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あの鳥飼玖美子先生の振り返る昭和的同時通訳史。英語学習の支えになること間違いなし。
海外留学に関心のある中三長男のために購入。パパとして先に読んでみました。「ニュースで英会話」を長年聴取したリスナーとして、満足の出来。語学教育の理論も大切だが、先生方がどのように語学力を身に付けたのかは、やはりファンとして気になるところ。
五つ星、満足の一冊。
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太田光さんのNHKEテレ英語番組で鳥飼先生を知り、興味を持ち購入。
戦後日本が作られていく最前線で、いかに通訳や翻訳が繊細な立場にあったのか、ミクロな視点から歴史の生まれるダイナミズムを考察することができる。
当事者たちの翻訳にあたった現場の証言を集めた著者の貴重な偉業に感心させられる。
著者の半生や生い立ちに関する記述が多めで、タイトルから期待した内容のややズレは感じた。
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アポロ月面着陸のライブ中継が、同時通訳が日本全国に知られたきっかけということを知った。
少し文体が古いかもしれない。。
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タイトルにひかれて購入。
米原万里のエッセイみたいな通訳よもやま話も好きだったし、戦後史を通訳の目で見たらどうなるのか気になった。
タイトル通りだったのは全体の5分の1ほどで、あとは作者の自伝や英語教育の話が続く。
すごくエネルギッシュで向学心のあるかたで感心したが、英語は努力次第、通訳には適性のようなものもある、との言に、さらには家庭の環境次第だとも私は思ってしまった。
私が著者をもともとあまり知らなかったのも原因かも。
アポロ着陸のあのセリフの舞台裏や、メディアの発達によって現れた同時通訳という技術、黎明期の通訳パイオニアたちのそこに至るまでの道のりは楽しく読んだ。
特に國弘さんはキャラクターが際立っていて楽しかった。
西山さんとライシャワーの関係など60年代の物語をもっと読んでみたかった。
AI翻訳など新たな局面を迎えて通訳翻訳世界がどうかわるか、今後も言葉の未来に興味がある。通訳の世界では、なによりコミュニケーションというナマモノを扱う点では、まだまだ人間の仕事として続く気もする。
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筆者が英語に興味を持ち、
同時通訳、教育、研究という積み上げてきたキャリア、
そのキャリアにかかわるそれぞれの時代の筆者自身と
社会のトピックについて、述べられています。
私もこれまでそれぞれの時代の状況の中で
自身の目の前にめぐってきた選択肢の中から、
その時代の自身が選択してきたのかもしれません
そうであれば、この本の著者のような
劇的なものではありませんが、
私のこれまでやってきたことの中でも、
それぞれの時代が見えてくるのかもしれません。
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通訳者視線の戦後史ということで独特だったと言えば独特だったのだけど、通訳者の世界というのは密閉された一種別世界感がどうしても拭えなかった。
また著者の世間知らずのお嬢様感がどうしても気になった。本人はそれなりに苦労したと述べるけど世間一般からしたらそれはいかほどの苦労なの?と突っ込み入れたくなるというか・・・。
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同時通訳とその学問化の昭和中期後期から平成令和まで。世代としてはベビーブーマーよりはかなり後、全共闘世代あたりか。その時代のいいうちのお嬢さんの感じが不思議なほどよくわかった。今までちょっとでなく想像つかなかったので。
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通訳に関する豊富なエピソード、筆者の通訳から異文化コミュニケーション論までの思考の遍歴など、とても興味深い。2013年の著作の文庫本化(一部更新)だが、もう少し最近の話も盛り込まレているとよかったという印象も。
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通訳、翻訳に関心があり、面白そうと思い読み始めました。様々な通訳者の方のたくましいお話からたどる戦後史。日本が国際社会に復帰するための重要な会議というはかり知れないプレッシャーの中、架け橋となった通訳者の方々に尊敬の念を抱きっぱなしでした。ところどころに、著者の英語を学ぶことへの思いが散りばめられており、英語学習のモチベーションがあがりました!
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鳥飼久美子さんは私が学生の頃からスターだった。同時通訳の先駆者の一人として書いた軽めのエッセイと思いきや英語教育の専門家としての硬派の著作で戦後日本の英語教育が抱えてきた問題について興味深い洞察に満ちている。初学者の指導に関して非常に示唆にとんで入れ、何が何でも英語という風潮の今こそ、この本を読む価値がある。