紙の本
会えない時間が生んだ絵本
2021/03/21 07:27
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍で介護ホームにいる肉親と会えなくなったという話をよく耳にします。
ガラス越しに会っている光景も目にしたりしました。
女優の室井滋さんが文を、絵本作家の長谷川義史さんが絵を描いたこの絵本は、こんな時代に生まれた絵本です。
室井さんは大人の人やお年寄りの人が手を取りたくなるような絵本をつくろうと思ったそうです。
なので、長谷川さんには「線画でちょっと大人っぽく、繊細な線で描いて欲しい」とお願いしたそうです。
長谷川さんの絵を見てきた人には、あれ? いつもと違うって感じるでしょうが、とてもいい絵になっています。
お話はボクの大好きなおばあちゃんがいるホームに行くのですが、会えない日が続くところから始まります。
絵本の中では「コロナ」という言葉は出てきません。
コロナでなくても会えない時はあります。
この絵本は、会えない時にその人のことを思いやることを教えてくれます。
とうとうボクはおばあちゃんと窓越しに会えます。会話は「糸電話」で。
ボクが初めて目にする「糸電話」。
長谷川さんは「そういうアナログなこと、空間、時間をとても大切にする生き方を教えてくれている」と話しています。
室井さんはこのつらい時代に「絵本が明日への希望につながってほしい。会えない人ともつながっているっていうふうに」と、この絵本への思いを語っていました。
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施設のおばあちゃんになかなか会えない孫息子。
おばあちゃんのナイスアイデアでステキな会話ができるように。
「女の人はきれいなプレゼントがすきだから、」にクスリとさせられた♪
あと、文章の手書きの字が好き。とても読みやすい!
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おばあちゃんのこと、大好きなんだなぁという気持ちがすごく伝わってくる。おばあちゃんの素敵なアイデア、現実にこんなことができたら、、、心温まる
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女優 室井滋さんの絵本。おばあちゃん大好きな僕がおばあちゃんの暮らすホームへ面会に行くが合わせて貰えない。コロナ対応と大人の読み手には分かるが、あえてそれに触れないのは、今後長く読み継がれる為かも。
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文字のよさ。を感じます。
ないようはもちろん
子供の文字の不格好なかわぃらしさ
その他の文面の文字の柔らかくて
優しくて すらりとした感じが
とても好みです。
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昔の人は手紙やハガキを心を込めて書いた、会うのも命がけ、1年に1回、一生に1度…。
確かに、世の中が便利になって、すごいことなんだけど、何年かぶりの友だちにもSNSで「久しぶり!」なんてやったり、
それが手紙だったらどんなに勇気が必要で、もらった方はどんなに感動するかと思う。
糸電話でおばあちゃんと話すのがかわいい。
とは言え、日記部分の文章がよく出来過ぎてて、子供らしくもう少し意味不明な文でもよかったかな?と…。
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コロナ禍の今、会いたくて会いたくてたまらないのに、なかなか会えない。
本当は寂しくてたまらないけど、「待つ時間がいいのさ」と、「何十回会うより、たった一回を覚えてることもあるだろう?」と、勇気づけてくれるおばあちゃん。
みんなそうやって、なんとか心を奮い立たせ、この苦境を乗り越えようとしている。
がんばった先にはきっと自由に会える未来が待っているから。それを信じて。
室井滋さんのお話しと、長谷川善史さんの味わいのある絵がぴったりと融合した優しい絵本でした。
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大人になって初めて買った絵本です。
「会えない分、思いは強くなるよ。」
家族や友人恋人。
いつも会えることが当たり前ではない。
大切な人と会えない時でも、繋がりを感じられる1冊でした。
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室井滋・作&長谷川義史・絵「会いたくて会いたくて」、2021.2発行。病院に入院してるおばあちゃんに会いたくて、何度も病院に行くボク。コロナ禍の絵本でしょうか・・・。ある日、窓からおばあちゃんが糸電話を(^-^) 糸電話、びっくりしたことを覚えています。おばあちゃんが孫の僕に糸電話で伝えたのは「大切なのは人を思う心」だと。僕はまた一段と成長しました(^-^) 「大切なのは人を思う心」、高倉健さんと室井滋さんの共通点を感じた絵本でした!
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コロナ禍にぴったりの絵本。
読み聞かせには7~8分かかりそう。
でも心がほっこりして、【いつでも会いたい人に会えるように、いまを乗りきるしかない!】と元気付けられた。
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室井さんがまた素敵な絵本を作ってくれました。
手書き風な絵と文字。
まさか、糸電話が出てこようとは!
『しげちゃん』も大好きです。
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ホームにいるおばあちゃんに会えない
誰も様子を教えてくれない
ぼくはイヤな予感を抱えながらおばあちゃんにこっそり会いに行く
おばあちゃんの部屋にむかって消しゴムや靴を投げる
なかなか届かない
夕方になってきたところで、おばあちゃんが顔を出した
落としてくれた紙には来週なら話ができるよ
って書いてある
やった!
来週、おばあちゃんに会いに行くと見たことのないものが落ちてきた
糸電話?
声が聞こえるぞ!
僕たちは沢山話をした
時間を止めて、じっくり世界をみつめてごらん
おばあちゃんの台詞が印象的でした
今の人たちに必要なことかも
読み聞かせ時間は10分弱です
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室井滋さんと長谷川義史さんの絵本は何冊目になるのかな?入院中のおばあちゃんに会いに行くけど、中に入れないケイちゃん。糸電話での会話。素敵!
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優しい僕けいちゃん!
絵本、日記風に、そして、小さな子どもが、一生懸命書いた字体風に、子どもらしさ一杯の絵!
おばあちゃん大好きなボク!
おばあちゃんが心配で心配で、学校の帰りにホームへ 走る!
糸電話の楽しさ!
昭和の懐かしい古きよき時代を、そしてその前の話も……
素直に聞いてくれる優しいボク!
四つ葉のクローバーの幸せを運んでくれる。
ほんわか、祖母と孫の心の繋がりが、とても暖かく感じる絵本だった。