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満を持して購入!分厚いけど、風間賢二さんのくだけた文章でさくさく読めました。
私はキング好きを標榜しているけれど、実は読んでない本がたくさんあります。特に、初期の長編はほとんど読んでいないことに!「キャリー」「呪われた町」「ザ・スタンド」・・・。
読みたいですよ、そりゃぁ!でも、お小遣いが追い付かない(笑)。
その代わり、ストラウプとの合作「タリスマン」と〈ダークタワー〉シリーズの「ガンスリンガー」は読んでます。この本に、キングファンがあんまり読んでないとかいてあってびっくり。マイナー作品扱いなんですね。「タリスマン」は人に譲っちゃったけど、読み始めこそしんどいですが、あるところから止まらなくなります。我慢して読む価値はあるかも(「ダークタワー」との関連もあるそうなので)。
読んでて気になったのは、何度も同じことが繰り返されてるな~、と思ったら、書き下ろしじゃなくてこれまで発表された評論やあとがきをまとめたものだったんですね。厚みのわりには読み易いわけだ(笑)。
後半は〈ダークタワー〉のことにかなりのページ数が咲かれているわけですが(風間さんが翻訳されている)、重大なネタバレを含んでいるので、「こりゃ、読まなくてもいいかな~」なんて思うかもしれないけれど、キングの作品世界のハブ的な存在だということが解き明かされているので、逆にキングの作品をすべて読みたくなってくる、という悪魔的な書物でもあります。それに、これを読むと〈ダークタワー〉はシリーズどこから読んでもいいみたい。
それと、もう一つ(二つ?)。1951年のSF映画「遊星からの物体X」と紹介しているのは「遊星よりの物体X」の間違いですよね。「からの」は1982年ジョン・カーペンター監督のほうです。それから、「ターミネーター」の紹介ではスカイネットの反乱で滅亡しかけている人類の救世主は【ジョン・コナー】。本書では【ジョー・コナー】となっているので、これも間違い。初出時点で間違っていたのだろうか。映画にまつわる記述にミスがあるので、しっかり校閲していただきたい。
細かい瑕疵はあるものの、巻末にはキングの最新の作品リストもあるし、まだ読んでいない本を探す楽しみの助けになる。もちろん、未訳の最新作の刊行も待ち遠しい。キングファンとしては、買って損はないと思いますよ。
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キングへの愛や、知識の豊富さはすごい。尊敬。
反面、口語交じりで主観的な本文は大変読みにくいです。
前書きは放棄しました。
キングファンにはそれぞれのお気に入り作品があるのに、自分勝手なベストスリーを語り、あまつさえ異論は認めないとは。読んでてイライラしました。
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一時期、スティーブンキングにハマった時期があって、
続けてずいぶん作品を読んだ。(1980年台後半)
この本を読んで、そんな思い出が蘇った。
ちなみに、私は「IT」がハマったきっかけ。
初期作品の「死のロングウォーク」が結構好きだったりする。
映画化された「ショーシャンクの空に」の原作
「刑務所のリタ・ヘイワーズ」が収録されている
「ゴールデン・ボーイ」もざわざわさせる怖さだ。
映画化されたものは「クリスティーン」が好きだった。
監督も良かったのであろう。
「IT」は何度かドラマ化、映画化されているが
原作を超えるものは今の所ない。