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定年退職した元小学校の教師が血の繋がりのない孫や大人になった教え子との関わりを通して、正しさと幸せについて考えさせてくれる心温まる物語。
心に残った言葉
・正しさはとても大切なことでも、幸せの方がもっと大切でもっと尊い。学校とは子供達に正しい人生を歩ませるために設けられた教育の場ではなく、子どもたちに幸せな人生を送ってほしいからこそ、そのために必要な知識や知恵や正しさを教える場ではないか?
・どっちが正しいのか先生には何もわからないけど.....でも先生はテンコさんの味方だから。どんな時でも、何があっても、ずっとずうっと味方だからね。
・だって、あなたはわたしの教え子なんだから。先生は教え子の味方。ずっと味方。
・生きてりゃ誰だってどこかで誰かに迷惑をかけるかけちゃうんだ。そういうものなんだよ、人間ってのは。遠慮なく迷惑かけてくれよ。
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この作者には毎度泣かされます。文字は霞むし、マスクの縁はびちゃびちゃになるわで人前で読むのはちょっと厳しい。作者は泣きのツボをよく心得ていらっしゃる。
人生は苦難の連続、修行の場というけれど、今の人生は一回こっきりだから、楽しく生きてくださいね。自分に正直になって心を楽にするといいのよ。自分の生きる場所が見えてくるから。それとね楽しく生きるには人を知るための学びが必要なんですよ。理屈だけじゃダメ。どんな人生もかならず誰かと関わりを持って成り立ちます。なぜなら人生は高く広く深いものだから一人では受容しきれない、先生そう思うのよ。分かり合える相手を得たら是非分かち合ってくださいね。きっと楽しいわよ。幸せな人生ってそういうものじゃないかしら。そしてその相手と幸せを紡いでくださいね。私は先生からそうご教授いただきました。
生きるをテーマにした心温まる作品でした。
5匹のめだか逹は何を伝えるものだったのでしょうか。考えると眠れなくなります。
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小学校の担任の先生を思い出しました。私達のことを、アンミツ先生のように幸せ願って見守って下さってたんだなと、改めてそのことに気付かされました。
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重松清ワールド全開です!
物語を読み進んでいくと自分が教わった先生に想いを巡らせたりしました。それと、私は40代ですが、若い頃に言っていたことが若かったなぁとか、じゃあ今の自分はどう?とか考えさせられました。世代毎で抱える様々な悩みや葛藤が見事に描き切られていて共感しかない作品でした♪
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めだかという存在は小さくて、少し離れてしまえば皆同じだと思っていましたが
人間も同じようなものかもと思いました。
その人にとってはどうしようも無いほど大きい悩み、悲しみ、楽しさも俯瞰して見てしまえばちっぽけなもので、
ひとまず「生きてさえいれば良い」のかもなと。
アンミツ先生と翔也がお互いに少しずつ関係を築いていく姿がとてもほっこりとします。
不登校の翔也が「ガイジン」と言われるなか、自分なりに居場所を見つけて成長していくのがかっこよかった。
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感想
群れから離れる。恐ろしく辛い道を行く。だけど面白い。広い世界は僕たちを待っている。たとえ小さな存在だとしても。世界を見るのは楽しい。
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定年退職をしたアンミツ先生が主人公なのですが、前半は些細なことに腹を立てたり、嫌味を言ったりしていて、読んでいてストレスを感じていました。「老害」って言葉が頭の中を横切る。そんな感じでした。
ただ、翔也との関係性が深まり、彼が人間として成長するにつれ、アンミツ先生は優しく、深く、涙もろくなっていく。物語もズンズンと面白くなる。
一冊を通して、深い感動があり、子育て世代の私としては深い学びがある。そんな小説でした。
ありがとうございました。