徹子ちゃん、頑張った。
2024/05/23 15:06
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
森野護君から見た平石徹子ちゃんが語られる前半。奇妙な行動が断片的に起こり、護は徹子を見守るようになる。 高校進学後、徹子に親友が現れる。微妙な状態で
護は徹子との付き合いを保つ。後半は怒涛の展開に絶望が始まる。涙を誘う展開に折れかかった心が再生していく心地良さ。徹子ちゃん頑張った。
とても面白かった
2022/07/17 21:24
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投稿者:ぼちぼち - この投稿者のレビュー一覧を見る
あちらこちらに伏線が張られていて最後に驚いて感動しました! とても面白かった(^-^)
青春小説でもあり、ミステリでもあり、様々な楽しみ方ができる
2021/10/09 11:22
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼なじみである護と徹子の物語を、前半は護の視点、後半は徹子の視点で描く。
前半は、小学校から成人して社会人となるまでを、青春小説として加納朋子さんらしく軽やかな語り口を存分に楽しめる。
後半は、徹子の側から描くが、前半の伏線のいくつかは早々に回収されつつ雰囲気は一変。
とにかく読んで驚いてほしいし、クライマックスシーンからエンディングにかけて護と徹子の想いが明かされるところを楽しんでほしい。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーみたいですが、ちょっと違います。護と徹子の青春モノ……というのも変だし……。しかし、こんな終わりかたはねー。ネタバレになるから、これしか書けないけど、ラストがね……ハッピーエンドというのかなぁ
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
カタリは騙りだよね。
読んでて気分の良い話ではなかった。
終わりよければ、なの?
同じ設定でも、もっと楽しく書けたんじゃないかと、残念。
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中長編2作で長編な物語なのかな?二者の双方からの視点で描いたものだった。
一話目の終わり方がちょいと放りなげ感があったので、おや?と思ったのだけれど、もう片方の物語に入ってからは一気に読んでしまった。
そして最後のページを読み終えた後号泣してしまった。
お互いがきちんと相手をみて思いやって理解して見守っている姿がとても素敵だった。
いいなぁ、と素直に羨ましく思う。
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前半と後半で物語の視点ががらりと変わるのがすごい!
加納さんの作品らしいやさしさはしっかりとあり、それでいて、芯の強さもある。
それが好き!
楽しかったです♪
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ーーーあの頃の私に伝えたい。
明日を、未来を、あきらめないでくれてありがとう。
帯のこの一文にハッとして
手に取った本。
この数年、まさにそう思うことが多かったから。
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面白かったです。徹子の頑張りに涙が出ました。そして、護のやさしさ男らしさいいなぁと。
誰にも助けてくれる人がいると思いたい本でした。
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同じ事象を体験しても,人それぞれ見え方感じ方は異なる,というテーマに止まらない,SF的要素も入れつつ人間賛歌に落とし込む,稀代のストーリーテラーが紡ぐ物語の妙たるや.
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解説で北上次郎さんも書いてるけれど本当にびっくりする。「フラット」、「レリーフ」という二部構成になっているけれど全く違う空気感で展開される。前半の青春小説のような二人の男女の物語で微妙な距離感と信頼感があって二人のこの先をもっと読みたいと思いつつ二部に突入すると驚く。青春小説からミステリーのような緊張感が徐々に増していく。あまり書くとネタバレになるけれど運命とか変えられないものがあってもそれに抗う意思を持った人の物語。未来を思うこと、そこに幸せなものが見えること。そう思えたなら生きていけるんじゃないかとこの強くて優しい作品に感じた。
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運命に抗い続ける不器用な徹子とそばで徹子を見守る幼馴染みの護のお話。二部構成で前半は護視点で奇妙キテレツな徹子の日常を、後半は徹子視点での謎解きとその後の展開が。突然えっ?!と終わる前半とあれよあれよと目の離せなくなる後半で一気に読んじゃいます。
人が死ぬ、とろどろした血生臭い、そういうのではない推理小説を探していて出会ったのが加納朋子さんの作品。
普通の人の日常に潜む何気無い不思議を解くお話達は推理小説とカテゴリーしていいのか?と思えるほどの優しさと温いそよ風に吹かれているような清涼感のある読後です。
この本もそのまんま、優しい小説です。
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前半と後半で男女幼なじみのそれぞれが話し手となり、二つの視点で話が進みます。
話の雰囲気も変わり、後半ぐいぐい引き込まれます。気になってどんどん読むスピードが上がってしまいました。
後半のカタリの圧倒的な悪意は読んでいて本当に辛かったけれど、護が名前の通りその悪意から徹子を守ってくれて安心しました。
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久しぶりの加納朋子氏。
『ななつのこ』シリーズの、あの優しくどこか懐かしく、ときめきのある作品が好みだ。
今回の物語を表すのには、解説の北上次郎氏の下記の言葉がまさしくだろう。
‘ひとつだけ書くことができるのは、これは運命と戦う者の物語だということだ’(P326)
奇天烈な行動をする幼なじみの女の子を放っておけない、優しい熊さんのような男の子が語る「フラット」と、その奇天烈な女の子の行動理由が判明する「レリーフ」の前後編。
ネタバレになってしまうが、これはファンタジーだ。
ある能力とそれ故の葛藤も、よくある設定といってもいいだろう。
幼なじみの男女の日常を描いていると思ったら、後半、どんどんと不穏になる展開。
加納氏の作品ならば、悲劇のはずがないと思いつつも、最後まで悲劇に向かって物語は進む。
ありきたりな言葉だが、誰だって、運命と戦っているのだ。
そして、特別な能力を持っていなくとも、人はヒーローになれる。
一人でないという強さ。
相田みつを氏の詩を思い出した。
‘あなたにめぐり逢えて ほんとうによかった
中略
ひとりでもいい こころから そういってくれる人が あれば’
一人でもいいんだ、理解し、手を差し伸べてくれる人がいれば。
一人で頑張ってきた彼女の未来に、誰もが祝福を与えたくなるだろう。
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ミステリーと知って読んでいたので、前半はどうやってミステリーが始まるの?徹子失踪とかよくあるパターン?って思ってたらぜんぜん違った。まじでびっくり仰天な展開。徹子の謎が解けてからは答え合わせをしているようで楽しかった。
けれどカタリはまじで嫌なやつだし、なんでそうやって生きているのかもわからないしほんとに顔をしかめながら読んでいたと思う。前半の最後で最悪の事態は変えられなかったことがわかってるから、わかっていながら徹子の1人ぼっちの闘いを見ているのは辛かった。けれど護と仲間たちの大逆転はすっきり。未来への恐怖を感じることなく徹子が幸せになってくれて本当に嬉しい。