原文で読みたくもなる
2022/01/30 14:12
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投稿者:たまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
このような海外エンジニアのノンフィクションは初めて読んだ身にとっては登場人物が多く専門用語も多いので読むのに時間がかかった。映像化されたものをみて概要を掴んでから本を読んだ方がよかったのかなとも思う。ところどころ主語や翻訳が不明瞭な点がある他、比喩などはネイティブにしかわからないところもあるのだろうと感じた。
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投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Facebookとのかかわりあいがかなりの割合を占める。サービスの成り立ち(既存サービスとの差別化)についてのエピソードも興味深い
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Instagramが生まれて、Facebookに買収され、創業者が退くまでをドキュメンタリー風に書いてあります。InstagramとFacebookの根本的な違いについて理解が深まりました。 Instagramが約10億ドルで買収されたとき、社員がたったの13人しかいなかったというのに驚きました。しかし、思想がしっかりしていたからこそユーザーに愛され、ザッカーバーグにも目を付けられ、その後の成長にもつながったのでしょう。日本語訳が、ところどころ主語がわからなかったり、ファミリーネームとファーストネームをごちゃまぜに記載されていたりで読みにくい部分はありましたが、とても読み応えのある内容でした。
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とても面白いです。読みやすく勉強になりました。インスタとFacebookのコンセプト・思想が全然違うことがわかりました。
マークザッカーバーグが超えられない(理解できない)「エモい」ことへの評価軸をインスタ創業者2人(シストロム)は持っていて、その葛藤が描かれています。
もしかしたら、ザッカーバーグはビジネスを成立させたり組織を引っ張っていくために、「エモさ」への興味を抑えてる=データでコンテンツを評価しているのかもしれませんが。。
本書の論調は、データ重視のFacebookとアート性重視のインスタという対比です。コンテンツ・文化と資本主義という構図。永遠のテーマだと思います。
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活動を支えるインフラがフェイスブックの向かう方向だとすると、
その偶発的なきっかけを生み出す魅力的な場所がインスタグラム。
というように感じました。
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8章から読むと読みやすい
インスタグラムの設立前から設立後の背景がとても詳しく書かれている
内容はエッセイや運営状況など会社の中身である
フェイスブックに買収される内容やジャスティンビーバーの投稿でサーバーの負荷がかかるなどは面白い
また、インスタグラムはどういった投稿がウケるのか
どういった投稿が流行っているのかなど設立者側の目線で語られているのが一番興味が惹かれた
本書はとても文字数が多く、ボリュームが凄い
流し読みで構わない内容ばかりなので、目に留まった箇所を重点的に読まないと終わらない
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今、最も旬な(と聞いています)SNS、Instagram。
スタートアップからのあまりにも地道な作業と、無闇にユーザーを拡大するのでなく創業者のケビン・シストロムとマイク・クリーガーの美学を保ちながら成長する様を描く。
ベンチャー、スタートアップ企業ってこういう感じなんだ、と興味深く読んだ。
2人は性格もFacebookのザッカーバーグとはあまりにも対照的で、シャイで奥ゆかしい。
セレブへの売り込み(ユーザーとなってもらうだけで対価は払わない)も押し付けがましくなく、そもそも世界的なミュージシャンのこともよく知らなかったりする。「ところであなたのお名前は?」と質問し、相手の答えを読んで、笑ってしまった。
Facebookに10億ドルで買収された時点でInstagram社は広告も取っておらず、収入はゼロだった。インフラを整える段階では有志からの投資で回して、ビックビジネスに繋げる。オセロゲームみたいだ。
Facebookグループになってからも美学を押し通し続け、アプリは成長を続けるが…。
こういうジャンルの本は初めて読んだ。朝日新聞、ありがとう。
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今や世界最大級のSNSとなったインスタグラムの舞台裏を取材した本。フェイスブックに買収された後に焦点を置いて書かれているが、確かにここの物語が実に興味深い。親会社CEOと創業者の思想がここまで相容れないとなると(ただし例によってマーク・ザッカーバーグは取材に応じていないので視点の公平性には少々注意)現場は本当に修羅場だったんだろうなぁ…極東の平社員としては同情を禁じ得ない。同時に現在のインスタグラムの世界観を、綺麗な面も揶揄される面も含めて作り上げたのが創業者の並々ならぬ鋼の意志だったのもまた皮肉。GAFAのような巨大テクノロジー企業でも最後は人間同士の話になってくるのだなと。企業カルチャーの融合って本当に難しいですよね。
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長くて 読むのに少し苦労したけれども、現instagramのユーザーとして、このサービスがどのような思想で作られたのかを知れたこと、また、大きなIT企業に勤める身としていろいろと自分を顧みる機会になったこと、この2点でとても読めて良かった本。instagramが、創業者と従業員によってとても大切に育てられてきたサービスであることがわかる。その思想は、ちゃんと届くべきユーザーに届いていくことも。すごく幸せな関係性にみえても、スケールするということにはお金とリソースという避けては通れない問題もあり、アプリケーションサービスを作る人には必ず訪れる危機だと痛感させられる。いまはコマースに舵を切ったinstagramだけど、そこまででユーザーが離れていないのは、シトロムが提唱したウェルビーイングの意識がまだしっかり根付いていて、ユーザーの心の根っこに響いているからなのだろうか?まだまだ若いサービスなので、1ユーザーとしても行く末を見守ってみたい。
翻訳された井口さんの文章はいつも読みやすいです。PIXERもよかった。今後も楽しみです。
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インターネット業界の人におすすめ。SNSという新しいプラットフォームができて、初めてのPRやバズを経験し、ダークサイドに触れるまで、人類が新しいパンドラの箱を開けた感じがある。これを知っておくとInstagramの後に続く他のソーシャルメディアの特徴や共通の課題がわかってくる
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インスタグラムの創立からFacebookの買収を経て創業者の退陣までを描いたノンフィクション。特にFacebook絡みのところは映画の続きを観ているようだった。
どんな物も初めはいいが組織が大きくなると難しい。
とても面白かった。
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かなりおもしろかった。前半でインスタグラムができるまでの話は、新しいアプリを企画する身としてとても興味深かった。途中からはFacebookによる買収での愚痴、文句のようなことばかりだったけど、こんな大きなそして優秀な人が集まる会社でも、こんなことが起こるんだから、どの会社でも買収による揉め事などはしょうがないんだなあ、と納得してしまった。
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インスタグラムの物語に感情移入して読むとフェイスブックめっちゃ嫌なやつじゃん!ってなったけどフェイスブックにはフェイスブックのめざすものがあるわけで、表紙にもあるようにビジネスと美意識の両立っていうのは難しいものだなぁと思った。どんなにすばらしい美意識を持っていたとしても、ビジネスとして成立しないと継続させられないもんね。
【読んだ目的・理由】仕事でInstagramを使う機会があって興味を持ったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.3
【一番好きな表現】インスタグラムに投稿される写真は芸術となり、芸術とは人生を実況中継するものでもあるからだ。(本文から引用)
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とっても長かった笑
いつか誰かに、「ザッカーバーグはいずれFacebookは下火になることを見越してInstagramを買収し、Facebook→Instagramという流れを作ることでずっと自分のグループ内での流れを作るから凄いんだ。」
という話を聞いていたがそれは違ったみたいだ。
読み終えた僕自身の感想としてはもう少しシストロムとクリーガーが作る美しいInstagramを見てみたかったということ、そして2人が望んでいたようなアカウントの在り方に少しでも貢献してみようかなと今後のインスタの使い方に対して影響を与えられた。
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自分も含めて2012年にFacebookがインスタグラムを10億ドルで買収した時は多くの人が懐疑的だった。
急激にユーザー数を増やしているアプリとはいえ、利益が出ていないスタートアップに10億ドルの値がついたのだ。
だが、5年後には皆がこの買収は大成功だったとみなすようになる。テクノロジー企業の関係者も投資家も、企業としてのFacebook(現Meta)の今後の成長ドライバーはInstagramだと信じて疑わないようになった。
本書の時間軸は、ケビン・シストロムがスタンフォード大学の学生だった2005年から始まり2018年にInstagramを離れるまでである。
この13年間の中で、共同創業者のシストロムとクリーガーの出会い、インスタグラムの開発、Twitterのジャック・ドーシーとの関係、Facebookによる買収とその後のザッカーバーグとの確執、ストーリーズやIGTV(インスタライブ)といった今日までにつながるサービスの拡充などが関係者への取材を通してありありと描かれている。
起業家指向でありながら美意識とデザイン、感性を重視するシストロムの一般的なシリコンバレーの起業家とは異質なパーソナリティが本書の軸となる。
以下、気になったポイント
○2000年代のシリコンバレーの空気
特にFacebookに買収されるまでのパートでは、2000年代から2010年代前半のシリコンバレーの空気が伝わってくるような内容だった。一流大学の学生や若いエンジニアが、自前のサービスを立ち上げるべくスタートアップを設立し、それをひと足早く成功した起業家達が後押ししたり潰したりする。
驚くべきことにシストロムは学生時代にザッカーバーグからの依頼で開発を請け負ったり、インターン先でジャック・ドーシーと出会って仲良くなっていたのだ。
○なぜInstagramがバズったのか?
本書ではなぜInstagramがサービス開始からすぐに大流行したのかは触れられない。
共同創業者の2人は最初に作ったサービスのバーブン(場所や予定を友人とシェアして合流するSNS機能付きスケジューラーのようなアプリ)を手仕舞い、写真の可能性に賭けてInstagramをローンチする。
Instagramはリリース後間もなくアップルのアプリストアでトップになるが、その背景として明確に語られるのはドーシーが最初の著名ユーザーとしてInstagramを使用しTwitter上でシェアしたということぐらいなのだ。
○米通信品位法230条
同法では対話型コンピューターサービスを提供する者は投稿前にコンテンツの編集管理をしていない限り、法律上その情報を公表・公布する者とはみなされないと定める。ネット企業は少なくとも事前の段階では情報を伝達する導管に徹する限り、ユーザーが発信した有害なコンテンツに対して責任を追わないのだ。これがSNSや配信プラットフォームの成長を支えてきた。YoutubeもTwitterも有害投稿は事後的にbanするだけでいい。
○Facebookの体質とザッカーバーグとの確執
Facebookとザッカーバーグの恐ろしいまでの競争志向と貪欲な収益志向が描かれている。ユーザーが思っている以上に、ユーザーを「広告ユニット」すなわち計数として扱っている。
結局InstagramはFacebook内の独立性を保証されて買収されたものの、増員が許可されなかったりFacebook本体と競合する��野で排除されたりと、会社全体の成長ドライバーであるにも関わらず不遇をかこつことになる。