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涙なしでは読めない。
テンポよく会話が進み、引き込まれていった。
家族やいじめ、仕事、結婚など現代での問題を扱っていて心に響く作品
親っていうのは何があっても、子供を見放さないし側にいてくれる存在
子は親の頑張りをみているし、迷惑をかけたくないって想いがずっとある
だけど、私はまだ親に今は甘えてもいいんじゃないかと思う、ここまで育ててくれたことに感謝しながら
また、自分が親になった時に子供を育てる大変さも感じた。頭は普通でいいから真っ直ぐに育ってほしいな
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面白かった。引き込まれて 殆ど一気読み。
タイトルの8050とは ちょっと内容が違う感じはしたけど スピード感ある展開や裁判の様子とか林真理子さんってこんな お話も書けるんだなぁ。
弁護士が最後まで いい人でよかった。
いかにもドラマになりそうな感じはしたけど。
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8050問題になる前のお話。
最後の方でなぜ急に息子の翔太が素直になったのかがちょっと理解できなかったけど、いじめについて考えさせられた。
最近中学生の娘が「学校行きたくない」と言い出したことで、理由はいじめではないけど子どもが学校に行けない親の辛さを実際に体験し読んでいて苦しくなった。
これからの子どもたちの学ぶ選択肢がもっと増えますように…。
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一気に読んでしまいました。どうしてもっと子供に寄り添えないのか、と両親に対して非難の思いを感じた。一方独身の私にとって、結婚や子育てが一筋縄とはいかないものなのだな、と将来について考えさせられた。
また余裕がない時ほど感情的になってしまうものではあるが、相手の気持ちを汲み取り、言葉を発することの大切さを身に染みて感じた。
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なかなか読み応えのある素晴らしい作品だった。ただ、父親の言動には少しばかり自分だったらもっと違うがなと思うところがあるのは仕方がないかな!しかし著者に乾杯だ。良い作品をありがとう。
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現代の引きこもり問題は深刻になり、子供の高齢化
と親の高齢化が8050問題になっている。
小さな子供を虐待で殺す若い親がいる一方
高齢の子が、親を殺す事例も良くある。
8050問題を気にして、引きこもりになった20
歳の息子を心配する両親。
そこから紆余曲折を経て裁判をする事になるが
少しストーリー的に引きこもりの実態が
薄い内容になっている気がする。
8050問題をテーマにするなら、本当に高齢の親子
を掘り下げて書いた方が単なる引きこもりの
いじめ裁判で、丸く収まると言う短絡的な
内容にガッカリした。
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読みやすくて一気読み
重いテーマゆえに、未来を感じるラストにホッとしたものの、現在進行形で同じ問題を闘う人にも想いが及ぶ
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いじめで自殺する学生が跡を絶たない昨今、この小説は遺族や被害者家族に希望を与える作品だと感じた。いじめは被害者の人格や人生、家族までを破壊してしまう、絶対にあってはならないことだと思う。
子供を持つ親としては決して他人事ではない話だった。
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時代にあった題材を取り上げる作者の嗅覚には感心します
近所であった家族間の問題を
話好きの伯母さんから手振り身振りで聞いた感
どんどん読み進めることができて
終盤もめでたし良い話にまとまってます
良い小説とは何か
取り上げる題材がショッキングでリアル
次々と場面が変わり飽きさせない
それは場面設定がうまいのであり
私の中ではエンタテイメント小説と思ってます
何度も読み返すことはありません
小説って何だろう・・と思うとき
志賀直哉の「小僧の神様」を紐解きます
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「8050」だから、
引きこもったまま、なすすべもなく社会に出られず、親の庇護の下、50代になってしまった子どもと、庇護する力も尽きてきた80代の親の話か、と思っていたら、違った。
中二から引きこもった20歳の息子と50代の親の話。
それは、
引きこもった理由も親に言えず、感情のコントロールがつかなくなって暴れ出した息子と、
その暴れようから命の危険や、犯罪へ向かうかもしれない危惧も抱いて
「このままでは、自分たちも『8050』になってしまう」と追い詰められた親が、
息子の引きこもりの原因となった中学時代のいじめの解明と加害者からの賠償を求め、立ち上がっていく話だった。
前半は
物を破壊し、親を傷つけ、暴れまくる息子。
どうしてこうなってしまったのか、と理解できず、恐怖に慄くばかりの親。
読むのが大変辛かった。
そのどん底でやっと動き出した父の調べで、
息子に対してなされたいじめの酷さとか、心の傷の大きさがわかってきて、
息子の、引きこもって失われた(加害者たちによって奪われた)7〜8年にわたる大切な時間と
その間、加害者たちはのうのうと日々学生生活を続け、社会にエリートとしてまさに出ん、とする現実との格差に、父とともに憤りも感じた。
作中にもあったが、
「心が壊れる」とは、まさに"死"、
「人の心を壊す」とは"殺人"も同じ。
物語は、何とか希望を見出せるラストになっているけれど、
現実は、
もっと悲惨な状況のケースの方が多いのでは...と心が痛む読後感でした。
それから、
「8050問題」は、引きこもりだけの問題ではないよね。
障害の子とその親という家庭も、私には、その方が現実なので、
それをテーマに
林真理子さんにまた書いてもらいたい、なんて思ってしまいます。
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自分の家も同じ状況になる可能性は、ゼロではない。少しずつ少しずつ、本当に些細なボタンのかけちがいが積み重なって起こることだと思う。
未来は「今」の積み重ねの結果でしかないのだから、しっかりと「今」家族に向き合えているか確認しながら、絆を作っていきたい。
まずは子どもに、「親はどんなときでもあなたの味方」だということを伝えていこう。
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面白かった!
先が知りたくって一気読みしました!
今話題の8050で暗い話かと思ったら、いじめで不登校になり引きこもりになった青年が、自分を支えてくれた両親とかつて自分をいじめた加害者と向かい合い、裁判に勝利する!
この青年と父親にエールを贈りたい‼️
正義は勝つ‼️
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読みやすく一気に読めた。
いいラストだった。
父親も母親もイラっとするところはあったけど、こんなものなのかもしれない。
実際の事件が出てきたり、今後も8050問題は増えていくんだろうなと思う。
いじめ問題は今後ちゃんと犯罪扱いになって欲しい。
最近の北海道の事件もひどかった。
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引きこもりの発端となった、主人公にとって想像もできなかったであろう些細な事、素直で真面目な子どもでなければ起きるはずもなかっただろうのにと、胸が痛いです。
多かれ少なかれ誰もが友人との摩擦を経験して大人になるのだし、きっと我が子も親の気付かぬ辛い経験をしただろうと昔を振り返ると、親元離れて自分の進みたい道を歩んでいる我が子に感謝の気持ちでいっぱいになりました。至らぬ親なのにと。
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8050というタイトルから、中年の引きこもりの話かと思っていたが、中学2年の時のいじめが原因で7年間引きこもっていた青年が、紆余曲折を経て立ち直っていく様を描いたストーリー。
親の医者になってほしいという期待を受け、私立の中高一貫の進学校に入った翔太はそこで壮絶ないじめにあい、引きこもるようになる。20歳になったある日、それまでおとなしかった翔太が親に暴力をふるったこと、近所で引きこもっていた50代の男性が親の死後、強制退去させられる様子を見て、父親の正樹は何とかしなければと焦り始める。そんなある日、翔太がいじめた少年たちに復讐をしようとしていることを知り、正樹は裁判で戦う覚悟をする。そして、少し変わった経歴ながら優秀な弁護士、高井と出会い、裁判の準備を進める過程で息子の壮絶な過去を知る。
エリート志向の正樹、自分の結婚を第一に考える姉、せっかく息子のために戦う覚悟をした正樹のやることにいちいち水を差す母親など、家庭環境にも問題があると感じる設定でもどかしく感じる部分もあったが、現実世界でもそういう家庭は多いのかもしれない。
それでも、最後は自殺まで図った翔太が、助かった後、再び裁判に臨もうと覚悟し、実際、裁判に勝って、生きる意欲を見出したことが救いだった。
また、7年後でもいじめの裁判が可能という事実は、今いじめで苦しんでいる子供やその親に少しは勇気を与えられるかもしれない。