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ミステリー要素がある2作目が一番良かった。将棋に自体にトリックがあるゾンビの話も個性的。人が駒を起点にして各エピソードが繋がる展開だとより楽しめたかも。
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【収録作品】弱い者/神の悪手/ミイラ/盤上の糸/恩返し
将棋を通して、打ち込めるものがあること、そしてそれを支えとするしかない生き方の明暗が描かれている。
「弱い者」が印象的だった。将棋界の女性差別と、避難所で起きている問題とを絡めて描かれている。対局の緊張感もさることながら、そこに隠されていたもう一つの緊張感が切ない。
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神の悪手
著作者:芦沢央
発行者:新潮社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
運命に振り回されながらのも前進する人々の葛藤を描く一冊。
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“将棋”をテーマにした5篇を収録した短篇集。将棋はまったく門外漢で、よくマスコミに取り上げられる棋士(羽生さんとか藤井さんとか)くらいは知ってるなというレベル。なので読み始めてすぐ「しまった」と後悔したが、将棋の知識がなくても全然楽しめる作品ばかりで、さすがだなと感心した。結末が曖昧な作品は先の展開を考えてしまう。……って、これも将棋っぽいのかな?
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ここのところ棋士の世界を描いた作品をよく見かける。自分が気になっているから目につくのかもしれない。実力だけがものを言う世界。年齢制限が容赦なく追い詰める過酷さ。プロ棋士になるための孤独で苛烈な競争。最善の、唯一の手を目指して進むストイックさ。自ら負けを認めなければならない武士のような潔さ。どの一手もやり直しはきかず、一手間違えると自らを追い詰めてしまう厳しい闘い。
これが憧れずにはいられるものか。
時代も場所も異なる短編5つは、今までの芦沢さんの作品とはちょっと違う。ゾクっとするような仕掛けはあるものの、それぞれの棋士の内面を具に描くことに主眼を置いている感じ。個人的には「弱い者」と「神の悪手」が好き。表題作はミステリだけど、将棋の棋譜をうまくアリバイに利用するところが面白い着想でゾクっとする。棋士の内面描写も凄くいい。
連作短編になってるとより面白かったのに〜と思うのは読者の勝手な願いですね。
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将棋ってすごく物語の題材となりうるものなんですね。背景の説明が皆の共通認識となっているし、その棋士と言う生き様に物語がある。さらには、奨励会なる特別な制度は、またさまざまなストーリーを想起させる。そんな中、実際の棋譜などに沿ったうえで、将棋の周りにも及ぶ短編は、クールな印象の中、アツい物語を紡ぎます。短編集としてのハナシは、どれもその先が気になってしまうほどの引力がありました。
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芦沢央さんによる、将棋をテーマとした5編収録のミステリー短篇集。プロ棋士の厳しさが垣間見れる作品が多く、中でも表題の「神の悪手」が一番面白かったが、将棋の読み筋(「△5二金」とかの表現)が分からない人には意味不明な部分も多いと思う(マンガや映像モノだと棋譜が見れるが、小説だと表現が難しい…)。続きがあると思っていたが、突然終わってしまうような作品が多かったのがちょっと残念。
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将棋をテーマにした5つの短編集。「盤上の向日葵」を読んだ時も思ったけど、もっと将棋についての知識があったらよかったのになぁ。駒の動かし方はわかるけど、7六歩とか7七角成とか指してる場所がわからないのでそこはサラリと流して読んだ(^^;)
でも対局のヒリヒリする感じや緊迫感は伝わってきた。
「弱い者」と「神の悪手」がおもしろかった。
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将棋にまつわる短編作品。棋士や将棋に関係する人の人生や事件を対局を交えつつ、書き上げられた一冊。緊迫した内容ばかりで、どの作品も気迫を感じました。もっと将棋に詳しかったら楽しめたのに、と。自分に将棋の知識があればもっと面白かったんだろうなぁ、と。
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① 弱い者
強気者が身を守る手段の悪手
② 神の悪手
奨励会三段 追い詰められた青年の悪手
③ミイラ
詰将棋で正解を導き出したいと願う少年
④ 盤上の糸
最終盤の戦いの三者
⑤恩返し
駒師・棋士の師弟
将棋の世界をあるゆる方面から見た5編からなるヒューマンミステリー
将棋に興味ある者として絶対外せない一冊
①③は格差問題や生活環境にも切り込んだ作品で興味深かった
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199冊目読了。
美しさと悲しさが印象的な柚月裕子の盤上の向日葵、とにかく熱い!塩田武士の盤上のアルファと盤上に散る、それに負けず劣らず、さらには他の作品よりも将棋そのものに寄った作品で駒の配置や流れもあり、どの話もガッツリのめり込んだ。
何年経とうが将棋が好きで好きで好きすぎる人らの想いが伝わってきた。
ひさしぶりだけど無性に将棋を指したくなった。
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将棋を題材に短編5つ。
奨励会や詰将棋など、ある程度将棋を知るひとには興味深い設定。
著者が表現したかったであろう将棋の深さは存分に味わえたが、それ以外のところが少々気になったり物足りなさも。年代入れるならもうちょっと登場人物をリンクしてほしかったとか。
とはいえ観る将の自分は、最後の「恩返し」が将棋界ならではの師弟関係の複雑さがあらわされていておもしろかったです。
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芦沢央は「僕の神さま」につづいて2冊目
ミステリー?推理小説?とジャンルは決められないけど、将棋にからめたストーリが ヒリヒリとした緊張感で展開していく。
短編小説5作品です。
・避難所で開かれた将棋イベント 勝ち進んできた子どもは将棋の才能があふれているが、プロの棋士との対局を前に その子が本当に戦っていたのは・・・。
・奨励会の昇段試験 あとが無い自分、そして兄弟子。試合前に兄弟子が頼んできたのは・・・。
将棋は回り将棋とやま崩ししか知らないのだけれど、頭の中では藤井棋士や羽生棋士そして 漫画の「3月のライオン」の桐山くんが対局していました。心理戦が多いので じっくりと読み込むかと思いきや、読みやすい文章なので すぐに話の中に惹き込まれていきます。
きっと 将棋好きならワクワクしながら読める1冊です。
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最初の話の「弱い者」が1番面白かったです。
2話目も同じ人物が出ていたのでこんな感じなのかとウキウキしながら読みました。
最後までこの感じが良かったです。
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将棋ミステリ短編集。
どの話も人間の心情が巧みに描かれていて、将棋の知識がなくてもしっかり面白かった。
彼らはその後どんな人生を送ったのだろう……
個人的には「恩返し」がお気に入り。