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中山七里さんの作品は今迄に6冊ばかり読んでいる。どれも面白いが、題名にヒポクラテスと頭についているのは初めて読んだ!なんか七面倒臭い内容だと思ってしまっていた。今回読んで良かった!なかなか面白かった。他の3作品も読みたくなった。
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シリーズ第4弾。
浦和医大の光崎がテレビ出演をしたことをきっかけに、テレビ局に「自然死にしか見えない形で、一人だけ殺す」と言う強迫状が届いたことをきっかけに、5つの死が連作短編集という形で描かれる。
埼玉県内で、死亡事案があると駆けつける埼玉県警の古手川。その古手川に振り回される光崎の法医学教室の真琴。
病死や事故死にしか見えないのに、何とか遺族を説得し、解剖に持ち込む二人のコンビネーションが何とも言えない。
一転、解剖では光崎の華麗なメス捌きと、死者へのリスペクトが描かれる。
法医学は唯一、死者の声が聞こえる場所。
本当の死因を知ることが、全ての人に必要なのかは、個人的には正しい答えは分からない。
でも、光崎や真琴、キャッシーの死者に対する姿勢は尊いと感じる。
どんでん返しが得意な中山七里なのに、今回はかなり早めの段階で犯人が分かり、どんでん返しはないまま、ラスト。
ラストまで古手川が頑張って来たのに、最後の最後で渡瀬の手柄にしたのが、どんでん返しだったのだろうか?
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法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ(=浦和医大法医学教室シリーズ)第四弾。今回は、埼玉県警捜査一課の渡瀬警部と浦和医大・光崎教授が脇役で、若き古手川刑事と助教の真琴先生のフレッシュペアの活躍が中心。死者の声を聞く医学ミステリーは安定感抜群、かつ事件のプロットもまあそこそこの出来で、安心して読める。
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結局、当然ながら予告された殺人を未然には防げなかったので、殺された子のことを思うと胸くそ悪い読後でした。光崎教授の過去を読めたのは良かったけれど、事件の発端、光崎教授をテレビに出しちゃダメだよねー、とは思います。さらさらと読みやすいのは相変わらずでした。
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中山作品には、グロテスクな死体が登場する作品が多いが、本シリーズはそれに輪をかけて、腐敗臭のする死体の解剖現場が謎解きの場になっているから、抵抗のある読者は多いのではないだろうか。魅力的な登場人物やドンデン返しなど、読者を楽しませるに長けた作者だが、人や社会の本質やリアリティーこそ描きたいものなのかと思う。
本シリーズは、浦和医大法医学教室の光崎教授という偏屈だが筋の通った人物を主人公に据えて、栂野真琴という助教になったばかりの女性と埼玉県警の古手川刑事が脇を固めるという布陣だと思ったのだが、本作を読むとどうやら栂野真琴が主役のようだ。光崎教授のテレビ発言から自然死に見せかけた殺人を予告するSNSへの書き込みがあり、それを見つけるために、真琴と古手川が活躍する。苦悩する光崎教授という設定だが、影がちょっと薄くなったようで寂しい。
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法医学についての番組が組まれることになり、光崎はゲストとして出演した。それを放送当日に知ることになった真琴とキャシーはハラハラと見守るが、やはり光崎は爆弾を落とした。曰く『カネが全てだ』、と。それは周囲の人間には既知の言葉だが視聴者にはそうではない。批判は殺到し、ついにテレビ局のホームページに見過ごせない書き込みが登場する。『自然死にしか見えない形で人を殺すから、それを見つけて見ろ』古手川は死亡事件を浚い倒すことになり、そして今日も光崎教室に訪れるのだった。
長編というよりは連作短編に近い。古手川くんまじで過労死気をつけるんやで。基本的な流れはどの話も同じなので水戸黄門みたいになってきたけどやはり真相が明らかになるとスッとする。今回は外国人と貧困、が頻出ワードかな。真犯人はあまりにも明らかでどんでん返しという特徴からは外れるけど、最後の教授の言葉は胸が空く思いだった。
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07月-11。3.0点。
光崎教授シリーズ。光崎教授に対し「自然死に見せて、誰か一人を殺害する」と脅迫が。。自然死案件を解剖へと奔走する真琴と古手川。。
それぞれの遺体を解剖、それぞれの要因。途中から、何となく犯人がわかる感じ。どんでん返しは少なめ。
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これから一人だけ誰かを殺す。
自然死にしか見えないかたちで――。
斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。
悪意に潜む因縁とは!?
斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。
早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない言動を見せたことに驚く。光崎は犯人を知っているのか!?やがて浮かび上がる哀しき〝過ち〟とは……?
死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ慟哭の第四弾!
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第四弾は、老人・異邦人・息子・妊婦・子供のご遺体の声を聴く物語である。そこに、光崎教授の過去にかかわりのありそうな脅迫文書が絡み、話をややこしくしているが、これらの事件のどれもが、もし脅迫文書がなければただの事故として片付けられていたのでは?と思えてしまうのが恐ろしくもある。筋書きは、死亡事件発生→遺族が解剖を拒否→何とか説得→光崎の見事な手腕で真相を暴く、という水戸黄門ばりの定型と言ってもいい印象ではあるが、それはそれでありだと思う。ただ、光崎に関わる要素が強いにもかかわらず、当の光崎が、あまりに淡々と描かれていて、その心の奥底を覗くことができなかったのが残念な気もしてしまう。ちらっと人間味を見せてほしかったかも。とは言え、今回もお見事でした、というシリーズである。
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中山七里氏の法医学ミステリーシリーズの内の一冊。
テレビ局のホームページに書き込まれた犯行予告は、日本の解剖費用枠の少なさ、法医学者の少なさを嘲笑うような挑戦的なものだった。
本格ミステリーではなく、ドラマ化向けに感じたが、日本の法医学状況を知ることができた。
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短編集かとも見えるが、全体を貫く流れもある。
作者は起承転結をつけるのがうまいので、こういう手法もありかと思う。(宮部みゆきはこのスタイルの大家)
ほぼ栂野助教と小手川刑事の2人だけで話は進むが、ふたりの仲が進展するわけではない。
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5つの作品がそれぞれ個別の事件でありながら、
最後には1話と5話の事件に繋がりがあった。
中山七里、読ませてくれる。最後にあーそう来るか
という感じ。
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ミステリ
かかった時間 2時間ちょいくらい?
法医学シリーズの最新作。
まあハズレはしない。が、そろそろちょっと飽きてきたかなあ中山七里。いやおもしろいんだけど普通に。今後は文庫出てからでいいかなー。
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光崎教授にも悔恨があったんだな。
被害者の家族は悔しいが復習の矛先が間違っている。
5日しか生きていない赤ちゃんを殺すなんて酷すぎる。
解剖して全ての真実を突き止める光崎教授と真琴先生に幸あれ
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「これから一人だけ誰かを殺す。」
ヒポクラテスシリーズ!!!
さすが、綺麗な連作になっていた。
相変わらず教授がかっこいい・・・。
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シリーズの前作は読んでませんが、面白くてすぐに読み終えました。古手川と真琴の掛け合い、キャシーの絡み、そして光崎のカリスマ性が際立ってました。シリーズを遡って読みたいです。