紙の本
古さを感じさせない
2021/01/23 15:42
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投稿者:にゃっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
グルメエッセイと言えば、東海林さだお。
その大ショージ先生のアンソロジーが最近相次いで出版されていて、賑わっている。
多くの作品は「あれもくいたい これもくいたい」(週刊朝日連載 単行本は朝日新聞社から。文庫版は「○○の丸かじり」といういわゆる「丸かじりシリーズで文春文庫から出版される)のライブラリーからピックアップされたもので、切り口を変えればどんなテーマでもまとまってしまうほどの作品数があると言うことで、これからも続々と出て来るでしょう!
さて、この「B級グルメで世界一周」もその例に漏れず、世界各地のうまいものというテーマで選ばれている。
かなり古い作品もあるが、いまでも賞味期限は切れていない。
まことに新鮮な味わいの作品に、思わず「腹が減る」。
そうなのである。
この人の、いやいやショージ大先生の作品は読んでいて腹が減るのが困るところである。
思わず本を置いてスーパーに向かってしまう人はあとをたたないだろう。
困っちゃうね。
でも面白いから許すのである。
どうか先生、いつまでもお元気で。
と祈らずにはいられない。
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丸かじりシリーズの中の各国料理にまつわるエピソードを集めたもの。
読んだことあるやつも当然あったが、相変わらず面白い。美味しそうだし、笑えるし、うなづけるし。
解説もすごくいい。このエッセイの本質をしっかり表現しててすごいと思った。偉ぶらないで、いつも庶民目線の東海林さだおってすごいね。
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東海林さだおの本は安定して面白いが、この本の久住昌之の解説は過去の東海林さんの本の解説の中でも群を抜いていてピカイチだと思った。さすが東海林さんとはまた違ったやり方で食を極めている「孤独のグルメ」の作者ですね。
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このシリーズの拾い読みしたい人向け。
コロナ後、国内でグルメで世界一周したい人。
首都圏に住んでいる人。
寝る前にちょこっと文字を読んでから寝たい人。
に向いています。
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週刊朝日の長寿連載「あれも食いたいこれも食いたい」、単行本で「○○の丸かじり」から傑作コラムを厳選。久住昌之の解説も絶品。
食のエッセイとして日本史上最大のヒット作だろう。地域別に編集した選りすぐりのエッセイ。
ほかの出版社でもこの連載のより抜版はあるが、本書については初出の日付と元の書籍の情報がしっかりと記載されている。出版社の善意、誠意を強く感じる。
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いわば著者ライフワーク「アレも食べたいコレも食べたい」の選り抜きベスト編。
新旧さまざまな名作エッセイが48編。
ヒマ潰しや小旅行のお供にひょいと持参して読むのがオススメ。
とにかく笑える。そしてスルドイ。独特の表現や論理の飛躍?がどれもスバラシイ。これはもはや単なるエッセイを超えて、著者唯一無比の伝統芸能、いや、無形文化財、人間国宝級の至芸と云えるほどではないか。マジで本気でそう思う。
その著者も、今や我が母と同じ85歳。まだまだ元気に書き続けてもらいたい。
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久々に読んだ東海林節!
今までのエッセイの寄せ集めなので古い時代のものもあり、ああこの時代にはこの料理は一般的ではないのだな、とか懐かしくたのしく読めます。
久住さんの解説もよい!東海林さんは新しいものを否定せず(だいたい醤油かけたいって言ってる気もするけど)、舌は肥えていくはずなのにどんな食べ物も興味を持って楽しくチャレンジしているところ、素敵です。