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【オンライン読書会開催!】
読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です
★★著者をゲストにお招きする特別イベント★★
■2021年11月7日(日)16:00~19:30
https://nekomachi-club.com/events/28c09ea68323
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光文社古典新訳文庫の元編集長 駒井稔さんと8人の翻訳者の対談。
8人8様の本との出会い、作品との向き合い方。
もらったもの「人生の部品」という答えが、やたらストンと腹に落ちた。
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ドイツ、ロシア、フランス、英米、日本文学の翻訳者の方々8人に、「私が本からもらったもの」をテーマに編集者の駒井稔さんがインタビューしたもの。
子供の頃どういった環境で、何を読んでいたとか、読書好きになったきっかけとなった本とか、興味深いことが書かれている。
個人的には、多くの方が大学時代の教授にかなり影響を受けていることに驚いた。各々にとって、魅力的な研究をされている教授と出会ったり、その教授目当てに大学を選んだりしていて、大学選びって大切なんだな、都会には偉大な研究者がいるんだな、と自分の大学時代のことと比較してびっくりした。
個人的に一番印象に残ったのはロシア文学の貝澤哉さんと英米文学の木村政則さんのお話。
(貝澤哉さん)
○読書ではその本に身を任せてみる、それによって自分の中で新しいことが出てくる。新しいことが出てくると、これは何なんだろうと一生懸命考える。読書や教養ということの意味は、新しいことを考えられるかどうか、そのためのツールになるということ。
○わからないものだからこそ分かろうとするのが解釈であり理解。それは自然科学の説明とは違うもので、それが人文科学と自然科学の違い。
わからないことを恐れないで。例えば真理とは何かとか、神はいるのかいないのかとか、何千年も取り組んでいるけど未だに結論が出ていない。わからなかった時に自分はダメなんだと考えてしまわずに、その時々の疑問をためておいてほしい。疑問の引き出しをいっぱい作っておいて、それを折に触れて考えていると、別の場面でつながったりする。
木村政則さんのお話では、早いうち(遅くとも大学時代までに)に何でもいいので興味を持つ。早くから土壌作りをしておくことが大切。という所が確かに…と思った。
翻訳者の方の事を少し知っただけで、その方の訳本をより興味深く読める気がした。
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外国文学者、翻訳家、詩人・作家、計8人の読書歴と「本からもらったもの」が、駒井稔さんとの対談形式で語られている。子どもの頃の読書環境、本の想い出、本とどんなふうに付き合ってきたか、そして「本からもらったもの」が、当然だけど、8人8様でとっても興味深い。
本は自分を変えてくれるもの、人生を成り立たせているネジ、自分とこの世を繋ぎとめてくれるもの、と言う人もいれば、大いなる暇つぶし、と言う人も。本に生かされている人たちの言葉は心に響き、どの答えにも頷いてしまう。
ふと図書館で目に止まって手に取った本だったけど、対談形式ということもあってか、読みやすさの中に温かみがあり、深い読書愛、読書知識を惜しげもなく話してくれた8人と駒井稔さんに出会えて良かった。
私が本からもらったものはなんだろな。
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光文社古典新訳文庫の元編集長、駒井稔さんのインタビューによる、8人の翻訳者の方達の読書論をまとめたもの。とても興味深くて面白かった!
「私が本からもらったもの」という共通の質問以外にも、本との出会い、思春期に読んだ本、どうしてその道に入ったのか、これからどんな本を読んで行きたいか•••。もう私には全然分からない本がたくさん出て来たけどw、それも含めて勉強になりました。
親や先生に勧められた、たまたま見つけた、親の勧める物は読みたくなかった•••など、八人八色。
本という物はどんな生き方をするかによっても出会い方が違い、どんな読み方をしてもいい。好きに読んで良いのだ。なんか心が軽くなった気分。
また読みたいので買ってよかった。
ところで、昔、駒井さんのイベントに参加して以来、駒井さんの本を何冊か読んでいる。要はファンなのですがw 豊富な読書量から話される興味深いお話はとても面白かった。
そしてもうひと方、大好きな土屋京子さんのインタビューが読めて良かった。^_^
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翻訳者として活躍されている方々の読書論。
編著者の駒井稔さんと8人の方々との対談形式で読みやすかったです。
それぞれ立派な読書経験をお持ちで自分を振り返って残念に思う中、蜂飼耳さんが一番身近に感じられました。
家に本があっても、兄弟はあまり読んでなかったようで、自分はたまたま本好きになった、とか、本を読むことが苦手だと思っている人は、読書の運動神経を少しずつ鍛えていくといいのでは、など。
蜂飼耳さんが現代語に訳された古典を読んでみたくなりました。
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読書論、というものがあるのを初めて知った。しかもこの本は主に翻訳者の方々が語る読書論。予想に反して小難しくはなく、各人がどのように本や読書と向き合ってきたかという話だった。著者が対談に参加された人ごとに読書案内をまとめてくださっていたのがありがたかった。せっかくなのでこの案内に従って、普段手に取ることのない各国文学の本を読んでみようと思った。