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結論。お話の内容はよく分かりません。
ただし、絵はなかなか楽しい描き方がされており
賢治の世界に入り込む手助けをしてくれる。
注文の多い料理店 などの世界は理解できる。
腕木式の信号機が現役で活躍しているのを見た事がある。
賢治はどこかの駅で本線の腕木式の信号機と軽便鉄道の少し小ぶりの腕木式信号機を見たのだろう。
そこで二つの腕木式信号機を男女に見立てて、プラトニックラブの世界を想像しお話に仕立てた。
そういう世界を楽しむという意味では、興味深いお話と言える。ミキハウスの絵本は本書が初めてだ。
中々良い作り込みがされているので好感をもった。
この世界をジオラマにもしてほしいな。
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東北本線の信号機シグナルと 軽便鉄道の信号機シグナレスの恋物語。
岩手毎日新聞掲載、生前発表童話。
信号機、電柱、倉庫を擬人化して、結ばれない悲恋を描いていると思う。
二人の線路は交錯することは無い。シグナレスが言う二人の性能の差は、家柄が釣り合わない。
二人の愛を邪魔する電柱。応援する倉庫。
夢の中で、夜空の下で二人は愛を育む。というような感じでしょうか。
カテゴリーは童話かなと思うし、絵は子供が好きそうな感じだけど、大人の寓話と思えます。
詩集に、夫婦の話と思われる一作があって、宮沢賢治の恋人って居たことあるのか検索してみたのだけど、一人そうらしい女性がいたようですね。
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山口マオ 絵
「「あなたはきっと、私の未来の妻だ。」
「ええ、そうよ、あたし決してかわらないわ」
「婚約指輪(エンゲージリング)をあげますよ、そらねあすこの四つならんだ青い星ね」
シグナルは星空を見上げてシグナレスに云いました。「あの一番下の脚もとに小さな環が見えるでしょう、環状星雲(フィッシュマウスネピュラ)ですよ。あの光の環ね、あれを受け取って下さい、僕のまごころです。」」