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人類は、約30万年前にアフリカで誕生し約4万年前に獲物を追って狩猟生活をしていた人々が日本に辿り着いた。同時、北海道の北部はロシアと地続き、朝鮮半島と対馬・九州は今より近かった。台湾は大陸と地続きで丸太船で沖縄に入ったと考えられて居る。
時代は、縄文で狩猟や採取で生活していたが縄文時代後半から大陸から渡来した稲作が普及し弥生時代では、稲作も生活の糧となる。その後、人々が暮らす集団でクニが興り邪馬台国の卑弥子が君臨した時代には100余りのクニが存在した。
3世紀頃の古墳時代では九州の纏向遺跡が、ヤマト政権の中心と考えられた。飛鳥時代の6世紀頃にはインドから伝来した仏教が百済から入ってくる。日本は八百万の神の国だった為に浸透するには抵抗があり、有力豪族の蘇我氏は崇仏派で物部氏は排仏派で敵対し587年に蘇我馬子が物部守屋を攻め物部氏を滅ぼし曽我氏が政治の中心となり592年には推古天皇を即位させ聖徳太子と共に推古天皇を支えた。聖徳太子は用明天皇の子で厩戸皇子といわれた。推古天皇の摂政を務め天皇を中心とする中央集権国家創りに務めた。
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日本古代史は戦国時代とともに、何度読んでも忘れてしまう。しかし古代史は土器や古墳や古寺など現存文化財がとても魅力だ。
各項目とその見出し、説明文、図解は「サクッと」シリーズと同じだが、「クローズアップ古代史」という項目で、従来説と新発見、を載せている。発掘物に対する科学的調査の発展で今迄の説が覆っているようだ。なんとこの新発見の項目が16項目もある。
稲作がはじまったのは弥生時代ではなく縄文時代だった、とか聖徳太子は後世に創作された人物だったか? などは聞いたことがあったが、平城京では「破斯清通」という名のペルシア陣が働いていたとみられる、などは初めて知った。文字のある木簡自体は1966年に発掘されていたが文字は薄くて読めなかったものが、2016年に赤外線撮影したところ、破斯という中国語でペルシアを意味する文字が読めたという。
2021.2.1第1版第1刷 図書館
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古代史。縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代について概要をわかりやすく書いています。
一通り理解するにはとても良い本です。
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NDC 210.2
[淡路島の銅鐸、蘇我氏や大王家の古墳など21世紀に入ってからも新発見が相次ぎ、注目を集め続ける日本の古代史。その歴史を解くカギは限られた文献と、神話と出土品のみであるため、未だ解明されない謎が多い。そもそも日本人がどのように生まれたのか、天皇家がどのように誕生したのかも判然としない。こうした古代史を読み解く上で、もうひとつ重要な鍵となるのが地図。日本人の成り立ちも、縄文人の生活も、地図を読み解くことによって明らかとなる。さらには日本最初の都が飛鳥に生まれた理由や京都盆地が都建設地に選ばれた理由も当時の豪族の勢力圏から浮き彫りに。古代史のトピックを解説しながら、これらにまつわる謎を地図によって読み解く。]
[内容:目次より一部抜粋]
■第1章 縄文・弥生時代
【縄文・弥生時代の流れ】 大陸から日本へやってきた人々がクニをつくり各地で戦争を繰り広げる
【日本への長い道】 何のために、どんなルートを通り、日本へたどり着いたのか
【縄文人の生活】 高度な技術で多様な道具をつくり、危険をおかして遠距離を移動!
【戦争のはじまり】 中国の史書が記す「倭国大乱」はいったいどこで起こったのか
~クローズアップ古代史~
稲作がはじまったのは弥生時代ではなく、縄文時代だった!
曹操の墓で発見された鉄鏡が邪馬台国の九州説の裏づけになる
■第2章 古墳時代
【古墳時代の流れ】 ヤマト政権による統一が進むとともに各地に築造されていく巨大な前方後円墳
【倭の五王】 中国に使者を送り続けた5人の王 彼らの正体を明らかにする
【巨大古墳の登場】 前方後円墳はヤマト政権のシンボル それが全国につくられた意味とは
~クローズアップ古代史~
日本最大の前方後円墳は仁徳天皇の陵墓でない!
■第3章 飛鳥時代
【飛鳥時代の流れ】 朝鮮半島から日本へ仏教が伝わり、中大兄皇子のクーデターで大化改新が実現
【崇仏論争】 仏教を受け入れるか拒絶するか……激化する蘇我氏と物部氏の争い
【大化改新】 天皇中心の中央集権体制を目指し、新政権がいよいよスタートを切る
【天武天皇の政治】 律令体制が次第に整い、日本がようやく「国」になった!
~クローズアップ古代史~
聖徳太子が建立した法隆寺の現在の建物は再建されたもの
大化改新は虚構ではなく、確かに大きな改革が行われていた!
■第4章 奈良時代
【奈良時代の流れ】 政争や疫病などの社会不安が相次ぐなか、平城京に律令体制の中央集権国家が完成!
【遣唐使派遣】 命の危険をおかして中国に渡った留学生たちが唐で得たものとは
【聖武天皇と鎮護国家】 仏教で社会不安を鎮めようとした聖武天皇の篤き願い
【平安京遷都】長岡京の建設中に決まった平安遷都 なぜ桓武天皇は心変わりしたのか
~クローズアップ古代史~
平城京では「破斯清通」という名のペルシア人が働いていた
奈良時代の人々も知恵を絞ってさまざまな疫病対策を試みていた!
[監修者]
瀧音能之(たきおとよしゆき)
1953年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学科卒、博士(文学・早稲田大学)。現在、駒澤大学教授。日本古代史、特に『風土記』を基本史料とした地域史の研究を進めている。主な著書に『風土記と古代の神々』(平凡社)、『古代日本の実像をひもとく出雲の謎大全』(青春出版社)、『出雲大社の謎』(朝日新聞出版社)などがある。