紙の本
白兎シリーズ第3弾
2021/04/01 16:01
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
通り魔事件が立て続けに3件発生する。時を同じくして高校生の爾(みつる)は夢で人を殺す夢を見る。その時には必ず変わった現象が爾に現れていた。朝起きると女性の髪の毛をにぎっていたこと、Tシャツに血の匂いがしていたことで爾は秘かに自分が犯人ではないかと疑い始める。そして友人だという見覚えのない白兎が爾の前に現れる。そして爾は被害者の母から娘を殺害した犯人と疑われ・・・。
ちょっと意外な展開でした。
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あさのあつこさんというと、「バッテリー」などの青春小説は読んだことがあり、さわやかな印象だった。時代小説も書かれているみたいだが、そちらは読んだことがなかった。この「藍の夜明け」は一部江戸時代かと思われる古い時代の話が盛り込まれており、そのあたりに時代小説の匂いが感じられる。
サスペンス・ミステリとあるが、少し人物と事件の関係がわかりにくい部分があった。みつると母親のやりとりの中に、高校生のみつるが母親に感謝しながらも素直に表せないところが「そういうことあるよなあ」と思わせられた。
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シリーズ3作目。プロローグは現代だったが、平安京の頃から物語が始まったので、白兎の過去かとも思ったが、現代にもどって来た。やはり、ミステリというよりは、ファンタジー色が強い。今回は、少年たちが出てくるので、よりあさのあつこさんの作品だと強く感じた。生と死と彷徨いと贖罪この物語はどう終わるのだろう。
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白兎シリーズの第3弾。
序章は「羅生門」のような中世の時代。
「死者が死者であることを悟るまで、己が力で己が未練を断ち切るま傍らで待つ。それが、俺の役目だ」と、この時代にも白兎が登場。
そして本章は現代へ。
目覚めた時の異変に、近所で起きた殺人事件に関係あるのかと慄く16歳の爾の前に現れる白兎。
過去と現代、どのような関連があるのかと、謎は深まるばかり。
サスペンスフルな著者の手腕が、読者を惹きつける。
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時代を超えて、さまよう魂。その魂の昇華させたい白兎。時空を超える白兎は、何者か?まだ明らかにならない。
連続殺人事件の犯人の動機は、ミステリーとしては、物足りない。
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自分が信じられず理解できない怖さが、日常に潜んでいたらと、想像できそうでできません。
どんな切っ掛けで、この先の道を選ぶかなんて分からないけれど、後悔のない道を選びたくても、その選択さえもなかったとしたら、どう生きて行けばいいのかわからなくなりそうです。それでも、間違ってしまったとしたら、償いながら、生きて行くのが残された唯一の道なのでしょうか。
四分の一が時代小説なので、あさのさんの時代物を読んでない人はきっとびっくりですね。
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白兎が出てくるこのシリーズは、何度読んでも今ひとつよくわからない。だからか版ごとに読んでしまうのだが。
高校生・爾の悪夢は事件と関係があるのか、狗丸と葉黄女の話はどう関連してくるのか、ファンタジー寄りのミステリ。真相はファンタジーだが。
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【16歳の誕生日に俺は女の人を殺した!?】
この帯に惹かれどんな猟奇殺人だ?ってワクワクしながら読んだら全然違ったー。
何だ?
これはホラーか?
よく分からないけど面白かった。
あさのあつこ先生の本は初読みだったんですが独特の雰囲気が私は好きですね。
他の本も読んでみたいと思います。
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時代小説だと思って読み始めたのだが。人の心を失い鬼と化した者の怨念が連続殺人を引き起こすサスペンス・ミステリー。犯人は、そっちかー。読んでいる途中でシリーズものだとわかった。しかも第3だった。読み終えて中途半端な余韻が残ったのはそのせいだ。白兎の正体が今イチ掴めなかったのも。