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重い内容だ。著者は文章を読んでも、過去に犯した犯罪の手口を見ても非常に頭がよく、また、現実を洞察する能力が高い。それでいて、過去の犯罪では、躊躇なく、大体な行いにでていて非常に怖いと思う。一人の弁護士との出会いが大きかったようで、人の痛みがわかる人間になっている。
よく、大犯罪者が、崇高な宗教人になるようなケースがあるけど、それに近い。著者が再び悪に走らないように現在の建設的なプロジェクトの発展を切に願う。
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https://m.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/06/post-96590_1.php
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更生して本書いたのは良いけど。日本刀で腕を落としちゃった人死んだかな?その殺人の罪は償ったのかな?刑務所でうんち食べさすとか、なら絶対刑務所入りたくないとか、わたし女だから大丈夫かとかそんなことばっかり気になった。あと黒人解放の話とか、ほほうと思った。支援者って偉いな、自分にはできないなって思った。それから警察ってやっぱダメだな。手錠外してあげて豪遊ってないでしょう。ズブズブって嫌だな。
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面白くて一気に読んでしまった。
怒羅権という不良集団のリーダーとなった汪さん。
意外にも裕福なエリート一家に生まれ、父は医者という恵まれた環境だった。
そこからの経緯はネタバレになるので触れないが、バタフライナイフは柄がないから自分の手が切れて使いにくいとか、鍵屋を呼んで拉致して技術を教えてもらうとか、こんな事書いていいの?と思うような生々しい話が盛り沢山に出てくる。
(実刑を受けて刑期を終えて組からも抜けたので書ける)
当時の在日中国人の少年たちは貧しくて常に空腹で、喧嘩を売られても手に持ってるパンの耳を食べる方が大事だったという話や空腹で闘えないからナイフに頼ってたら、それを恐れられたというエピソードも面白い。
何よりも汪さん自身が喧嘩に明け暮れて、暴力団にも属して修羅場をくぐってきた腹の据わった本物だからその体験や価値観から出る言葉に説得力がある。
同じ在日中国人でも家庭環境(親)がしっかりしてるところは、逆に勉強して立派になって日本人を見返そうという方向に行く人も多かったそう。
人間の根底にある本能やサガがえぐり出される良い本でした。
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ちょっとタバコ買いに行くくらいのノリで
「さらう」とか「刺す」というワードが使われてて、ファッション不良しかみたいことがない自分としてはカルチャーショック。
これだけリアルな世界があるのかと驚愕。
しかも近所。
ただ、アングラの世界の事象が知れるだけでなく、
なぜそういう環境になったのか、
根本的な理由は何かの整理、言語化が素晴らしくうまい。
非常に頭が良い人だなと思う。
特に、日本の同調圧力に端を発するいじめに苦しんだ経歴があり、なぜいじめが発生するのか、の原因特定、構造化などが整理できていて、いじめに悩んでいる子育て世代の親にとっては、相当気づきがあるはず。
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「おわりに」の女性からのメッセージがなかったら、『ザ・ノンフィクション』で観たのと同じ印象だった
もうあんな過去には戻りたくないとか、別人として
生きるとか語るところだろうけど
“過去の罪は消えない”
汪さんは怒羅権を過去の罪として蓋をするわけでは
なく、罪と向き合いながら繰り返させないために
現在活動をしている
中国残留邦人、残留2世、日本への恨み、更生施設ではない刑務所、父親から見放された過去…怒りの拠り所はどこにでもあり、怒りを発散させてきた
たぶん、いまだに差別は消えていない
ツラいこともたくさんあるだろうけど、汪 さんは
正しく生きる決断をし、まわりにもその輪を広げて
いる
過去は消えないけど、人は生きている限りいつでも
変わることができる
汪さん、応援してるよ
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ユン・チアンの『ワイルドスワン』とか、村上龍の『コインロッカーベイビーズ』を彷彿させる半生、中国での文革から語られる様は、読み物としての引力が高くリアルなのだろうが私小説の趣き。『中国残留孤児70年の孤独』を思い出しながら読んだ。
著者自身は日本人ではない。従い残留孤児ではないが、継母が残留邦人であり、日本に連れて来られている。そこから日本社会に馴染めぬ日々が始まる。異物を排除しようとする日本人の空気感、虐めがあるというのは分かる。これは日本特有でもないが、しかし、いずれにせよ、著者は体験した。
非行はスリリングでドーパミンを出す。人よりも過激に振る舞う事で、自己防衛と自己陶酔、ステータス化させ、出世欲を満たす。特権階級を目指す表層の自意識に反し、深層は自暴自棄だから、守るものがなく抑制の効かないエネルギーにより更なる特権を目指し、それは次第にエスカレートする。構造的「無敵の人」化するという事だ。誰しも経験があるのではないか。しかし、誰しも、表層のウマミに対し、深層のリスクが上回り、過度な犯罪行為を踏み留まる。
特権を目指させない事。それにはリスクを高めるか、ウマミを低めるか。いや、特権の対立概念で考え、公平に扱うとか、冷遇をしないとか、社会悪を生む義務教育段階での家庭格差の補助により、フリーライダーの低減を目指すべきだろう。
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なんだかな…
ってな事で、汪楠の『怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生』
中国残留孤児の二世や三世によって自衛団的に作られた怒羅権が、いつの間にか犯罪組織に変わって行ったかのお話。
思ってたよりパッとはしなかった内容。
創設期メンバーの汪さんの生い立ち、犯罪歴、獄中生活、出所後に更正しながら支援活動等。
犯罪者に成りたくてなってるんじゃなく、環境等が犯罪者へならざるを得ない状況を作っているってお決まりのパターン。
2021年30冊目