紙の本
人間の尊さがわかります
2023/10/30 10:29
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投稿者:kunkun - この投稿者のレビュー一覧を見る
上原さんのエッセイはどれも素晴らしく、何回も読み返したくなります。みんな色々なものを抱えながら必死に生きていっているだな、ということがよくわかります。
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どんな人も生きている間楽しい事ばかりのわけはなく。どうにも苦しい人生をなんとか生きている。
登場した全ての人にそれでいいんだよ。これから先辛いばかりの人生とは限らないよ。とささやかなエールを贈りたい。
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この本はどこで見つけたのか…それが思い出せません。重松清さんが解説を書かれているからかもしれません。
上原さんはエッセイやコラムを書いてこられたそうですが、この本はノンフィクション・コラムとして書かれた1冊です。
題名は石川啄木の『悲しき玩具』に所収されている詩からつけられたと扉に書かれています。
あとがきに「自分を道端に転がっている小石のようだと感じたとき、人はどうやって自分を支えるのか」という問題意識を手にして、話を聞いてみることにしたと記されています。その通りにさまざまな人生を生きる人たちにインタビューをした20の物語。それを淡々と客観的に書かれているが、ときに自分を重ねたりしながら読みました。
もちろん、理解できないなあというものもあるのですが、根底にあるものに共感して心に残るものもあります。
問題意識の中で「多くの人が自分を支える杖を持っていたことを思い出す」そして、「困難なときに自分を支えるもの、それがどんなものであっても、その人を支えるならば、意味がある」という教訓を得たという著者。
彼を支えるものがこの本、「ノンフィクション・コラムが私の自尊心を支えている」。
私にとって『杖』はなんだろう。そんなことも思いながら、読みました。
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この本を手にした時に、20話のノンフィクションの話だと、・・・言う事で、眠れない時に、そして、家事の合間に読めるのでは、と、読み出した。
何と予想外であり、晴れた空のように、明るくなっていく話だと期待して読み出したのだが、・・・
最愛の息子が、親よりも先に、交通事故で、黄泉の世界ヘ行ってしまう。
それも、新居のマンションも購入し、国際結婚したばかりだったのに、・・・
そんな話から、どう展開していくのか、・・・と、思いながら、次は、・・・
希望退職の話である。
伊勢丹と三越の経営統合での退職者募集の話で、正社員の1/4が、去って行った。
この当時者も55歳で、退職。
2カ月間で、50社ほどの応募書類を出して、面接までこぎつけたのは、1社。
しかし、採用が決まったのは、良かったと、・・・娘のお守りが、効果あったのかもと、思ってしまった。
パチンコの魅力にのめり込んだ、妻。
借金してまでもパチンコ依存症。
こんな具合になったら、本当に家庭崩壊だろうなぁ、と思う。どうしたら、辞められるのだろうか?
こんな話が次々と、・・・
読んでいて、悲しくなるような話が、沢山である。
寝る前に1話でもと、思ったけど、余計に眠れなくなる。
最後まで、読み終えたけど、あとがきで、著者 上原隆氏が、会う人は、「すぐ隣にいるような人達」で、又「同じ境遇に陥った他人」であるとか・・・記載されていた。
しかし、このような人達は、私のまわりには、居ない。
それは、私が、平凡な生活でも、幸せだからなのかな、と、思わずにはいられない。
100人居れば、100人の人生があるのと同じで、悲しい出来事も、青空のように、晴れたら良いな~と、五月の空を眺めている私である。
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No.9/2023
『晴れた日にかなしみの一つ』上原隆
✂︎✂︎✂︎
前回読んだ本で感動したため
同著者の本を読みました
「父と娘」
日常の生活が描かれており
父を想う娘の心情に胸が締め付けられました
「早期退職」
社会に揉まれて生きるということを痛感させられたコラム
「タクシードライバー」
様々な事情を抱えて働くドライバーのお話
常に車を走らせる1日で
人はどんなことを考えるのだろう
とふと思いました
コラムを読み終えると
心を洗われる感覚になるため
読む手が止まりませんでした
再度読み返して消化していこうと思います
ここまで読んで頂きありがとうございます^ ^
✂︎✂︎✂︎
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まずは題名に惹かれて。
普段は知らない、分からない、身近にいる普通の人々が主人公。
皆が傷ついた心を抱えて生きている。
やりすごしたり、見ないようにしたり、そこから離れたり。
普通に見える人達にはみなそれぞれの人生がある。
だからこそ唯一無二の存在。
普段はそんな事を忘れてしまいがちだけれども、皆が特別。