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紀元前5世紀~現代までの、それぞれの時代における食の
エピソードを主として描く、ヨーロッパ史。
巻末に、歴史上の文献から再現した料理とレシピを紹介。
第1章 神々と囲む食卓
第2章 すべてを飲み込むローマの食卓
第3章 帝国の崩壊から中世へ
第4章 タタールの脅威と中世料理の献立
第5章 中世の終焉 第6章 大航海時代の到来
第7章 新旧大陸のマリアージュ 第8章 洗練される食文化
第9章 植民地政策と保存食
第10章 グローバリズムとローカリズム
巻末特集 現代によみがえる!「文献のなかの料理」再現レシピ
参考文献有り。
2500年に亘るヨーロッパの歴史を、食の視点から描く、内容。
歴史の合間に浮かび上がる、食のあれこれ。
領土拡張の遠征や首都と属州での食材等の移入や
中世の食事とキリスト教、モンゴル帝国やイスラムの影響、
大航海時代の新発見の食材、フランス革命とレストランの登場。
大戦下での食卓。
それらで分かる当時の食材の種類。
好まれる味や香辛料の変化も。
各国宮廷の食。各時代の料理書。
そして各時代の人物の、食のエピソードも。
カエサルは味音痴。カール大帝は肉のロースト好き。
レオナルド・ダ・ヴィンチの養生法。
ブリューゲル「農民の婚宴」の料理の謎。
大食漢のルイ十四世。早食い王ナポレオン。
チャップリンの好きなロシア風パンケーキとは?
食の視点での世界史は、なかなか興味深いものでした。
巻末の再現レシピも試してみたい?かも。
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とても興味深く、テンポよく読めた。各章のレシピ紹介に至る過程もおもしろい。
それぞれ当時の本などから引用したエピソードを端緒に食に繋げていく著者の緻密さ、探究心には恐れ入りました。ブリューゲルの「農民の婚宴」の解釈が最も面白かった。そのほかにもカエサルの味音痴などトリビアもあり。のんびり本を読む時には向いてそう。
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読むのもいいですが、作ると尚いい!現代風にアレンジしてくださってるのか、ちゃんと美味しく出来上がりました。当時に思いを巡らせながら食べるのはとってもワクワクするのでおすすめです。
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ヨーロッパ史とともに、各時代の皇帝や芸術家などと食事に関するエピソードを文献から探る。宮廷料理などは、記録としても残りやすいのかもしれない。
美味しい料理ばかりではなく、美味しくなかったもの、かなり風変わりなものもあったようだ。どこまで事実なのかわからないが、ベートーベンは料理好きで、しかし友人達に振る舞った料理は相当不味いものだったらしい。
本書の最後には、紹介された料理のうちいくつのレシピと再現が掲載されている。昔の素朴な(?)味わいを楽しんでみるのもまた良し。
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へえ~こんなものを食べてたんだ~と興味深くて面白かった。ブリューゲルの絵から食べ物を読み解いていったように、今後絵画を見る際は、描かれている食べ物にも注目して見てみたら面白そうだな~と思った。