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ここにいる
2023/02/14 17:11
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中は一応男女半々の人口比。政治の世界でも数多くの女性が活躍するようになった。著者はそんな世界の政界にいる女性たちについて紹介と私見を述べる。
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コロナ危機に成功した女性指導者たち、一方で欧州では極右政党リーダーに女性が相次ぐ。
我が国では女性政治家は融通が効かなく権力を握っているオッサンを右左を超えて共通の敵として活動し連携できれば政治が大きく変わる可能性が。財政均衡緊縮政策により格差社会が拡大し失敗した今こそMMTで大きな政府を目指そうと。EUの巨大漬物石と揶揄された独メルケル首相に徳川家康を感じたのは私だけか。
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”イエロー”、”ワイルド”で心を掴まれ、以降新作が出たら読んでみる感じになっている。でも前作”ブロークン”で『ん?』と思い、本作でそれはやや確信に近づいた。エセーは好きだけど、論考はそれほどでもないかも、ってことに気付いた次第。形式というか書式がある程度決まっているせいかもだけど、他の同系統の論説と、いまひとつ差異がないというか。本作ももちろん、興味深い視点だし、面白くは読ませてもらったんだけどね。次読むときはエセーで良いや。
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図書館にて。
的確で無駄のない言葉、毎回この人の文章はすっきりしている。
まだまだ政治的な話にはわからないところも多かったが、女性がネットなどで叩く男性はその時性的な快楽も味わっているというくだり、(科学的な根拠あり)とても怖かった。
いつか手元において、もっと勉強したい本。
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主に欧米の政治家について書かれているのを読み、最後は、やっぱり日本のこれからの女性政治家、指導者について考えるようになっていた。
アメリカに初の女性大統領が出たら、日本も大きく変わるのでは、とあとがきに書かれていたが、なるほどなるほど、それに期待しよう、と思いつつ、ここまでアメリカ頼みってホントに情けないなぁと思う。
"危機に陥ると女性が責任者に選ばれることはままある。男性たちはリスクを取りたくないので、どうせ失敗するかもしれない時期なら女性にやらせとけ、と難所を乗り切らせておいて、危機を脱したら男性が出てきて「さあ、新時代のはじまりです」とトップ交代になる、というアレである。" 34ページ
丸川珠代さんも橋本聖子さんも全く好きではないけれど、オリンピック担当大臣やJOC会長に選ばれた時、こんな損な役回りの時だけ女性がリーダーに選ばれるんだと腹立たしくなった。案の定、ボロカスに言われている。もちろん本人たちの無能力さもあるのだが、与党系のどの男性が担当してもあまりうまくいきそうになく、でも、ここまでボロカスに言われるだろうかと思うと、それはそれで彼女たちに同情などしたくはないが、彼女たちを選んだ、おそらく男性たちに対して怒りたくなる。
"「物申す女」がネットで叩かれるのは、単に男性が女性の進出にムカつくからではなく、性的欲望や快感と結びついているとすれば、そりゃあ世界中でこの現象が蔓延するはずである。
(略)
「物申す女性」を増やすには、アファーマティブ・アクションだけでは不十分なのだと思う。地獄を地獄として放置せずネットの取り締まりを強化し、女性が物を言いたくなる環境を整えなければ、わざんざ暴行されるとわかっている場に足を突っ込む女性は今後もあまり増えないのではないか。" 93〜95ページ
このことについては考えたことがなかったので、そういうことなのかと目が開かれた。
映画「未来を花束にして」は女性の政治との関わりについて、女性の団結について、戦い方について、いろいろ考えさせられた。
リーダーとなりうる女性政治家の出現をボーッと待つのではなく、草の根的に(言葉として古い?)団結して戦うことが、今の日本にも必要なのだろう。ブレイディみかこさんも最後に「女たちのポリティクスは再び燃えているか」と締められている。
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世界の政治の舞台での女性リーダーは、名前は知ってても人物像までは存じ上げない方々が大半なので、とても興味深く面白く拝読させていただいた。
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学生時代にイギリスで暮らしたことがあるのと、ブレイディさんの文章が好きで、彼女の著作はよく読みますが、本作は面白かった。世界地図上の離れた場所に住む人の読み解く文章は新しい示唆をくれますね。
おじさん政治家の寵愛型(稲田氏・昔のメルケル)、多様性社会の要請を受けた若く爽やかなボトムアップ型(AOC・サンナマリン)、新自由主義/個人主義的フェミナショナリスト(サッチャー・小池百合子)など、パターンがみえてきて面白く、今後、女性政治家を考える時に参考になりそう!
個人的には、高齢者過多の日本においては、多様性ある他者への受容度や共感度が高く、若者(特に貧困層)への教育支援・若者を産み出すファミリー層に向けた制度設計ができるポリティシャンに、男女問わず活躍してほしい。。。
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各国の女性政治家の動きがわかるが、日本のニュースを見ているだけでは、誰のことかわからない人が多数いる。
しかし、日本に比べて各国の女性は逞しく、男性社会と闘っていることはわかる。
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「メイボット」に始まり、「鉄の女」で終わる。英国史上「最弱」と「最強」(?)のコンビ。域内他国まで緊縮を強要する「欧州の漬物石」とサンダース陣営の「MMT広告塔」。極右仏野党党首とリベラル金太郎飴のNZL首相。それぞれが持つ強い個性。最早、性別で括ることに意味はない?共通項はあるのか?コロナ危機をうまく対処できた指導者に女性が多い。必然か偶然か?目立ってきたとはいえ、まだまだ絶対数が少ない女性のポリティシャン。失敗例が出る確率も低いのかも。正当な評価ができるのは、このような本が出せないくらいに増えたときか。
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世界で活躍する女性政治家たちを考察。「小説幻冬」に掲載されたコラム。
自民党の総裁選、高市早苗が注目されており女性政治家をテーマとした本書を読んでみる。多くはイギリス他欧米の政治家。人に関しては小池百合子と稲田朋美だけ。
海外の視点から見た日本という論評は時に素晴らしい的確な指摘となる。
日本の女性の社会進出の明らかな遅れなど参考になる意見多数。
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いろいろな女性政治家が世界にいるのだなあと。サッチャー。メイ首相、ドイツのメルケル。
小池百合子の経歴があやしく中身がなくても、女子には応援されてしまうのだという見解。
北欧の人たちはよくわからなかった。次は台湾とかアジアの人をもっと取り上げてほしい。根本的に男尊女卑なアジアでの女性活躍こそ、日本の希望!
筆者が高市早苗とかをどう見てるのかも聞いてみたい。
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一人の見方を信じ切るのは危険だけど、
世の中にはいろいろな女性リーダーがいると知れて
面白かったし、考えさせられた。
ウチのリーダーも女性だけど、
男性人の中で大変だろうなあといつも思う。
仕事が大変だと思うのはもちろん、
気を遣っているのが大変そう。
ああいう姿を見ていると、
絶対にやりたくないって思ってしまう。
良くないのだろうけど。
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ブレディさんの本はどれも本当にわかりやすい。
世界で活躍している女性政治家を何人も紹介してくれる中で、名前くらいしか知らなかった人も多かったので勉強になった。
ミソジニーやマンスプレイニングと戦っているフェミニズムも一枚岩ではなく、様々な思惑が混じり合っているんだなぁと感じた。
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普段、政治を気にしてないで来たけど、世の中の国や女性がどんなことしてきているのか、勉強がてらそして時に楽しいのがブレイディみかこさんの本の面白いところ。
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イスラム教徒の女性移民を批判する、ナショナリズムとフェミニズムの話になるほどとなった。女性同士が連帯するのは難しい。政治家には家父長制の奴隷である力ある女性や、取り込まれた女性も多いから。(これはリーンインフェミニズム的でもある)
私は女性の政治家であればとにかく応援したいと考えているのだけど(まず今の日本には女性の政治家、起業家、経営者、管理職の数を増やしていくべき。今は選べる段階にないと思う)、小池百合子や高市早苗なんかを見ると、むしろ毒とも思う。
そんな「どうなの?」という視点を解説してくれていてわかりやすい本だった。