銀治郎改め鉄治郎
2022/03/24 23:12
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投稿者:うみべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄の幕内格の行司がいるとは聞いてたけど、ほぼ全ての移動の手配やってることに感服・・・。あと峰崎親方の話に出てくる輪島さんの話は面白かった・・・。そりゃ引退後花籠部屋潰れるのも無理ないわ。その後食い扶持稼ぐ為に行った全日本プロレスでも天龍に蹴られまくられる醜態晒してたし。
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
相撲と関係する鉄道の話で面白い。
力士が乗る専用列車って、どんなのだろう。とはいえ、力士も人間だから、車内では普通に過ごす事だろう。
街で力士をお見かけしたりするが、この本を読むと親しみがわく。
知らなかった世界
2021/06/25 17:15
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投稿者:えりどん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大相撲好きの方、鉄道好きの方はもちろん、多くの方に興味が湧く一冊だと思いました。
行司さんが抱える意外なお仕事の数々に驚きました。
能町さんの上手なイラストが添えられて、よりイメージが伝わってきます。
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相撲の行司さんの仕事についてのお話です。
行司さんは、土俵で取り組みをさばく事だけでなく、
相撲字を書く事、ここまでは知っていました。
今回知った移動手段の段取り、列車の手配、席順、
切符の手配等も行司さんの仕事なんです。
木村銀治郎さんは鉄道ファンなので、面白いお話が書かれていました。初めて知ることが多く楽しめました。
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年間を通じて日本全国をめぐる大相撲。列車の手配、車両割り、力士の座席指定は「行司」の仕事のひとつだ。幕内格行司にして鉄道ファンである著者が、大相撲と鉄道の関係性がうかがえる歴史や雑学などを披露する。
面白かった。
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著者である木村銀治郎氏は大相撲の行司だそう
です。木村姓ですからね。
しかし我々がTVで観る取組みの軍杯を挙げてい
る姿は、行司の数多くある仕事のホンの一部で
しかないそうです。
番付表の作成や(あの筆文字で書かれたような
アレですね)、場内アナウンスなども行司の仕
事らしいのです。
そして著者は「輸送係」を担っています。
相撲と言えば地方巡業です。本場所以外にも全
国へ出向く際の移動の手配は重要な仕事です。
現代ではバス輸送の割合が増えているそうです
が、それでも都市間の移動は鉄道です。
それこそ鉄道さえも主流でなかった時代の地方
巡業とは、どういう状況であったのか。
それを手配する行司の苦労と共に、移動手段の
時代の移り変わりを楽しめる一冊です。
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大相撲の行司の仕事の一つに「輸送係」がある。
如何に移動手段を確保し、どう仕切るかを行司自身が披露する。
序章 第一章 相撲列車は、こんな列車だ
第二章 きっぷの手配方や列車移動あれこれ
第三章 まだある大相撲×鉄道雑学
コラム、おもな参考資料有り。イラストは能町みね子。
大相撲は、本場所と地方巡業で日本全国を巡る。
行司の仕事の一つ「輸送係」は、切符の手配や席の割り当て等、
鉄道との関わりが深い。鉄道マニアでもある行司が、
その仕事についてを分かり易く紹介する。
バスや飛行機、タクシーもあるけど、ここでは鉄道が中心。
相撲団一行約280名の大移動は、考えただけでも大変な事。
相撲列車は団体乗車。特別列車や車両貸し切りもあるけど、
全員が乗車出来ない場合はどうするか?
夏休みやお盆休みの繁忙期は・・・一般客や運行への配慮は大事。
席に座る&地方巡業での改札を通る順序、
親方の隣に誰が座るか、一両最大100名の車内の様子、
電車の事故や遅延での対処など、詳しく書かれています。
また、飛行機では体重の申告や事故等の最悪の事態の想定について。
インタビューを含め、鉄道員になった力士や駅舎が宿舎、
駅、特に両国駅との関わり等、多くのエピソードもあります。
たまに車内で見かける大きなお相撲さんが、
大挙して列車移動する姿を想像出来るのも、面白い。
大相撲ファンはもちろん、鉄道ファンでも楽しめる内容でした。
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鉄オタはどの業界にもいるが、幸運にも巡業相撲との相性の良さに巡り合った現役の行司が記した一冊。中盤に挿入された元親方との掛け合い談義が楽しく、著者が解説する手配の裏話など興味が尽きない一方、オタクらしく詳細を疎かにしない書きっぷりにはやや辟易するところも。
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【付け足し】 日刊スポーツ [2024年1月10日]
「相撲列車」が、歴史に幕を閉じる。幕下以下の力士らが移動手段として利用してきたが、昨年九州場所限りで廃止されたことが9日、日本相撲協会関係者への取材で分かった。一部の巡業で列車利用は継続するが、年3回の地方場所での新幹線移動は途絶える。今後は相撲部屋それぞれでの移動となる。
昨年九州場所の乗り込み時に相撲列車を利用したのは全44部屋中11部屋にとどまり、時代に合わせた形での移動手段の模索が急務だった。