紙の本
あっという間に50巻
2021/03/04 00:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
よく練られたストーリーで、読み応えがありました。
シリーズ50巻の中でも、やはり、何度も読み返して楽しめるのは、ほんの数冊で(もちろん、エピソードなど楽しめる部分は多いですが)、その数冊に入れられる作品かと
あとがきの作者近況紹介では、コロナ禍で、ほとんど外出ぜず、ファンとの座談会もおこなわす、孫とも会えず、、というのを知り、おんなじなんだなあと、当たり前のことに気付き、いつもより作者が身近に感じられました。
執筆に夢中になってる間は、嫌な事も忘れられたとか
自分もコロナ禍での読書は、本当に励みになってます
次巻の出版も首を長くして待っていますので、頑張って欲しいです
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シリーズ通巻50作目。
今回の犯人は元夫に虐げられていた(精神的に)女性で、男性から不当に扱われたり性犯罪の被害者となったりした女性たちのグループで知り合った「仲間」の代わりに、加害者である男性を誘拐・拷問したのちに殺害する、連続殺人犯です。
彼女は「自らが正義だ」と信じ、次々に加害者男性を殺害していきます。
「#Me too」運動にイメージを受けて執筆されたという本作には、女性を不当に扱う男性やそれを許容してしまう社会の問題点が浮き彫りにされていますが、一方で犯人「レディ・ジャスティス」のように”男性である”ことを理由にすべての男性を敵視し殺害しようとすることはもちろん正常な思考回路ではありませんし、イヴだけでなく読者も共感できないところだろうと思います。
Twitterなどでも女性擁護と「ツイフェミ」、「アンチツイフェミ」が(はたから見ると)不毛な罵り合いを続けている場面が散見されますが、そういった「怒り」の発露と、それが「(少なくとも法に基づく)正義ではない」という違和感がしっかりと描かれた作品であったと思います。
エンターテイメント性もありましたが、少し考えさせられるテーマでした。
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購入済み 読了
内容(「BOOK」データベースより)
会社CEOが局部を切り取られた全裸死体となって発見された。死体には拷問の痕があり、《正義の淑女(レディ・ジャスティス)》と署名のあるカードが添えられていた。捜査を進めると、男はカードの詩が示唆するとおり、自分に逆らえない部下や顧客をレイプしていたことが判明する。イヴが犯人像に迫りながらも決定的証拠をつかめず焦るなか、レディ・ジャスティスによる第二、第三の殺人が……。
シリーズで50作目。
今回はフィーニーもベラも出てきて、サマーセットとギャラハットもちゃんと登場。脇役?もちゃんと出てこないと近頃は欲求不満になってしまう。今回はピーボディーもいい推理をしてて、ちゃんとイブが部下を育てているのを目の当たりにした作品。
演技と精神的に病むと言うことが繋がる本作はなかなかおそろしいものがある。
演技も極めるとサイコがかるもんなぁ。
あいかわらずのローク。どんなところででも良い人材を拾い上げるなんて、ますますいい男ではないですか。
Vendetta in death by J.D.Robb
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珍しく半ば辺りでイヴは犯人を確信するので、証拠探しと毎日起こる連続殺人の捜査に追われます。
レイプ被害者の女性達にイヴも過去を思い出しますが、以前ほど囚われないのには成長を感じます。