紙の本
ありがとう尾畠さん
2023/03/24 15:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うたえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大分県民として、尾畠さんを知っているつもり、陽キャなおじさん、というイメージだった。
でも、知られざる尾畠さんの幼少時代、報道以外の活動、心無い周囲の言動…。そんなことがあったのか…と、尾畠さんの人生に少し触れられた。
尾畠さんの温かな人への眼差し、反面、権威への厳しい目。
尾畠さんのようにはもちろんなれないけど、私にも出来ることを少しでも実行してみよう、と背すじを伸ばした。
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私と同年代の人塗炭の苦しみを体験した彼だからこその重たい言葉、誰にも真似の出来ないボランティア活動、感動した!沢山の人に読んで欲しい一冊だ。人生で失敗、挫折体験は人生での栄養剤だと何時も若い人に言っている。私も後少し老害にならないようにしながら後に続く若手育成に頑張って行こう❗️
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無茶苦茶な存在「尾畠春夫」さんに迫るルポ。
尾畠さんの考え方、社会批評眼は、なんら奇異なところはなくストレートに修身的。圧倒される要素は何かといえば、思想のことごとくを実行に移す行動力と、行動し続ける持続力。行動力と持続力において無茶苦茶だということ。
存在自体が熱源というべきか、発光体というべきか。
尾畠さんの持論に耳が痛いばかりなので、ごめんなさいと心の中で呟きながら、人生訓の領域は駆け出して逃げたい気持ちだったが、それら身につまされる面はほどほどにお許し願いえるのが本書のテイスト。
めったにない超個性「尾畠さん」を、世の中からおかしみを切り取ることが真骨頂の白石さんが、心底惚れ抜いて中身をこじ開けようとするうちに生まれる師弟関係、友情に、ついつい頬が緩んでしまう。
良い意味でスコーンと感化されて、私自身も行動をはじめたいところだが、ボランティアはちょっと猶予をいただいて...。本書で写真が鮮やかだった「山登り」を再開したくなった。
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本書は、2018年8月に瀬戸内海に浮かぶ屋代島で2歳の男の子が
行方不明になり、警察消防が150名体制で捜索しても
見つからない事件があり、無事3日目の朝に発見した『スーパーボランティア』で
有名になった尾畠さんのお話です。
以下、面白かった言葉とかをメモ。
高齢者ほど『キョウヨウ』と『キョウイク』が必要。
キョウヨウは、今日、用がある。
キョウイクは、今日、行くところがある。
夢だった、魚屋を始めたのが29歳の時。
65歳になったら、辞めて、今までお世話になった人に恩返しをしようと決意。
その1つ目が、66歳で日本縦断。それも徒歩で。
距離は3250キロの旅。
九州の大隅半島、佐多岬をスタートして、1日、30から40キロ歩いて、
92日目に北海道の宗谷岬に到着。
その途中で出会った、マキノさんとは東日本大震災の時に感動の再会する。
二つ目の旅は、東日本大震災から3年目に、今度は、本州一周徒歩の旅に出る。
74歳で、4100キロの旅をするってすごい。
無事、139日かけて、徒歩で回った。
現在も、尾畠さんはボランティアをしている。
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大分の人間だから
おばたさんのことは知りたいと思い
ふと読んだ本だったが
この本に出会え感謝
これから自分の人生で何度も読んでいく本になった
歌で感動し勇気をもらえることはあるが、
本で感動し勇気をもらえたことは初めてかもしれない
あづささん、ありがとう!
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((読み始めたばかり))
尾畠さんの人間性には、本を読まずとも惹かれていた。
この本を知ったきっかけは、この本の著者である白石あづささんがこの本について書いた記事を読んだからだ。
その時から私は、白石さんというひとりの人間に惹かれていたのだろう。
効率悪かろうが、不器用と言われようが、本に書かれている一言一句、ついつい読んでしまう。
まだ冒頭の部分を読み終えただけなのに、涙が滲んできた。
すごく良い本。