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島田潤一郎さんの「長い読書」を読んで、そこに出てきて気になって読んだ本。
いくつかの話をまとめた本で、その中でもタイトルになっている「子どものものさし」という話がとても良かった。
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親や先生のものさしで常に動かされ、自分のものさしを使うことのないまま育つことが、良い子なのか。
子どもだって、子どもなりに心に自分のものさしを持っている。自分の外に起こってくる事件に対して、どうしたらよいか、自分のものさしを使ったことのない人間は、ものさしを持っていることすら忘れてしまう。
子どもに自分のものさしを使う機会を与えなくてはならない。
子どもの心にしかないものを、もっと大事にしなくてはならぬ。
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後半は医学的な話や昔の病気の話が多く、興味のある話ではなかったけれど、前半はとてもとても、読めてありがたい!
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松田道雄さんという方は立派なお医者さんだと思うが、この本に書かれている内容は、時代が古いものなので、多少考え方が古いなと感じることもあった。
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あまり理系な文章には感じない。
優しそうな人柄は感じられるが、内容はかなり主張している。
これだけ断言できてしまうその自信というか、理想というか、強い人だと感心する。
ためになるとは思うけれど、文章を読む面白さはあまりなかった。
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子どものこと、教育のこと、子どもを育てるということ、病気のことなどについて。元小児科医でありお孫さんを持つおじいちゃんでもあった松田道雄さんの目で書かれたもの。
教育は人対人。教育者は誇りと大きな愛をもって子どもと向き合うもの。
結局、人間は子孫を残して育てることが使命。それだけ。それ以外は付加価値。なるほど。本業をおろそかに付加の方だけ必死になるのは違うんじゃないかと。まずは本業を。本業以外の部分はある意味おまけ。気楽に力を抜いて好きに生きればいい。
何にせよバトンを繋ぐように未来の子どもたちのために働きかけていくのが大きい人たちの務めなんだろうね。
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子どもに対してごまかしはきかない
ついつい忘れてしまいそうな心掛けが言語化されていて読んでてスッキリした
子どもについて、生き方について、医学について、かなり前に書かれた文章に関わらず古びたところがなく、現代にも十分通用する内容で全体として面白かった