紙の本
電車のおじさん
2021/05/19 20:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
辛酸なめ子さんの淡々としたユーモアあふれるイラストと文章が好きです。主人公玉恵の勤める会社の人間模様が妙にリアルで可笑しかったです。
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妄想&プラトニックで心の平穏を手に入れる!これぞストレスの多い昨今の世渡り術.さすがです.
とかくためこみがちな日常の中の「イラッとする」出来事を,ぼやきつつも「いや,これはこういう見方もできるかもしれない…」と,淡々と上書き&発展&検証していく主人公(20代後半女子?).こういう人とお友達になりたいです.
辛酸なめ子さんのお話は,NHKラジオの「サンデーエッセー」で時々聞いていたのですが,本を読んだのは初めてでした.はまりそうです.
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人間関係にちょっと疲れたときに読むと
ほっとひと息つけるかも。
「終活手帖」とか「手放しノート」とか
なんとなく気づいて文字にしたことが
人生の教訓につながっていておもしろい。
妄想女子にくすっと笑いながら
毎日は
小さな喜びと小さな不幸の繰り返しで
なっているんだなーとつくづく思う。
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敬語口調で書かれて最初はどうかなと思っていましたが、もうのめり込んで笑って楽しい本でした!
推しおじさん、かんがえてもみなかったですがなんだか平和でいいなぁと思いました。
会社でも外山先輩にプラトニックラブをしますがその表現もめちゃくちゃ笑えます!
会社の人たちに対する言葉も敬語で書いているから柔らかく捉えますが、毒はいていたりと面白い。
なにか疲れた時に何度でも読みたい本です。
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女子目線でみた、男性(おじさん)との交流や、会社での人間関係などを描いた作品。
主人公の心理描写は丁寧ですし、「こういうメンタリティの女子、いそうだなぁ」と感じます。
…女子に限らず、だれでもこの作品の主人公のように悩んだりモヤモヤしたりしながら生きているのでしょうが。
とはいえ、若干「こじらせ系」な雰囲気の主人公であったことや、同僚たちのクセのある個性もあり、なんとなく煮え切らない読後感です。
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面白かった。ほぼ妄想で物語はすすむ。
文房具メーカーに勤めている女性が主人公。
電車でたまたま乗り合わせた人々を観察し妄想。
社内で一緒に仕事をした人と妄想プラトニックラブ。距離が近づくと、近づきすぎないように嫌なポイントを見つけて嫌な妄想をして平静を保っているところが笑えた。
たまたま出会ったおじさんに恐る恐るも大胆に近づいていくところも面白い。おじさんとの不思議な関係がなんとも言えない。おじさんの今後が気になるまま終わってしまった。
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いい感じにゆるーく隙間時間にさくさく読む事が出来ました。
あらすじだけ見ると電車のおじさんとの話だけかと思いましたが、実際は癖の強い同僚たちとの話などもあり個人的にはもう少しおじさんの正体が知りたかったかな?
「一家にひとり、推しおじさん」というセリフには笑ってしまいました。
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文具メーカーに勤める玉恵は、電車通勤である。
毎朝、おじさんに囲まれてぎゅうぎゅうになりながらも白シャツの素材の違いでその人の経済力とか家庭の事情を想像しているのに笑えた。
きっかけは、電車で押してきたおじさんに文句を言ってから…2度目、3度目にはストーカーの如く跡を付けて家庭状況など想像したりする。
普通のOLが、絶対しないであろうことをするのに驚いた。
それからおじさんとの距離が縮まり、偶然に会えば話をする関係に。
世の中にはおじさんという枠で括ればかなりの人数になる。
関わり方次第で年代を超えて見えてくるものが違ってくるのだろう。
ちょっと和ませてくれた関係だった。
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世の中の8割は、おじさんの頑張りで成り立っているのかもしれないなぁ…とやたらとおじさんにばかり目がいくようになってしまった。
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電車で怒鳴られたおじさんが気になって仕方ない文具会社勤務の玉恵の様々な妄想っぷりがすごく面白い。辛酸なめ子さんの頭の中もきっとこんな感じで、いろんな人との妄想をしながら人との距離感とかはかっているのかなと感じた。最初は怖かったおじさんはその後、街中で見かける度に新しい顔を見せ、喫茶店でお茶するまでになり、最後にはおじさんの幸せを願うまでに玉恵との関係性が変化するのも面白かった。
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辛酸なめ子さん、名前は以前から気になっていました。多分、著書は初めて読みました。
不思議な世界観の本でした。
エッセイかと思いましたが、巻末に「本作品はフィクション…」とあったので、小説なのかもしれません。
20代後半のOL玉恵の日常を、玉恵の妄想を含めて描いています。
途中で読むのを止めようかと思いましたが、なぜか最後まで読んでしまいました。
ブクログ内で、小説読了239冊。