ＳＵＢＵＲＢＡＮ ＨＥＬＬ 郊外地獄 （リイドカフェコミックス） みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：L療法　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

リイドカフェコミック・ホラーシリーズ。
随分前に、劇画狼（おおかみ書房）さんが、絶賛していた方の、ウェブ連載作品、初単行本。
コンビニ本などで活動していた方のようで、「実話」テイスト。
実話怪談ではなく、実話雑誌や、スナッフ・フィルム感覚。
性的な場面何度も出てくるものの、それらは残虐な行為に結びついており、リョナ的な意味合いでもポルノ感は乏しい。

画質の悪いビデオ作品のようなざらつき。

本書は、エクストリーム・ホラーと呼ばれる、過激なジャンルに位置し、漫画で言えば『魔楽』に繋がるものですが、石井隆と異なり、至ってドライである。
モニターに映る質感を捉えた作画は、映画的な構成で、説明などはなく、淡々と、悪意や暴力を切り取っていく。

どこかで見たような。
そんな感じすら覚えるが、それは、悪夢の持つ感触だろう。

これを読むものは嫌な気分が、残るに違いない、それはつまり、読み手の善良さか、何かしら邪悪なものだ。