紙の本
登場人物の末路は……
2021/11/12 23:36
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投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
さて、終わってみたら何が残り、誰が残ったか?
読後にスッキリ感の無い話だった。得る所が無いのだ。
「淑女」というタイトルが、皮肉か?嫌味か?といった話ばかりで、どこかに救いが有るかな?と期待したのだが、無かった。
悪人ばかり……。
紙の本
怖かった…
2021/10/17 13:21
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
野々宮恭子として嗤う淑女が再びあちこちで策略をめぐらせて悪事をはたらく短編集。現実にここまでうまく人を騙せるものかという疑問はありますが、やり方の悪辣さと単に他人を陥れることに喜びを感じるという気質にぞっとしました。こういう人、現実にいそう。
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どうして彼女はこんな事をしているのか。言葉と態度で思う通りに人を動かす能力には驚いてしまう。
でも、面白いからやってるのならイヤな女としか思えない。
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2年前に読んだ嗤う淑女の続編。
自己評価が高い人間ほど騙しやすいという言葉通り、本当にこんなに次々と騙されるのかとその手腕に脱帽。言葉巧みにその自尊心を誘導しちゃうのね。それにしても目的がお金じゃないから恐ろしい。
自戒を込めて、身の丈に合わない欲は持つべきでは無いと改めて思いました。
前回はオチ読めたけど、今回はまさかのそっちかー!!と気持ちよく騙された。更に続編もあるみたいなので楽しみ。
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淑女の仮面を被った悪女再び。「身の丈に合わない欲は我が身を滅ぼす」の彼女の言葉通り、欲に目が眩むとこうも人は簡単に操られてしまうものなのか。
他人を陥れていく展開は1作目と同じだが、今回はターゲットを高みから引きずり下ろすためにその周りの人間から次々毒牙にかけて追い詰めていく容赦なさ。他人の足掻く人生をジワジワ握り潰す暗い喜び。協力者たちの動機が復讐というのはわかるが、嗜虐心からという美智留の動機には相変わらずゾッとする。
最後まで読んで、自分も操られ騙されていたのがわかった瞬間はもう苦笑するしかなかった。
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悪い女でも、どこか共感できたり理解できたりするものだけど、この女はそんなところが1つもない。何が目的なのかもわからないし、人間らしいところが全く感じられない。
サイコパスとはこのことか。
そして最後の最後まで見事に騙された。ゾッとする終わりかただった。
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騙される。
ヒントは所々にあったのに。
気がついたときはすでに遅し!!
仲間を率いれれば、破滅していくのが今まで読んだ展開の本たち、だが、それとは違う。
相手に対して金にも執着せず、怒りもない、お金がおまけ程度に貰えれば、次の標的への準備となる。
ただ、積み上げた経歴と力を踏み潰す快感だけで、行動するので、警察も追えない、近づけない。
こんな人に出会わないことを望むが、取捨選択しなければ、どこにでも甘い罠はある。
家の中にもあるわあるわの甘い罠?!
「簡単に話せる○○語」
「時短!簡単!!○○レシピ」
テレビで見る、「短時間で稼げる○○、時給○○万円」といった、怪しいものまで。
結局は自分次第。
惑わされないように。周りに話すこと。
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今回は野々宮恭子と神崎亜香里のパートナーシップを軸に、NPO法人、宗教団体、後援会、秘書を結果的に犠牲にした議員の自己保身を題材として、学生時代の女性を食い物にする悪辣さと政治とカネに纏わる人間模様を描いている。そしてそれを上回る悪辣な淑女の意図が明らかになる。これぞ中山七里ミステリーと感じられる作品。
余談だが、172ページの深夜◯時は0時の間違いだろうか?
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巧みな話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる―稀代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼させた凶悪事件から三年。“野々宮恭子”と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。国会議員の資金団体で事務局長を務める藤沢優美は、彼女の指南を受け、不正運用に手を染めるが…金と欲望にまみれた人々を弄ぶ恭子の目的とは!(e-honより)
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最後の最後が酷かったなぁ。それまで、彼女に選ばれて死んだ人間にはあからさまに悪の部分があったけど、そうじゃない人間も躊躇なく殺すってところが凄かったです。自分で手を掛けず、言葉だけで「死」に誘導しいく巧みさに引き込まれました。
ただ、あの警官は、登場させる必要があったのかは疑問です。入れ替わってた所は、前作からの流れでわかってしまったので、それ込みでの伏線が張られてたのかなーと思いました。
前作読んだはずなのに、読書登録してなかったです。何となくしか覚えてない……。
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今回はがめつく稼がない(そこそこ稼いでるけどね)美智留さま。ほうほう、美智留さまは人生を弄んで命が浪費されていく様を眺めるのがお好きなわけだ。
一巻での胸くそ悪さも大分慣れたので、楽しめました。軽いどんでん返しも用意されていて、良かったです。
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続編もいつもの安定感ある、悪女っぷり。
人の弱さに漬け込んで騙し、絶望させる。そして、そんな野望もついに終焉。最後は…と思ったところでのエピローグ。よくもまぁ、こんな小説が書けるなぁ。稀代の作家さん、読み応え十分!
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もうゾクゾクします。
前作もそうでしたが、どんでん返しとイヤミスの融合といった感じでした。
経済の勉強にもなったりしました。
悪い淑女とわかっていても近づきたくなってしまいます。
怖い怖い。
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やられた!
思わず感嘆の声をあげてしまった。
これから起こる悲劇にばかり注目して、全く気づかなかった。
人の欲を引きずり出し、破滅に導く稀代の悪女。
何か恨みがあるわけでも金欲しさでもなく、ただ「面白そう」というそれだけの理由で人の命さえ玩具にする。
相変わらず恐ろしい女だった。
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みちるちゃん改め恭子ちゃん。前作に比べればイヤミス感は多少なりをひそめた感もあるけれど、人の欲は尽きないものですね。と。