世界をリードするGAFAのトップに上り詰めた唯一の日本人が説く日本再生の思考法!全てのビジネスマン・教育・研究者は必読といってもいい(特に日本では)
2021/05/30 03:13
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投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
超有名な元グーグル本社副社長の村上さんが、次に勝つ考え方への革命を書いている。筆者の略歴やその発想法は同じ著者の『AIと社会・経済・ビジネスのデザイン』(日本評論社)を読めばよくわかる。実は筆者はDECのAIセンターにおり、グーグルにいた直後にグーグル自身がAIの革命(2012年の猫認識)を起こすのだから、本当はAIの専門でもあり、AIの革命についても最後の2章で読めるので量子コンピュータとAIの双方がわかるお買い得本となっている。
★何故日本はデジタル敗戦を続けるのか?その理由は日本人が工業化社会の機械発想にとらわれているからだ。筆者の説く(1)天才発想、(2)アバウト発想、(3)理系的考え、が日本再生の薬だという。理系的・天才的発想とは、あくまでデータに基づく実証主義でありながらそれ以外では全くとらわれず自由に「こうなったらいいな」と楽しく発想すること。いわれたことしかやらない日本人の形式発想、お役所発想と対極のこの超自由発想が、きら星のように輝くアメリカの起業家たちの共通点である。
★また今のAIも人間の脳細胞をマネして「確率的」にしか判断しない。これまでの計算機のような堅い厳密なYES-NO判断ではない。この「アバウト判断」も完全な測定ができない「量子力学・クオンタム」発想と同じ。所詮、この世界は厳密な論理ではないからだ。第1次デジタル敗戦をした日本人が再生するにはこのアバウトな「クオンタム思考」しかない
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私たちの身の回りの出来事はニュートンが体系化した古典物理学で説明できるが、量子コンピューターが世間を騒がせるように、世界を取り巻く環境は、古典物理学を離れ、量子力学的な目線(クォンタム思考)を持たなければならない、というのが筆者の主張。
書いてあることはごもっともなのだが、あまりに文系の数学嫌いを意識した書き方、またあまり若くない方を対象に書かれた内容のように読め、個人的に読みにくく、また不快感も覚えた。
話があちらこちらに飛び、かつ一つ一つの内容も薄いため、結局何が言いたかったのか…という感想。
筆者は複数回読むことを前提に書いたとあるが、複数回読む気にはなれない本であった。
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ざっくり言うと、
量子力学を学ぶことで、古典力学的な発想から抜け出すことができる、だから量子力学の考え方を学びましょう
という内容。
数式など細かい内容は読み飛ばしOKの記述がみられるのはありがたい。
ただ、クオンタム思考というのが具体的にどんなものかは理解までには及ばず。まあ、著者自身が一知半解を繰り返しているので、クオンタム思考についての理解もぼんやりで良いのかもしれない。
確かに、量子力学で語られる事象は、日常で目に付く事象からは想像しにくいことが多く、世の中にはそういうこともあるのだなということを知っておくことは有意義だろう。ただ、この分野の概要を知るならほかにも書籍があるし、この書籍で学ぶ必要はないかと。
書籍の中盤以降、意識に触れてる箇所があり、興味はあったのだが、ロジャー・ペンローズの量子脳理論を読んだことがあれば、十分かなという印象。
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ところどころ、2回読み直しながらページを巡り、目を擦りながら、眠気に耐えながら、最後まで読んだつもりだが、やっぱり難しいですよ、村上先生。。。
文学部卒である私のような人でも読めるように気遣いながら書かれてはいるが、5分でアクビが出る。こんな理数アレルギーを無くすようなマインドチェンジが必要であることは、伝わってきたが。
まさに「半知半解」の精神で、分からなくて気持ち悪くても、それを受け入れて(というか、悔しくて)、読み進めた。1回目を何とか読み終わって率直に思ったことは、理数アレルギーが私の中で増大したということ。そして不快感を覚えた。
2度読むことを推奨されているが、そんな読者はどれだけいるだろう。業務命令でも無い限り、絶対にやらない。
とはいえ、このまま放置はマズイので、せめて関連する著者の記事や動画でもチェックしておこうと思う。できれば今日中に。(明日だとやる気が9割無くなっているだろうから)
6/11追記
村上氏の英語学習法に関する動画を視聴した。日本人で初のGAFA中枢を経験された方というだけあって、日本の教育の将来に危機感を持たれていた。このまま日本の中で、自分の興味のある分野の本だけを読み、似たような人とだけ付き合い、狭い視野を持って過ごすという人生選択はリスクが高いと感じた。
この本を2度読む意欲は起きないが、村上氏のことはもう少し知りたいと感じている。