『サステナブル・ビーチ』
2021/04/25 20:10
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母はアメリカ人、父が日本人の“ハーフ”ならぬ“ダブル”の七海、6年生
日本の中では自分が“普通”でないことに“もやもや”を感じている
夏休みに母と出かけたハワイでヴェトナム系の少女ピカケに出会った七海は、“サステナブル・ビーチ”のことを教わり、アクションを起こそうと約束する
〈かわいくて、尊敬できて、すごい子に、ぼくは恋をしてしまったのかな?〉
帰国して海のこと、プラスチックごみのことを調べ始めた七海が起こしたアクションとは……
『ある晴れた夏の朝』で第68回小学館児童出版文化賞を受賞
ニューヨーク郊外のウッドストックに住み、児童書から恋愛小説まで幅広く手がける著者の最新刊、2021年4月刊
人気のイラストレーター カシワイ が装画・挿絵を担当
各章の扉を飾るモノトーンのイラストが少年と少女のストーリーを暗示する
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SDGsの「考える」と「行動する」ができていて素晴らしい話だった。
小学6年生の男の子が主人公。
母親と2人でハワイへ行き、初めて知った、深刻な海洋汚染問題。
人間の捨てたプラスチックのかけら、ペットボトルやプラスチック製品が海を彷徨いながら、永久に消えることなく海中に存在している。
サステナブル→環境破壊をしないで、継続させていく。
サステナブルビーチ→永遠に続いていく、持続可能な破壊されていない海辺。
海のお魚がプラスチックを食べている。それがまわりまわって、私達の口の中に返ってくる。
海が泣いている。
川をきれいにすれば海もきれいに。海をきれいにすれば地球もきれいになる。
で、考えた川べりクリーン作戦。
私達はプラスチックを海に流さないようにしなければならない。
プラスチックは便利だけど海を汚す。
1人1人が地球を守るために考えなければならない問題だと思う。
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夏休みの課題図書にぜひ。
サステナブル(持続可能な)・ビーチ。
タイトルの通り環境汚染(海洋汚染)について。それだけではなくダブルとして生きる少年の話、ベトナム戦争の被害者たち、性別にとらわれないカップルなど、ストーリーの所々に様々な社会問題が織り込まれている。さりげなく七海の母親がバリバリ外で働いていて父親が家庭で家事を担当しているところも好き。それらが子どもたちにも分かりやすく伝わる内容。
環境を破壊しているのは人間だけ。地球は人間だけのものではない。当たり前のことだが改めて心に響いた。
・無駄なものは買わない
・出来る限りゴミを出さない(リサイクルに出す)
・プラスチック製品を買う時は特によく考える
自分にできることから、行動にうつしていく。
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難しいタイトルだなあと思ったら
sustain(持続する)+able ビーチなんですね
SDGsの問題提起
子どもだけでなく大人へも大切なことを伝えてくれます
是非ぜひ読んでほしいです
ニューヨーク州在住の著者がハワイで目のあたりにした
マイクロプラスティックによる海洋汚染に着想を得たとか
やさしい文章で書かれていますが、主張をはっきりと読み取れます
七海とピカケに拍手を送ります
愛が七つの海をつなぎますように
≪ 人だけが 地球を汚す 立ち上がれ ≫
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これだという理由はないけど、何かモヤモヤ気分の七海。
夏休み、お母さんとハワイで風に吹かれて、モヤモヤ気分が吹き飛んでいく。ここではダブルの七海をからかう奴もいないし、注目を集めることもないんだ!
カラフルな砂がかわいいビーチではクラゲの怪物とその製作者のオーガストと名乗る男性と出会う。
〇生真面目でまっすぐな男の子のまっすぐな意見が正面からぶつかってくる。
〇先生ではなく、好きな人に手紙を書くように作文を書く。なるほど、これが秘訣か。お子たちに伝授しなくては。
〇海だけでなく、山や川のことにも。
〇カラフルな浜辺にびっくり。もう砂に紛れるほどに小さくなっているのか。日本の浜辺でも、潮の流れによっては、あるのではないか。
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読書感想文に向いている。高学年にオススメの1冊。読める子なら中学年ぐらいからでも。
ダブルの少年が主人公。人と違うことを揶揄したり特別視してしまう日本の気質についても考えることが出来て、
環境問題…海洋汚染、プラスチックリサイクルの必要性についても、知ることが出来る。
SDGsを学ぶ昨今のテーマに向いている。
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読書感想画指定図書。
海の環境問題だけでなく、森、山、川、海がひとつにつながったものだということ、そして、主人公のアイデンティティの問題もからみ、複雑なテーマだが、比較的読みやすくまとまっていると思う。
「地球も、海も、たったひとつしかないんだよ。
たったひとつしかないものがこわれてしまったら、あとはもうないんだよ。」
まずはこの本に書かれていることを理解して、その後、ぜひ自分で調べたり行動してほしい。
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令和3年度読書感想画 高学年(4,5,6)指定図書。
自分がハーフ(ダブル)で目立ってしまうことにモヤモヤしながら過ごしている小6の七海はアメリカ出身の母が夏休みにハワイ旅行に行くのについて行き(父は仕事で留守番)海の汚染問題を自覚して考え始める。恋愛要素が絡みつつ進んで行くので、重い問題もシリアスになりすぎず、展開を楽しみながら読めた。参考文献にも挙がっていたが、「クジラのおなかからプラスチック」を思い出した。
七海に話しかけた中学生、絶対見かけに惹かれたよね?
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【ポップ】
七海の父は日本人、母はアメリカ人。そして七海はダブル!二つのバックグラウンドを持つから、ハーフじゃなくてダブルなんだ!
これは七海が自分に挑戦する話。海と生き物を助けるためにアクションを起こす。ダブルへの偏見に向き合う。どうでもいい…なんでもいい…をやめて、一歩ずつ自分の出来ることから始める。
七海の名前の由来がとても素敵です
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手に取る機会があって、図書館で借りた。
宮本七海(ななみ)、父ちゃんは日本人で、母ちゃんはアメリカ人。
日本生まれの日本育ち、「ハーフ」じゃなくて「ダブル」だ。
七海は、小学校最後の夏休みにハワイへ旅行に行って、世界の海の状況から地球環境について考えていく。
課題図書っぽい、SDGsを考えて行動しましょう、という雰囲気。
結構強引に話を持っていくのに違和感はありますが、読んでいると、自分も何かしなくちゃという気持ちになってきます。
恋愛要素もあるし、自分のちっぽけさと世界の広さ、ままならなさを感じる思春期に向いている、お誂え向き、だと感じました。
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見た目の違い、戦争、海山川の自然、環境破壊、ボランティアと盛りだくさんの内容。それにちょっぴり恋愛要素を足して小学校高学年から中学生向け。
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小手鞠るいさんのメッセージ性のある文章に惹かれた。改めて、海や川の水質汚染やマイクロプラスチックの増加などの環境問題について考えさせられた。
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小3の息子が図書室から借りてきた本。むかし、こういうテーマの児童向けの本はあっただろうか。海洋環境とダイバーシティーに向き合う少年少女のおはなし。息子にはリスペクト。