投稿元:
レビューを見る
後半が特に面白く、読むのを止められなかった。
一つの謎は読み始めてすぐに気付いたが、犯人についてはギリギリまでわからなかった。
著者の作品は全て読んでいるが、どれも面白い。
表紙のデザインも好き。
初回限定の「クロスロード」は「『傷痕のメッセージ』と『祈りのカルテ』を読んだ後に読むと一層楽しめる」と注釈があったが、天久鷹央シリーズも読んでからの方が更に楽しめるかと。
投稿元:
レビューを見る
医師の水城千早30歳の父の水城穣は千早の病院に癌で入院していましたが「たんに血が繋がっているからといって親子になれるわけじゃない」という言葉を遺して容態が急変して亡くなります。母も癌で亡くしている千早は独りになってしまいます。
穣は弁護士宛てに自分の死亡が確認されたら、すぐに遺体を解剖して欲しいと遺言を遺していました。
病理医で同級生だった刀祢紫織と一緒に千早も父の解剖に立ち合います。果たして父の胃壁には内視鏡で書いた文字が残されていました。
そして桜井公康という刑事の登場で今までずっと警備員だと思っていた父が28年前まで警視庁捜査一課の刑事であったということを千早は初めて知ります。
28年前父は通称折り紙事件という、連続幼女殺人事件を捜査していて最後に殺された1歳の陣内桜子の遺体だけが発見されていませんでした。
紫織は「胃壁のメッセージの相手を探す義務がある」「生きている間は誰にもその情報を知られたくなかったのだろう」といいます。
そしてメッセージを送った相手は28年前、穣とコンビを組んでいた桜井であるとわかり三人で28年前の千羽鶴の事件を危険な目にも遭いながら解決しようとしていきます。
これは、私は犯人は途中で半分判り、穣が千早にだけは知られたくなかった真実も予想がつきました。
でも、話の誘導がやはり大変面白かったので、読んでいてあきることなく、家族のドラマとしても秀逸ではないかと思いました。
読者にも謎解き成功の快感を味合わせてくれる物語も、読んでいて達成感がありました。
投稿元:
レビューを見る
三章に分かれており最後の章は気になりすぎて夜に2時間くらいぶっどうしで読んだ。次の日の授業は眠すぎた
投稿元:
レビューを見る
遺言により父の病理解剖をすると、胃壁にメッセージが!同じ病院で外科医の千早はちょうど病理部に出向中で、同期の指導医・紫織とともにそれを目撃することとなる。メッセージの宛先、意味。父と28年前の折り紙事件との繋がりは…?遺言の遺し方が突飛なのですが少しずつ事情が分かってくると納得します。刑事、娘、病理医…それぞれが別々のルートをたどり一つの真実に近づいていく、想像がついたことも全くわからないこともあり、先が気になって夢中で読みました。プライド、愛情、友情…余韻の残る綺麗なミステリでとても良かったです。
投稿元:
レビューを見る
なかなか読み応えのある上質なミステリー作品だったと思います。既に時効になった昔の未解決連続殺人事件、その事件解決に携わった刑事、その刑事を父親にもつ主人公の女性、父親の死による解剖の結果、現れた謎の暗号、そして父親の死から始まった新たな連続殺人事件と、さまざまな謎が次から次へと飛び出してきて、最後にはすべてが明らかになるというスッキリとした結末で、面白かったです!
知念実希人作品には、こういったタイプのミステリー作品もあったのか!と衝撃を受け、他のミステリー作品も読んでみたくなりました!
投稿元:
レビューを見る
病死後、解剖された、父の胃壁に刻まれた暗号。
法医学系ミステリ?
ミステリ的には無理がある感が漂い、キャラ的にもいまひとつ入れないまま終わった。(冷静な病理医っていいのはいいんだけど・・・)
投稿元:
レビューを見る
凄い!の一言。やはり知念実希人の考えるストーリーは先が読めず、いい意味で裏切られます。
センセーショナルなオープニングで話が始まり、息付く暇なくストーリーが展開して行きます。
前半で、もしかしてこう言う事か?!と、想像して読み進めると、やはりそんなに単純じゃないと予想が外れるのですが、最後はまさかの展開でした。
犯人とそれを追う刑事との因果な関係、その娘が謎を解き明かしていく中で、家族の悲しい過去も明かされるのですが、最後は納得いく結末で、凄く緻密な設計図のもと想像された話でした。
この作品は何かしらの賞を受賞すると思うなー!
個人的には、小鳥遊の名前が出てきたのが良かった。
投稿元:
レビューを見る
読み進めたくなる文才はいつものことながら、今回のスタートはそれを増すものでした。
登場人物が少ない割に単純にならず、どきどきしながら最後に辿り着きました。
面白い小説を短時間で読みたい方におすすめです。
投稿元:
レビューを見る
医療系ミステリ。医療に疎い登場人物を立てて専門用語を読者に分かりやすく伝える業がスゴい。出来すぎの偶然もあったが、展開が面白く然程気にならなかった。胃に刻まれた暗号の解読が謎のまま…
投稿元:
レビューを見る
2021夏の文芸書フェア
所蔵状況の確認はこちらから↓
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001012640
投稿元:
レビューを見る
面白かった!医療ミステリーとして、とても良かった。この本は設定も斬新だし、また、登場人物が少なく、とても読みやすい点も含めて良かった。次の「祈りのカルテ」を読むのが楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
如何にもな展開とやっぱりと思わせる犯人やプロットでミステリー小説としては今一つ。人物の背景描写もいつもより甘い気がした。まあ標準作です。
投稿元:
レビューを見る
+++
息をのむ展開と瞠目のラスト! 医療×警察ミステリの新地平!!
「死んだらすぐに遺体を解剖して欲しい――」医師の千早が父の遺言に従い遺体を解剖すると胃の内壁に暗号が見つかった。28年前、連続殺人事件の犯人を追うため父が警察をやめたことを知った千早は、病理医の友人・紫織と協力して、胃に刻まれた暗号を読み解こうとする。時を同じくして28年前の事件と酷似した殺人事件が発生。現在と過去で絡み合う謎を、千早と紫織の医師コンビが解き明かす!
+++
胃壁に暗号とは、凡人には思いつくことのできない設定である。遺族が断固として解剖を拒んだら、物語はまったく成立しなくなってしまうが、そこは小説なので、病理解剖医の熱意と、遺族としての真実を知りたい欲求で乗り切ったわけである。医大時代の同級生で現在の指導医である紫織への屈折した思いがあった千早だったが、亡き父の心の声を必死に聞き出そうとする紫織の姿を見、また、28年前の事件と絡めて、自分たちに寄り添って捜査をしている桜井刑事との連携もあり、最後にはベストバディといった感じになっている。あまりにも重い題材だったが、千早と紫織のキャラと、桜井刑事の独特の捜査のせいか、重たくなり過ぎることなく、前向きな気分になれる一冊でもあった気がする。
投稿元:
レビューを見る
ビックリの隠された証拠。こんなことができるのかわからないけど、思い付きだけでも凄いです。
父親の死によって明かになっていくのが病理学の力によるところが大きいのも魅力。桜井刑事もいい味出しているし、ミステリーとしての面白さは元論、親子の愛や友情、そして成長の物語としても楽しめる。
投稿元:
レビューを見る
主人公の女医2人とベテラン刑事との絡み、展開、親子の情愛、終盤のどんでん返しなど、いろいろと楽しめるが、強引な設定もいくつか目に留まる。