紙の本
可愛いカラフルなドロップたち
2021/04/07 15:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ツクヨミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性作家たちのショートショートアンソロジー。
まさにドロップスのように、次にどんな味が味わえるのか楽しめる一冊。可愛いお話もあれば、幻想的なストーリーや、少し怖い話まで、次から次へと味わえて、読みだしたら止まらない。ショートショートの魅力を再認識させてくれます。
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ショートショートといえば星新一。
私の中であれを超える人は出てこないと思う。
という前提で書く感想です。
まず勘違いしたのは、書下ろし作品だと思ってたこと。
選者さんがいいと思った作品だったのね、なるほど。
きっとプレッシャーだったろうなあと分かるまえがきとあとがきにクスリ。
好きな作家さんたちが多数いたのでわーいと思って読んだ。
宮部みゆき「チヨ子」
少し不思議で優しい物語。身の回りの昔大切にしていたものを再度取り出したくなる。
辻村深月「さくら日和」
胸が苦しくなるよ。初恋だったのね。
新津きよみ「タクシーの中で」
最後がちょっといまいちだったけど、二転三転するホラーで面白かった。ゾワっときた。
皆川博子「断章」
この人はどんなふうに世界が見えているんだろうか。
三浦しをん「冬の一等星」が収録されてる君はポラリス既読だったんだけど内容はさっぱり覚えてなかった。すごい好きだわ。もっかい読み直そ。
村田沙耶香「余命」も既読だけど、やっぱこの人すごいわ。常識をひっくり返した世界を書くのが上手。
短編集って力量が顕著に出るよね。こんな短いのに面白い作品書ける皆様すごい!
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ショートショートと言えば星新一さんが有名ですが、今回は女性作家さんのオムニバス作品ということで短いストーリーでどう話が転がるかワクワクしながら読みました。
結果どれも面白くあっという間に読み終わりました。
恋愛、幽霊、SF、AI等、様々なジャンルの話が収録されており短いながら読むとすぐそのストーリーに引き込まれました。
村田さんの「余命」が個人的には衝撃を受け、実際有り得そうな世界を描いててぞっとしましたね。さすがです。
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ショートショート集。
別のショートショート集の感想にも書いちゃったけど、合間に読もうと思ったら止まらなくなった系。
新井素子さんの、あとがきも含めてとっても美味しくいただきました!
この本でぶたぶたを知って、検索したらめちゃくちゃシリーズ多い!底無しの沼にハマっていく音が聞こえる。早速本屋さんへ走り何冊かゲットしました。
萩尾望都さん(小説を書かれていたこと初めて知った!)のお話が一番泣けたし美しかった、最高です。
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サクッと読めるけど、ショートストーリーはあんまり好みじゃないかな。好きなテイストの作家さんを探すには良いかもね。
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楽しかった(^^)
何作は読んだこともあるし、本も持っているのだけど、読み終わると鮮明に記憶が蘇り、また読みたくなる。
さがすのが大変だけど(๑˃̵ᴗ˂̵)
これこそ読書の醍醐味で楽しさ。
素子さんの本も(コバルト文庫)読み返したいな。
素敵な一冊でした。
楽しかった!
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15人の女性作家のみのショートショート小説集。
まえがきとあとがきを編者・新井さをが添え、まえがきでは基本的なショートショートの定義、あとがきでは各々の解説を記している。お気に入りがあれはその作者の他作品も味わえる。私は特に図子 彗さん、恩田 陸さんの作品が良いと思いました。
やはり新井さんは星 新一さんのショートショートDNAをしっかり受け継いでいることを改めて感じました。
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これ本当に面白かった。全話どれも面白い。
しかも読みやすかった!
スラスラ読めるしすぐに読んじゃいました。
まず装丁がかわいくて手に取りました。私の好きな恩田陸さんの名前を発見し、よく見てみると1冊の中に作者が15人って豪華だなぁと思いました。色々なジャンルの物語も読めるし贅沢だなぁ思って買いました。
物語は、どちらかと言うと割と不思議な物語が多いです。
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全編くまなく面白かったです!1日一編ずつ読めば良かったと思うほど。この本のおかげで気になる作家様が増えました。
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女性作家のショートショート。
サクッと読める。
ショートショートだからか、変わった設定のものも多かった。
「タクシーの中で」はショートだけど、展開も多く、ゾクっとした。
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女性作家による15のショートショート作品集。
バラエティ豊かで、ドロップみたいにいろんな味のお話が集められてます。不思議な話。怖い話。ニヤリとする話。ゆっくり楽しく読了。
三浦しをんさんの「冬の一等星」は、出典文庫を読んでいたのにすっかり忘れてて。不思議で素敵な話でした。しをんさん、改めていいなぁと。
新津きよみさん、堀真潮さん、辻村深月さん、松崎有理さんが特に気になりました。さらに他の作品も読んでみたい。
まえがき&あとがきが新井素子さん(あぁこの口調?文体?懐かしいです)
まえがきで、長くて選にもれた作品が幾つかあると書いてらっしゃったのも大層気になります。
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「ショートショート」と言えば星新一さんですが、
若い頃に新井さんのコバルト文庫のシリーズを
読んでいたのが懐かしくて手に取りました。
今まで何冊かのアンソロジーの短編集は読んだことが
ありますが、それよりもかなり短めな作品もあったので
これが今まで最短な短編集かと思います。
印象的だった話は
宮部みゆき「チヨ子」、三浦しをん「冬の一等星」、
辻村深月「さくら日和」、新津きよみ「タクシーの中で」、恩田陸「冷凍みかん」です。
「冬の一等星」と「さくら日和」は割とハートフルな話ですが、それ以外はじわじわと来る怖い話です。
こんな短編でも怖さがここまで来ると凄いです。
村田紗耶香「余命」は発想が衝撃的ですがシビアな話なのでこちらも違った意味で印象深いです。
楽しい話、怖い話、切ない話、不思議な話など
SFからファンタジー、ミステリー、ハートフルなど
ジャンルが色々とあり、これだけの豪華な女性作家さんが勢ぞろいなのでどのページを開いても面白く、
本の玩具箱のような感じで楽しめました。
好きなページを開いてさっと読めるお手軽さなので、
気分転換で読みたい場合にはお勧めな作品だと思います。
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とても豪華な女性作家さんたちのショートストーリー。星新一さんのショートショートみたいな短く落ちのあるお話もあり、なんだか不思議なお話もあり、ちょっと怖いお話もあり、とっても楽しめました!実は萩尾望都さんのが読みたくて買ったんですが、「夫が邪魔」の新津きよみさんや村田沙耶香さんのお話とかも好みでした。まえがきとあとがきもよかったです♡
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書き下ろしではないが、既読だったのは上田さんの一作のみ。あとは未読、初読み作家さんも何人かいて、楽しめた。
認知症をテーマにした『ダウンサイジング』(図子慧)は、もしかしたら認知症の人は本当にこう感じているのか・・・?と思えて、かつ起こりそうなお話。次元のダウンサイジング、というのが印象的だった。
"席の譲り合い"が恨みっこなしの勝負になる『トレインゲーム』(堀真湖)は痛快。でも、現実に挑める性格の人は限られそう。
『のっく』(新井素子)はやさしい雰囲気がしめくくりにぴったり。こんこん、楠の中の世界、気になるなあ。自然物の不思議な話は、魔法めいている。
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+++
女性作家による珠玉のSSアンソロジー!
ほら、不思議な味がするでしょう?
新井素子が編む、短くて、ずっと心に残る15の物語
【収録作家および作品】(五十音順)
新井素子「のっく」 上田早夕里「石繭」 恩田陸「冷凍みかん」 図子慧「ダウンサイジング」 高野史緒「舟歌」 辻村深月「さくら日和」 新津きよみ「タクシーの中で」 萩尾望都「子供の時間」 堀真潮「トレインゲーム」 松崎有理「超耐水性日焼け止め開発の顛末」 三浦しをん「冬の一等星」 皆川博子「断章」 宮部みゆき「チヨ子」 村田沙耶香「余命」 矢崎存美「初恋」
+++
編者も初めに言い訳しているが、ショートショート言うにはいささか長いものもある。だが、充分に愉しめるので吉、である。どれもが、短い時間で、いろんなテイストのワクワクドキドキを体験できるのは、まさに缶入りドロップを振って、次にどんな味のドロップが出てくるかを楽しみにするような気持を味わえる。味わっては満足し、また次が欲しくなる。病みつきになる一冊だった。