電子書籍
☆怪異か? 人為か?☆
2024/05/09 00:22
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【百物語の夜】
夏。高槻から「百物語の会」(提案者は、文学部1年の葉山)に誘われる。《百物語》とは、江戸時代に流行した娯楽の1つである。それぞれが怪異体験を話し始めるが、ほぼどれも嘘が混じっており、尚哉は歪んだ声を聞きながら何とか耐えられそうだと思っていた。
百物語は進み、最後の1つが終わると、室内は真っ暗に。その時、小さな女の子が「お兄ちゃん」と言っているような声を聞く。その後、室内に明かりがつき、葉山は録音していた音声を確認すると、確かに「お兄ちゃん」と声が録音されていた。
それから数日して、難波から「百物語の後、後輩の大石の様子がおかしい」ということを聞く。百物語の会のあと、窓に1輪の花が置いてあり、「お兄ちゃん」といった声は、妹の声だと言っている・・・
人為的なものに少しの憤りを感じるものの、猫の行動にどこかホッとする話であった。
【死者の祭】
8月。高槻達は、遂に《死者の祭》のあった長野県に赴く。真実を知るために・・・
深町は、旧小山村で再会した従兄から、亡き祖母が「尚哉は山神様にとられた」と不穏な言葉を口にしていたと聞く。また、地元でも「死者が歩く」と噂される件の村に着き、調査を開始する一行。しかし、その最中、深町は「カエッテキタ」という声を聞いてしまい、高槻と共に再び、あの真夜中の不思議な祭へと招かれてしまう・・・
このシリーズきっての分岐点となる話であったと思う。と同時に、高槻の謎等は、ますます深まるばかりとなってしまった。
紙の本
☆怪異か? 人為か?☆
2024/05/09 00:20
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【百物語の夜】
夏。高槻から「百物語の会」(提案者は、文学部1年の葉山)に誘われる。《百物語》とは、江戸時代に流行した娯楽の1つである。それぞれが怪異体験を話し始めるが、ほぼどれも嘘が混じっており、尚哉は歪んだ声を聞きながら何とか耐えられそうだと思っていた。
百物語は進み、最後の1つが終わると、室内は真っ暗に。その時、小さな女の子が「お兄ちゃん」と言っているような声を聞く。その後、室内に明かりがつき、葉山は録音していた音声を確認すると、確かに「お兄ちゃん」と声が録音されていた。
それから数日して、難波から「百物語の後、後輩の大石の様子がおかしい」ということを聞く。百物語の会のあと、窓に1輪の花が置いてあり、「お兄ちゃん」といった声は、妹の声だと言っている・・・
人為的なものに少しの憤りを感じるものの、猫の行動にどこかホッとする話であった。
【死者の祭】
8月。高槻達は、遂に《死者の祭》のあった長野県に赴く。真実を知るために・・・
深町は、旧小山村で再会した従兄から、亡き祖母が「尚哉は山神様にとられた」と不穏な言葉を口にしていたと聞く。また、地元でも「死者が歩く」と噂される件の村に着き、調査を開始する一行。しかし、その最中、深町は「カエッテキタ」という声を聞いてしまい、高槻と共に再び、あの真夜中の不思議な祭へと招かれてしまう・・・
このシリーズきっての分岐点となる話であったと思う。と同時に、高槻の謎等は、ますます深まるばかりとなってしまった。
電子書籍
民俗学
2023/07/23 07:11
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
民俗学とミステリーのコラボといえば聞こえはいいですが、自分にはやや、ファンタジー系ミステリーみたいな感を受けました。それに、幼い頃、「死者の祭」に迷い込んで以来、尚哉は、嘘が歪んで聞こえる……。まだまだ続きそう
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時代が変わって行燈が蝋燭に、蝋燭が百均のライトに取って変わっても、百物語という文化そのものは受け継がれているところに、ホラー話ながら妙な感動を覚えてしまった。
怪談の中にはどうしても廃れてしまうものもあるけれど、百物語はどの世代でも通じる話ではないかなと思う。
それは、人々が伝え続けてきたからこそ残ってきた物だと思う。
百物語に限らず、多少形を変えたとしても受け継がれていく文化って尊いなと。
ただ死者や死者を大事に思う人たちの気持ちを踏み躙る行為は許されることではない。
そこはビシッと諌める高槻先生である。
前半はそんな百物語の話。
後半は尚哉が過去に踏み入れたあの謎のお祭りの話。
先生がいるから大丈夫だと、こちらは勝手に楽観視していたら、予想していたより大ごとになってびっくりした。
そうだよな。
死者の世界に「2回」も紛れ込んで無事で済むタイプの話はそうお見かけしない。
ただでさえ1回目で対価を支払っているから余計に2回目が無事な訳がない。
ただここで助けに入ってくれたのが、これまた意外や意外、でも寧ろこの人でなければ切り抜けられなかった(要はこのために用意されたかのような)人の登場で、チートな切り抜け方を見せてくれた。
でも、結果的に高槻先生は対価を支払った気はする。
引き換えに一度は欲しかったものを得て、再び失って、トータル的にはマイナスな気がする。
何しろ、先生は引っ張り出してしまったから。
彼の背中の傷に関わる存在を。
命は助かったラストではあるが、不穏を残す形となった。
これからの先生が本当に心配である。
番外編の瑠衣子先輩の話が、余計にその不安を煽った気がする。
基本的にほんわかな話だし、瑠衣子先輩の先生への想いは物凄く理解できるのだが(ぽわんと丸い、言い得て妙)「ここに留まってくれない」みたいな不安感も確かに存在していたので。
最後の最後、「よかった、ちゃんといる。」この一文が、今回の本編を読んだ後だとより心にしみる。
改めてこうして振り返ってみると、いつも以上に噛み締め甲斐のある一冊だったと思う。
どうかどうか、皆が笑っていられる未来に繋がっていきますように。
そのためには、尚哉くんはますます先生を制御する術をマスターせねばだな。
まずは体力づくり、頑張ってくれ!
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いよいよ、本物の怪異と遭遇。前巻から、現象と人の解釈だけでは説明のつかない本物の怪異らしきエピソードが出始めていたが、今回、主人公の特異能力の原因が本物の怪異によるものだと明らかになる。
本物の怪異の出現により、これまでと明らかに局面が変わった。今後どんな展開になるのか、物語の行方が楽しみである。
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子どもの頃に遭遇した出来事と、それによって身についてしまった特殊能力の謎を探りに行く物語。こちらは次の段階に向けて中間の盛り上がりになってくる。次作以降、本編をどのように繋げていくのかが楽しみ。
もう一編、大学内での百物語の話が収録されているが、こちらは(個人的に)中だるみ感しか感じられず、残念に思う。
そろそろ本シリーズも終結に向け、どのように伏線や謎を回収していくかを考える時期に入ってきたのかな?このままズルズル続くと、似たような話になってしまい面白くなくなってしまうのではと危惧している。
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百物語。猫は良いものだなと改めて感じる。2編目は最初から出てきていた尚哉の耳の原因のお祭りの話。こんなにもガッツリあちらの世界に行くのか!と驚きつつ。それにしても、あの村の死者は山神様に縛られているようで浮かばれないなと思ったりもした。孫の寿命を差し出せと言う祖父母のことを考えたら辛い。
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ここで読むのをやめて寝るとかこわすぎる、むり、、ってぞくりとするの、久しぶりだった。
でもそこを越えたらあとを引く感じじゃなかったので多分有り難かった。
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5巻目は百物語と死者の祭と瑠衣子視点の番外編。
とうとう尚哉が力を得た祭りを調べに行く。
その前の百物語に絡めた数字の意味合いと死者を悼む在り方が補足となって効いてくる。
尚哉が迷い込んだ祭りの真相は。
そこで遭遇した出来事と人物。
そして過去を思い出したはずの高槻。
だが沙絵の正体も明かされたが忘れてしまった高槻にはどう説明するのだろう。
ただの怪異ではない、神との契約は恐ろしいものだ。
高槻が子供の頃に遭遇したものも恐ろしそう。
尚哉は戻ってこれた。高槻がそれと対峙した時何が起こるのか。
ますます続きが楽しみになった。
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図書館本、シリーズ5巻。だいぶんと民俗学的考察が増えてきて、嬉しい限り。百物語でのからくりは、いかにも現代ならではの理由に、逆に素人の動画投稿などに危惧感を覚えた。面白ければ、何をやっても良いと思う輩が多くなっている事実をこんなところで知る。
そして、尚哉の抱える問題が、とうとう明らかになるが・・・まさかの高槻先生の事態に、『この人は一生こういう星の元にいるんだろうな・・・・』と哀れに思った。いつの日か、高槻先生の真実が明らかになったとき、この日のことも思い出すのかな‘・・・。次巻も期待していますよ。民俗学的に。笑
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(ネタバレにはならないと思うけど)ついに祭りの現場に!今回はハラハラしたなー。そう来たかって場面が多すぎて大満足。巻末の瑠衣子のエピソードも良かった!猫も良かった!
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一気に話が進みました。
ついに「死者の祭」に踏み込んだ内容になり、シリーズ急展開です。
沙絵さんも再登場していい味を出しています。
少し盆踊りについて詳しくなれる感じでした。
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「百物語の夜」
全て語り終えた後に起こる。
偶然だったとしても他人の身内に纏わる話を利用したうえ、それを喜々としてネットにあげるなんて最低ではないか。
単独行動が人一倍危険なのに、誰にも伝えず秘密で行動していただなんて考えただけでもゾッとする事だな。
「死者の祭り」
再びあの祭りへ参加する為。
自ら一度目の代償を選び帰宅したのだから、二度目は以前よりも大きな事を要求されると考えはしなかっただろうか。
思い出してはいけない記憶だったのだろうが、何故あそこまで日付を遡り消す必要があったのかは謎だよな。
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いよいよ本気で最終章かと思いきや!のどんでん返し?は予想してなくて、とても楽しかった!
ただ、巻末エピソードは要らなかったかなぁ。。。逆にウザいというか何というか、、、瑠衣子さんのパーソナリティはそこまで要らなかったし、語って欲しくなかったかも。。。なんか無意味に生々しさを追加したような、居心地悪い感じ。
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祭の話は本シリーズ一番緊張感がある。カエテキタはすごい臨場感がある。高槻先生の過去も迫って来た。爺じゃんたちは若者を守りたいからわざとそんな態度を取るところがちょっと涙目。