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【圧巻のスケールの改変歴史冒険小説!】日系移民2世の登志矢はロシア帝国軍に徴兵されて大戦に臨み、やがて革命の嵐に巻き込まれていく。その先に待ち構えていた運命とは?
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『抵抗都市』圧巻の歴史改変警察小説で、今回の『帝国の弔砲』が〈改変歴史冒険小説〉!ですか、成功したとは思えないなあ。『雪に撃つ』もいまいち『図書館の子』は良かった。
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「抵抗都市」に続く改変歴史小説。長い割には読後の印象や感動が薄い。あまり面白くはなかった。やはり道警小説を超えるものを生み出すのは並大抵ではなく。
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日露戦争で日本が負けた世界で家族でロシア沿海州に入植した主人公登志矢。恵まれない幼少時代を過ごし、鉄道工員そして徴兵を経て工作員に。入り込めないか?と思ったけど意外にサクサク読み進み読了。評価は分かれるだろうなあ。
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うーん、よく分からなかった。同じ歴史改変でも「抵抗都市」は、改変前の歴史や地理を知っていたので興味深かったけど、日露戦争やロシアの歴史、地理は良く知らないので、今一つ入り込めなかった。
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1900年、第二次世界大戦前のロシア革命時代の話。登志也が鉄道技師から軍に徴用され、その後パルチザンに参加。最後ば日本でスリーパーとしてロシアからの指令を待つ。
その間に家族や妻を殺害した日本人責任者に報復する過酷な人生。
悲しく、虚しい。
現在の公務員に通じるストーリーと感じた。
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ロシア側の視点で描かれているので、登場人物も大方がロシア人ネーム。人物確認をしながら読み進めた。歴史や地理も加わり難しさを感じたが、人の生き方や台詞に魅力があり読了できた。
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ロシア革命のはなし。
主人公が報われなさ過ぎるけどうまいこと逃げられて良かったのかな。
家族がかわいそう。むなしい。
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革命も反革命も人の命をあまりに軽んじすぎ。大義や主義ほど恐ろしく、いかがわしいものは無いと痛感。コロナも主義になりつつあるのではと危惧。
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スケールの大きさからか、一貫したロシア目線での描写からか、改変歴史小説自体が持つ宿命でか、ボリュームの割に、印象に残る、刻みつくものが無かった。
中盤はほぼ義務的な流し読みで、文字を追ったにすぎず、後半ラストで一挙になだれ込むうねりを感じることが出来た。
20世初頭、ロシア沿海州開拓農民の子として歩み出した登志矢。鉄道技能士として生きて行く途を見出すのだが帝国軍に徴兵されロシアをはじめとする4帝国の滅亡を体験。東シベリアに緩衝国家の必要と考える軍の目論見からパルチザン支援の招聘を受けっ結ばれたばかりのオーリャと旅立つ辺りは情景が目に浮かぶ。
が運命は反転を繰り返し 1922死刑判決を受けた彼一人、東京へ行く事になるのだがラストは脳裏に弔いの弔砲をこだまさせつつアカプルコへ着く。
エ・エ・え~という印象で後続は??
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抵抗都市と同じIFの世界「日露戦争でロシアが勝った」世界を舞台にした小説の第2弾。前作とのつながりはほとんどないので、この作品から読んでも問題なし。
本作は日本に潜伏するテロリストとなった主人公の数奇な運命をたどる小説。舞台は同じIF世界でも、前作の警察小説とはかなり趣を変えてきている。佐々木譲この辺の引き出しの多さはさすがである。
敵性国民としての収容キャンプの生活、WW1での塹壕戦その他のリアルな描写(1917をほうふつさせる)、テロ活動の息詰まる展開…読み進めるにつれこの世界にどんどんはまり込み、ページを繰るスピードがどんどんあがり、残りページ数がどんどん減っていく。
が、やはり佐々木譲。彼お得意の余韻がこの小説でもいかんなく発揮される。え、ここで?なとこで、あっさりプツンと小説が終わってしまうのである。ヲイヲイ、いったい誰を暗殺してん?ソ連のその後は?日本はやっぱり同盟側で参戦してしまうのか?
その日付で終わられると、あとが気になって仕方ないけど、佐々木譲なら直接的な続編は描かないだろうなぁ。次の小説の舞台は、ポーランド?朝鮮半島?まさかのキューバだったりして。
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54ロシア侵略の一年前に書かれたとは思えない時宜にかなった作品である。昔から帝国主義や覇権主義というのは、市民が顧みられない独善的で強権的なイデオロギーで、平和ボケと言われようとも憲法9条は守ってほしい。ウクライナが早く安心して暮らせる国に戻りますように
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同じ著者による『抵抗都市』『偽装同盟』に連なる、歴史改編小説。時系列的には、『抵抗都市』『偽装同盟』、そして本作という流れが正しそうです。
『抵抗都市』『偽装同盟』の前提があるからなのか?、本作では、あまり日露戦争で日本が敗れた結果、日露二帝同盟の話は出てきません。
本作が3作目という事もあるのかもしれませんが、あるいは『抵抗都市』『偽装同盟』が日本の視点(=敗戦国)で描かれているので、日本からしてみれば嫌でも戦勝国ロシアの顔色をうかがう必要があり、また“あの戦争で負けなければ”という思いもあってロシア(あるいは日露二帝同盟)に対して屈折した感情があるのに対して、本作は、戦勝国の立場であり、別に自分たちの生活に大きな変化が生じたわけではないので、日本の事を取り立てて気にする必要もなかったので、日本の敗戦という背景を、それほど描く必要が無かったのかもしれません。
物語としては、最初に「今」が描かれ、それから「今」に至るまでの過去を時系列的に振り返り、最後に再び「今」を描くという流れになっています。時代的には、ロシア革命の頃を描いているので、それを考えながら読むと、中々興味深い話になっています。
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日露戦争の結果が逆、というせっかくの歴史改変があまり活きておらず、ほぼ史実通りのイベントが続くのはもったいないと感じた。
それでもテンポのいい冒険活劇なのですいすい読み終えてしまう。
科学技術が少し違う発展を遂げていたり、墺皇太子が生き延びていたりは面白い。