悪役令嬢は推しが尊すぎて今日も幸せ １ みんなのレビュー

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投稿者：シエル　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

作者の代表作のスピンオフです。その代表作の１巻目は楽しめた記憶があります。2巻目から少々もったり感じ、3巻目以降を購入せず、本作はスピンオフということに気づかずに購入しておりますので、このシリーズのファンというわけではない読者目線の感想です。
この作者様の作品のいくつかは、主人公が色々努力しているのですが、本作の主人公は、推しの姿と声に興奮して鼻血を出している印象しかありません。
主人公は悪役令嬢の役割を果たして断罪された後の生き方をどう考えているのか。
「貯金するのもいい」といいながら、実行している描写は無し。
技術や知識を身に着けようとすることもなく。
兄がいて後継ぎにはなれない状況で、ぼんやりした将来像としてでた、どこかの伯爵家の次男と結婚しても、爵位はないし、生活のすべがあるのだろうか。
そして、心清らかなヒロインをいじめればヒロインはゲーム展開通り攻略対象との愛をはぐくむと疑わないシンプル思考。
これらのすべての問題を、主人公は頑張らなくても、続巻でスーパー執事が解決してくれるのでしょう、きっと。
主人公の父親の公爵も、自分から娘を王太子妃にと売り込んで、国王から承諾を得ているのに、娘がイヤだといったので破談というのは、大問題ではないでしょうか。
そういった、細かい点が気になる方にはお勧めできません。
そして、話が大きく進まないまま、「悪役令嬢始動！」の章で1巻終了したので、2巻へ続くようです。
このシリーズが好きな方には見知った登場人物が出て、それだけで嬉しいのかもしれないですし、もしかしたら2巻目から面白くなるのかもしれません。