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珈琲を人生に例えながら進んでいく珈琲屋さんの店主と主人公の会話。そこに大切にしたい言葉が溢れていた本でした。
珈琲の苦味=辛さや苦しさのある人生、そこに加わるシュガーやハニー=大切な家族や友人などの優しさや愛情。例えが秀逸すぎた。
店主さんの「私は、自分のネガティブな部分にいつでも気づき、修正していけるよう気をつけています。ハニーのような甘さたっぷりの人でいられるように」っていうセリフ、グッときたなあ。私もハニーのような人でありたい。
主人公の「まだ来ない明日を思い悩まず、不安定でいい、ボロボロでもいい、迷ったっていい、泣いたっていい。そのままのあなたで今日を超えられたら、それでいいんだよ」という悩む友達に向けた言葉も素敵だった。この言葉を聞いて私の好きな聖書の一節「だから明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む」って言葉を思い出して、毎日必死で生きててそんなこと忘れてたなあ、って気づかせてもらえた。
苦しい過去は向き合うことで綺麗な過去として上書きできる。人と違うことは悪くない、そして人と違う自分を好きになれると毎日がよりカラフルになる。人生はオリジナルブレンド。
まだお子ちゃまだからブラックコーヒーは飲めないけど、たまにはのんびり大好きなカフェラテでも飲んで、自分を大事に認めてあげる時間を作ろう。余裕のある時は私も喫茶店に行って、美味しいカフェラテを飲みながら本でもゆっくり読もう。
自分を大切に生きよう。
いろんな人に、特に今や過去に苦しめられている人におすすめしたいと思う本でした。