紙の本
主人公が考えナシにみえる
2021/11/14 23:33
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【ネタバレ】
邪霊に好かれる体質で二十までは生きられない呪いを抱えている澪。
親の言いつけを破り京都まで行って邪霊に襲われ、高良という高校生と出会ったことで、知らされなかった自身の呪いや一族の歴史と高良との因縁を知り、生きるために命を削って呪いを祓うと決めるまで。
白川先生の作品の中で久しぶりに主人公の性格が合わないって思ったかも。
周囲を巻き込んだり周りの力をアテにしようとするタイプのお人好しで感情で動く頑固者。
一話目はそもそも何も説明せずに圧をかけ続けた家族に問題があると思ったから、仕方ない面があるにしても。
二話目の八尋に頼った辺りが個人的にアウトでリフレッシュしなければ続きが読めなかった。
全然関係ない人だけど呪いの品を持っているのに気付いて気になるからなんとかして、って祓いを仕事にしている人に要求するの、普通に引いた。
親族に漫画家がいて、あなた絵を描くの上手いんだから仕事で使うイラスト描いてくれない?もちろんタダで。っていったようなものだよね。
主人公自身が元々世間知らずで学生だということを差し引いても、下手すれば命がけになるのにああいう態度かってすごく拒絶感を覚えてしまった。
三話目以降はマシだったけど。
高良との関係とかがどうなっていくのかは気になるから続きを読みたい気持ちもあるけど、主人公がどういう風に成長するか、考えなしすぎる部分が改善されるかどうかで先を読めるかどうか変わりそう……。
漣も立場が複雑すぎるから、ちょっと何を考えているか知りたい気持ちあるし、続きが出たらとりあえずは読むと思うけど、なんだかなぁ。
ずっといつ死ぬかわからない重圧を抱えてきた気持ちは理解できないから彼女の気持ちがまったくわからないのかもしれないけど、それならそれで内面をもっと描写してくれないと共感できなさすぎてイライラする。
紙の本
呪術幻想ミステリー
2023/11/26 13:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
白川さんの新シリーズ、呪われてるうえに麻績に関係するヒロインってとこに期待していました。
初読では話は好きだけど、澪も高良も苦手、かなりヘビーな因縁を抱えていることを踏まえてもちょっとねーって感じ、巻数が進んでから読み直したらそれも少し薄れました。
自ら呪いに負けないと動く澪の成長と活躍が楽しみです。
紙の本
ちょっと眠いけど、魅かれる
2023/03/25 10:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い頃から邪霊に襲われ、20歳まで生きられないとささやかれ続けてきた主人公が京都に転校してまじない師の下宿(くれない荘)に住みながら死ななくてすむ方法を探り出していくストーリー。従兄(本当は兄)が無愛想でも何だかんだといって助けてくれ、くれない荘の人々も手助けしてくれて、どうにかこうにかやっていけそうな感じ。続きも楽しみ。途中で所々眠くなってしまうのは、小難しい説明が出てくるからかな?
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なかなか面白かった。
好きな分野の話だけど、なんとなく小野不由美のゴーストハントを連想させるなぁ。
あと澪がイマイチ好きになれない。続きが気になるのに読み続けられるか微妙。
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澪の家は代々、蠱師(まじないし)の一族で、呪いをかけられ20歳まで生きられないと言われていた。家族には絶対に地元の長野から出てはいけないと言われていたが、ある日家族に内緒で京都へ遊びに行くと邪霊に襲われてしまい、高良と名乗る高校生に助けられて…
なぜ澪が呪いを掛けられたのか。そして澪の一族である麻績家と高良の関係は?
読み切りかと思ってましたが、まだまだ序盤でシリーズになりそうで楽しみです。
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奈良時代?から連綿と続く、蠱師と呪禁師の呪いの連鎖の話。
ちょっと設定や国は違うけど、後宮の烏の日本版、みたいな。
まだ序章、といった感じで、これから新シリーズとして続きそう。
どこまで効力があるかは分からないけど、呪い(まじない・のろい)の類は、世界共通で色々あるし、迷信とは言い切れないものがまだどこかにあるような気がする。
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とても面白かった。二十歳まで生きられない呪いをかけられた澪。身のまわりで起こる事件の謎や過去の秘密が明らかになっていく展開が◎高良と澪のとの関係にも注目。続きが気になる!
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シリーズ化が前提みたいな造り。今回は第一作ということで、そのへんが曖昧なのだけれど、次作以降は(出れば)短編連作のフォーマットにきちんと収まっていくような気がする。ただ殊に前半に顕著なのだけれど、基本設定を説明するのに急で、筋の展開がかなり強引。で、その無理を全部ヒロインの無知やワガママに押し付けているので、彼女の言動は相当ひどい。これを勝ち気や可愛げがないで済ますのは無理があるだろう。後半は、そう言った点は目立たなくなるので、次作以降が出ないとヒロインが可哀想かな。
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最近の流行りなんでしょうね。
陰陽関係のバトルに恋愛を絡ませた作品って。
売れれば、シリーズは続くけど、人気が出なければ中途半端な終わりが見える。
仕方ないことかもですが、続きを読むかはわからない。
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好きな作家さんの本だから読みました。
漣は澪をいつもそばで助けてくれてかっこいいけど、実兄だからなー。従兄設定のままだったら良かったのに。
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二十歳まで生きられない呪いをかけられたという女子高生・澪。読み始めは、守られるばかりで事実が知らされないことにモヤモヤしたが、澪が、もっと生きたいと行動を起こすことにより、過去の出来事が次第に明らかになって、先が気になり一気に読んでしまった。
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蟲師で「まじないし」、職神で「しきがみ」など登場人物の苗字含めてマニアックな読み方をする名詞が多いので最初は少し戸惑ったが、後はさらっと読めた。
前世の記憶をずっと持ったまま生まれ変わりを繰り返す者と、前世のことは何も覚えていないのに呪いによって短命を宿命づけられた者と、果たしてどちらが不幸なのか。
前者に至っては、人間の姿を取ってはいるが、本体は人間でもない。
そして二人は過去からの宿命のように惹かれ合って、最後には必ず生き別れて終わる。
救いはあるのだろうか。
今回は互いに高校生という立場で「再会」するが、二人がこれまで通りの運命を辿るのか、それとも今まで成し遂げなかった呪いの循環から抜け出すことができるのか。
ただ彼が「おまえみたい(中略)のは、はじめてだ」という発言をしているとおり、今回の彼女はこれまでとはどこか違う部分もありそう。
それが突破口になってくれればと思う。
今回はバックグラウンドの説明と、彼女がある決意をするまでの話、つまり第一部という感じだったので、この先も続きそうな予感がある。
このまま何も講じずにいると死が待っている彼女が、どう成長し、どういう決断をするのか。
これまでの「彼女」たちと同じ道を辿ってしまうのか、それとも。
続きが気になる作品である。
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もっとライトな話を想像していたら、結構壮大な話でした。あれ、京都くれなゐ荘なのに、なぜ長野県なの?と思ったら、まさか行っちゃうなんて。。意外と気の強いヒロインでした。これは止められません。。
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後宮の烏の作者さんの現在もの別シリーズ。今作は長編の序章といった感じです。
和風な世界観とか過去の因縁とか好きなんですが、今作はちょっと琴線に触れなかったです。
長野での人間関係、くれなゐ荘での新たな暮らし、過去の因縁、加えて澪の転校先での学校の話などてんこ盛りで、情報量が多かった!
序章だからこれで正しいのだろうと思いますし、これから掘り下げていくのだろうと思うのですが、どれも広く浅くでちょっと印象に残らなかったです。
とはいえ、ギャグ要素のまったくないシリアス具合は好みでした。
全体的にセピア色のベールがかかっているような重めのシリアスさで、そこは一貫してぶれなくてよかったです。
言葉選びが上手いので、世界観の作り方も秀逸でした。
そして最後に、兄の漣くんがかっこ良すぎました!
ああいうピンチに必ず現れるクールな兄的キャラに弱いんだよなぁ〜。
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「後宮の烏」と同じ作者だったので。
二十歳まで生きられない、と邪霊に告げられる少女。
蠱師(まじないし)の家に生まれ、除霊をひきつけてやまない体質のためか、
長野から出るなと言われて育っていた。
しかし、京都に出かけ、自分も友達も助けてくれた高校生に出会い、
京都に転校し「くれなゐ荘」に下宿し…。
「後宮の烏」に比べて重くないし、世界観もこじんまりしていて、
さくさく話が進む感じ。
まだこれははじまりにすぎないと思うのだけど、
続きは出るのだろうか。