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先に映画を見てからの読了や。
実際、映画もええ出来やったと思う。
小説を読む際はどうしても既視感があるので、ワクワクドキドキ感は無かった。
他の作品も読んで見たい作家に出会えて良かったわ。
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【本当の悪人は誰なのか――。不朽の名作、登場!】殺されたOL、暴力を振るった大学生、後をつけた土木作業員、自首を止めた店員、残された家族…それぞれの想いが絡み合う傑作長編。
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2021.9.16
11年前に読んだこの作品をあらためて読了。
上下巻になっていたのが、今回は1冊にまとめられていた。
覚えていたところ、朧げだったところ、そして忘れていたエピソードがあったけれど…
読み直してみてもやはり「傑作」だと思う。
「人間」って側から見えるほど単純じゃない。
ただ自分が11年分歳をとったせいか…
前に読んだ時は同情的な気持ちでいた主人公?2人に対して、今回はかなり冷めた目でしか見られなくなっていて、我ながら驚いた。
「悪人」は「他」にいる…と思っていたのだけど。
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映画化されたよね。
寂しさや悲しさを心に持っていてそれを自分で見いだせない人。
世の中にはいろんな人がいるを
皆、寂しいんだね。
幸せになって欲しい。
真っ直ぐな言葉を正直に伝える事って本当は難しいことなのかな。。。
って考えさせられるた
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私はこの『悪人』の映画版が大好きで、これまでに何度も観てきました。そして読もう読もう思いながらも、映画の世界観が壊れてしまうのが嫌で、ずっと原作を読むのを避けていました。
うまく言葉に表すことができませんが、原作もひたすら寂しい内容でした。
私も寂しい人間だから、きっとこの作品が大好きなのだろうと思いました。
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映画化もされているが前知識なしに読んでみた。本当の悪人は誰か、というテーマなのだが、ステレオタイプがきついキャラクターがおり、苦手だった。
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上手く言葉に出来ないけど、私はこの小説が苦手だった。微かな嫌悪感を常に抱きながら読み切った。この小説には、休息がないことが恐らく1番辛かった。一息つける場所、落ち着いた気持ちで読める場所がなかった。ずっと、眉間に皺を寄せながら読んでいた気がする。やっぱり言葉にするのは難しいけれど、私はこの小説が苦手だ。初めから終わりまで、ずっと苦手だと思いながら読んだ。にも関わらず、途中で読むのをやめることもできなかった。
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交わした言葉の数も、一緒に過ごした時間の長さも関係ない。
運命が引き合わせ、愛し合った二人の関係は、そういう数量で計れるものじゃない。
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この作者さんの「怒り」がものすごく良かったので読みました。
どっちも共通して、群像劇やその中での人の心理をものすごく上手く描いている。裕一の要所要所での選択が、最後まで「なぜその選択をしたのか」が分からないというのが好きです(読者にも明確には語られない)。ただ恋人同士の二人がメインなので、そこはあまり面白くないというか、読者を引き込む上手さは「怒り」の方が感じられました。
彼は悪人なのか。誰が悪人なのか。何が悪なのか。
考えながら読める一作です。
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「悪人」の定義って、どこからなんだろう。
祐一の罪は、心の正当防衛のようであるし。
価値観が人それぞれだから、法律なんてあっても人を裁くのは難しい。
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親と子の繋がり、姉妹の繋がり、祖父母と孫の繋がり、友人との繋がり、職場の繋がり、愛するもの愛されるもの、そのように思わせる何かの繋がり。人の繋がりとその連鎖に狂いが生じた時の副反応について深く考えさせられました。誰が悪で誰が善なのかも曖昧になるストーリー展開。登場人物達の苦悩は生々しく、目にしている世界の描写がその感情をリアルに伝えてくれます。人とはなぜもこのように脆いのか?愛や性はなぜに人を狂気にしてしまうのか?感情が強くぶつかる内容に心を奪われ、一気に読んでしまいました。大好き度❤️❤️❤️❤️
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出会い系サイト利用者にオススメ。やっぱりセックスしたら女性は男性を好きになりがち。今回も出会って10分でホテルに誘って正解。
主人公は不器用、不器用な人は報われない。でも、器用なひとも報われない。みんな報われない。コンプレックスを抱えてる。
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読んだ本 悪人 吉田修一 20230830
読み始めたら先が読みたくて仕方がなくなるようなお話しでした。ある女性が殺されるのが物語の発端なんですが、殺されるまでの描写で、同情できない被害者と犯人らしいけど犯人じゃないようにと願ってしまう加害者が作り上げられます。そして、愛に乏しい犯人と同じく愛に乏しい女が出会って逃避行。って話なんですが、周りの人間が語られることで、主人公たちが描かれていく。そんな話の進め方に夢中になりました。だけど、最後に残酷でもいいから美しいもの、救いを求めて読んだのに・・・。でも、小説って書いてないことも想像できるんで、自分だけの結末を作っちゃいました。
悪人、善人、弱者、登場する全ての人たちの個性が明確に描き込まれてる。人ってこんなに簡単にタイプ別に分けられるのか、って錯覚するくらいサラリと、行動や思考で性格を描写している。もちろん簡単なことではないんでしょうが、読者には簡単に伝わってくる。だから、一人一人への愛情や嫌悪が湧いてくるんですね。物語だけじゃなく、一人一人のキャラクターも魅力的な一冊でした。
映画も観てみようかな。
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「悪人」は誰なのか?事件の犯人が「悪人」とは言い切れず、事件の関係者は、被害者も含めて誰もに「悪人」の側面が見える。単純に「悪人」と「善人」に分けることができない。
誰もが誰かにとっては「悪人」なのかも知れない。
なかなか重たい話でした。
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昔読んだけど細かいところとかすっかり忘れてて再読。
被害を受けたことを頑なに受け入れず、加害することでしか相手への思いやりを示せないと思い込んでしまった彼。
周りに、彼への愛情や好意を示していた人はいなかったはずはないのに、それを信じられないくらい、母との別離は彼にとって大きなことだったのか。
ひたすら辛い。