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投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソビエト連邦崩壊直後で、政治的にも経済的にも混迷していたロシアに対し、北方領土返還交渉は絶好の契機だったはず。それを逃してしまった政治家や外務省の責任は、万死に値する。
大変勉強になりました
2021/10/08 10:56
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
北方領土問題に対し、日本政府はロシア(旧ソ連)とどのような交渉を進めてきたのか、この問題に取り組んだジャーナリストの著者が、分かりやすくまとめた1冊です。
北方領土を巡る日露の交渉について知りたかったので、当書を読んだことで基礎知識が得られ、大変勉強になりました。交渉とはここまで奥深いのか、と少しですが分かりました。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
北方領土の交渉の歴史について、わかりやすく解説されていてよかったです。ソ連、ロシアの動向など、興味深く読むことができました。
内部情報ってそんなに容易く外部に漏らされるものなのか
2022/06/30 17:43
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
時事通信社の記者だった著者が物した、
日本による北方領土返還交渉の歴史の
要点整理本です。
ソ連の崩壊がもたらした千載一遇の機会だった
クラスノヤルスク合意から、何の成果も生み出せ
なかったという一点だけでも、日本の外交当局の
仕事振りが概ね推し量れるというものでは。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
だんだん、帰るのが遠くなりつつあります……でも、ゴルバチョフ大統領や、エリツィン大統領の頃、ここまで交渉が進んでいたのですね……
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1945年の終戦後から、日本とソ連・ロシアの間で行われてきた北方領土交渉や平和条約締結に関する交渉の歴史が記されている。
その中で紹介されている人物は、
・重光葵、鳩山一郎 ⇔フルシチョフ
・中曽根康弘、安倍晋太郎 ⇔ゴルバチョフ
・小沢一郎
・橋本龍太郎 ⇔エリツィン
・安倍晋三 ⇔プーチン
である。
戦後76年を迎える2021年においても、北方領土問題はおろか、平和条約さえも締結されていない現状に至るまでどのような背景と問題点があったのかを読み解くことができる。
その中で見えてくるのは、ソ連・ロシアという国の特殊性や両国内の政政対立と政官対立、そして国際関係を動かす大情況のタイミングの悪さである。
著者は北方領土が日本に最も近づいたのは、
橋本政権下におけるエリツィンとの東京宣言やクラスノヤルスク合意がなされた時であったとしている。
一方で、私は安倍晋三氏が自身の故郷である山口県長門市にプーチン大統領を招くなど、日露間の会談が増加していた2016年がもっとも日本に近づいた日であると当時実感していた。メディアもこぞって取り上げ、当時大きな関心を抱いているわけでもなかった私も胸を躍らせた。しかし、この本では安倍政権下における領土交渉こそ、現状における問題の停滞の大きな要因の一つであるとしている。
日ソ共同宣言に基づいた交渉を進めるとされたシンガポール合意は橋本政権下に交わされた合意を事実上無効とするものであるとされ、安倍政権もすでに国民の高まる期待の収拾に向けた動きを行っていたとされている。
現在、中国をめぐる問題で対応を迫られる日本政府であるが、必ずロシアとの関係が影響を与えることとなる。停滞しているようにも感じるロシアとの関係が今後両国にとってよりよい方向に進展していく事を期待している。
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日ソ共同宣言から65年。宣言に盛り込まれた歯舞、色丹の引渡しは今だ実現できていない。安倍晋三は何度も交渉を行ったが、それまでゆっくり前進していた交渉は明らかに後退した。
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北方領土問題の難しさが理解できる新書です。この本を読んで思ったことは、カール・マルクスの言葉で[歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。]ロシアがウクライナに軍事侵略している現状と北方領土が解決できない難しさの繰り返しが重なりました。
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迫真のレポです。戦後からの北方領土を巡る日本・ロシア(ソ連)との交渉記録もさることながら、日本の意思決定者たちの動きも詳述され、新書ながら小説を読むような感じです。菅政権までを論述していますが、首相と大臣、大臣と官僚、役所・官僚間の功名争いや人と人との相性の問題などが絡み、戦国絵巻のような歴史小説を読む気分です。一方のロシアは一貫した態度を取り続け、プーチンに至っては自国の利益を守るのに冷徹そのもの。いまのウクライナ問題でも一つの理屈で押し通すのだろうと思いました。
それにしても、日露はいまだに平和条約締結に至っていないのですよね。ロシアとは国境を接している日本も、現下の状況は本当に他人事ではないと思わされました。
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政治家と官僚の思惑、そしてロシアの意図や狙いなどが時系列で読めてとても興味深い1冊でした。
とくに安倍政権で地元の長門のときには異様な盛り上がりを見せていたものの、結局得られたものはなく、ロシアに振り回されただけで、その後は必死にダメージコントロールしているのが良く分かります。