違う感じに。ストーリーも面白く、キャラも安定していて、シリーズものの良さをすごく感じた作でした。終わりは、また鷹野が如月家を訪問。次あたり、塔子の立場も含め、なんだかターニングポイントになる予感のする巻でした。
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如月塔子、警視庁捜査一課十一係シリーズ。長く続いているのでもう何作目かな?
あらすじ
塔子の実家には十三年ほど脅迫状が届いている。刑事だった父功の恨みが書かれている。鷹野と調べ始めようとした矢先、事件が起こる。ワイズマン、賢者と名乗る犯人がゲームを仕掛け、ゲームの勝敗で被害者の生死を決めるというのだ。最初のゲームでは警察が負け、被害者は何本もの釘の上に落とされた。しかもこの犯人はパソコンから塔子の参加を要求していた。どうやらこの犯人も父功が捜査した事件に関わりがあるらしい。
今回のキーワードは親子だな。塔子と父功、神谷課長と娘、鷹野と父親。犯人の動機もそうだったし、犯人の復讐の対象も直接の相手ではなくて、その親子たちだった。鷹野の場合は虐待も疑われていたけど、最後に塔子が、父親は鷹野の蜂アレルギーを心配しての行動をとったのでは、ってくだりが、この作品でほんと穏やかだよなーと改めて安心してしまった。犯人が仕掛けた装置も、残酷だけど、あまり詳しく書かず、楽しめる作品。
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刑事・如月塔子の実家に長年届く脅迫状。十円切手が多数貼られた手紙には、刑事だった父・功への恨み言が書かれていた。過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に捜査を開始。だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。『賢者』を名乗る犯人が現場にゲームを仕掛けて、勝敗で被害者の生死を決める凶行に及んだのだ。犯人は塔子をゲームに参加させるよう要求。脅迫状との関連は。残虐な犯人の正体とは!?
シリーズ第13作。途中までは最近作の中でもいい感じだったのだか、最後で失速。残念。
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塔子さんの成長っぷりに驚く。事件が解決してもどうにもならない、遺された人達の悲しみ苦しみが暴走したように思えました。切ない、けど、余りにも間違った方向に暴走して、やっぱりそれはダメだろうと思います。塔子さんはワイズマンと堂々と渡り合い、謎を解き、自分なりの刑事の矜持を持ち始め、さらに鷹野さんとの距離も少しずつ近付いていく。このシリーズの最初の巻を読んだ時に感じた、どこか青臭い彼女が懐かしいくらい。追いかけてきて良かったと思った今回でした。
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01月-08。3.0点。
殺人分析班シリーズ。とうとう、塔子の家に来る脅迫状が事件に。現場に誘導され、クイズを出される塔子たち。
正解すれば被害者は助かるが。被害者たちの繋がりは。。
シリーズの中では、スピード感あるほう。次作も期待。
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塔子さんシリーズ。
個人的に謎解きが楽しい警察もんなのだけどちょっと無理やりな展開だった気がしないでもない。
復讐は何も生まないのでとても悲しい。
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構成は面白くて『結』まではどんどん読めたんだけど、クライマックスがクライマックスと呼べない程、淡白で『スン…』と終わってしまった。
あと、
最愛の者を奪われた気持ちは凄くわかるし、逆恨みもするだろうとも思うけれど、で、そこに行くか!というくらい復讐の対象が微妙だったので、最後は全く気持ちが入っていかなかった。
また犯人を説得しようとする主人公の言葉もなんか薄っぺらくて、『あなたの気持ちもわかるけど』がただの枕詞にしか聞こえなかった。
まぁ、私自身が復讐肯定気味の思考なので、それもあるかも知れないけれど、安いなぁとしか感じなかった。
個人的に割と妄想しちゃうのは、昔よくあった時代劇みたいに、ちゃんとした裁判の上で『仇討ち』みたいな制度があっても良いんじゃないかという事。
『父のかたき!』みたいな。
という訳で、今回は解決編がダメダメダメでした。
ずっと読んでるシリーズなので二つ星はオマケ。
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謎は…… あまりない。作中の謎かけは、読者が頭をひねって論理で導き出すという性質のものではなく、わかってもふーん、としか思えなかった。犯人の意外性もない。読んでしまうのは、シリーズへの愛着というか、塔子と鷹野のコンビが好きだから。
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メインストーリーの片隅にある鷹野と塔子と河野の三角関係っぽいのが最高...見ててキュンキュンする...
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シリーズ13作目で、特にこれで終わりと云う事は書かれてないのだが、鷹野が異動した公安分析班シリーズがすでに2冊出てるので、シリーズ最終作かな。まあ、脅迫状の件が解決するのでいいかもしれない。結構犯人が無理くりって感じで、小説なんだけど、入り込めない。塔子はもう出て来ないのかしら。文乃ちゃん、好きなので残念?
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塔子の成長に驚かされます。
シリーズ最初の昭島事件が出てきたので、再読したくなりました。
今年はシリーズが出ていないので、内容的にも落ち着いてしまったし、これで終わってしまうのかと思うと残念です。
警察内部やしがらみ関係なく「事件解決」に向かい、鷹野&塔子のコンビは安定していて楽しく読めました。
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刑事・如月塔子の実家に長年届く脅迫状。
十円切手が多数貼られた手紙には、刑事だった父・功への恨み言が書かれていた。
過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に調査を開始。
だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。
『賢者(ワイズマン)』を名乗る犯人が現場にゲームを仕掛けて、勝敗で被害者の生死を決める凶行に及んだのだ。
犯人は塔子を捜査に参加させるよう要求。
脅迫状との関連は。
残虐な犯人の正体とは!?
(アマゾンより引用)
犯人のこういう考え方、ホント嫌い
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続けてシリーズ読みました。
復讐の事を考えて行動に移す力は強いんですね。
警察が知りえなかった事にたどり着いたんですから。
被害者立場から見れば自分達が置き去りにされていると感じてしまうんでしょうね。
警察は、一つの事件にいつまでもかかりっきりではいられない。でも、被害者家族からすれば犯人が捕まらない事への怒りは何処へぶつければいいのか?
長い間復讐にかけたエネルギー、凄いものです。
如月、鷹野コンビは最強です。
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毎度、猟奇的な事件を追いかける塔子ですが、今回は輪をかけてグロいしキモい殺人方法。
生殺与奪の権利を与えられた側はたまらないよなぁ(怒)
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3.5くらいかなぁ
冒頭、塔子の自宅に鷹野がかしこまった感じで訪れるシーンですぐ引き込まれてしまった(笑)
母へお付き合いの報告に行くかのような描写。
念願だった猫(ビー太)も飼い始めた。
如月家に送られてくる脅迫状を解決しようというところから始まる、そこへ事件が起こるのだが犯人は塔子を指名しゲームに参加するよう命令していく。
その事件と脅迫状の件が徐々に絡み合っていくことに。
釣り上げた人間を針の山に落としたり、硫酸かける仕掛け、ごみ処理の機械ににぶち込もうとする仕掛けとなかなか手の込んだ犯人仕掛け。
最後の方一人目の犯人の目星を一気に見つけてしまう描写はちょっと萎えた。
もう一人の犯人の15年にも渡る憎悪は、被害者家族として仕方ない感情なのだろうと感じた。