投稿元:
レビューを見る
127ページ。先が気になる度★3。
26cmもあるのでブックカバーが入らない。
表紙には「はじめてのルノワール」と書かれているからちょっと恥ずかしかったが、中身は読みやすくわかりやすいので恥ずかしさは途中からどうでもよくなった。
比較として違う作家の絵も出てくる。同じ風景の絵でも描き方が違っているのが面白かった。
勉強になった。
以下ネタバレ!!!!
↓
印象に残った所
P.2
78歳で天寿を全うする日まで絵を描き「私は今日、何かを学んだよ」と言った。
晩年はリウマチで手足が不自由になり車椅子生活だった。
社交性と勤勉さがあり穏やかな性格。
P.5
サロン
芸術を振興するために設立された組織。
芸術家の登竜門。
サロンに入選が必須だった。
P.10
絵具はパレットの上で混ぜるほどに濁った色になるから、直接キャンパスに置く筆触分割という技法を生み出した。
P.18
男児も5歳頃までドレスを着せる習慣があった。
P.20
19世紀半ばまでブルジョア階級では子どもを自分の手で育てるという習慣はなかった。面倒をみるのは乳母。
P.22
40歳のときに初めての外国旅行を経験。
P.28
印象派とは
目の前の現実をそのまま描写する。
目の前の風景は時間とともに変化し、見る人によってその印象は異なる。
P.60
リウマチが悪化し、筆を手首に縛り付けてキャンバスに向かったという。
亡くなる半年前の言葉「僕は少しましになっていくようだ。どう描けばいいのかがわかりかけてきたけれど、ここにくるのに50年かかったよ。やるべきことはまだたくさんある」
P.65
「人生に嫌なことが多すぎる。これ以上嫌なものは作りたくない。絵は自分にとって愛すべきもの、楽しくて美しいものでなければならない」
P.68
自然のなかにあっても人や動物を丁寧に描いているルノワールの作品は、彼が人物描写に重きを置いていたことを示している。
P.77
子どもが怪我をしないように家具の角を丸くしていたエピソードから、ルノワールの子煩悩ぶりを垣間見ることができる。
P.85
作品が高値で買い取られるようになっても質素な生活はそのままだった。
人間関係も良好に築けて真面目で向上心があって、良い意味で意識高い系だなと思った。ハンサムでモテて子供も沢山いてすごい人生だなと思った。