紙の本
何回も読み返しています
2024/03/13 14:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kunkun - この投稿者のレビュー一覧を見る
いかにして自己肯定感を高めていくか、大変参考になる本です。短いエッセイ形式で書かれているのでどこからでも読めます。不安になったときや自信をなくしたときに何回も読み返しています。
投稿元:
レビューを見る
自分を否定ばかりしていたけれど、自分を好きにならないと幸せに生きることはできないと分かった。
周りばかり気にして生きてきたけれどどうして自分を大切にしてあげられなかったのだろう。
投稿元:
レビューを見る
イライラ 不安 妬みの感情が発生しているときは何かに執着しすぎてるのでは?
まっいいか で執着を手放そう
投稿元:
レビューを見る
自分を変えるために必要な、自己肯定の大事さとその方法を教えてくれる本です。
環境変化が激しい現代では、正解を見つけることがなかなか難しいし、誰かが正解を教えてくれることも少なくなってきたという感があります。
そんな中では、自分を信じ、仮説を立て、検証しながら答えを探すアプローチが必要なようです。
自己肯定感を大事にする心理カウンセラーの著者が、その拠り所となる「自分を信じる」ために必要なことを教えてくれています。
変化が激しい時代への対応に疲れを感じる方が、読むことでその解決のヒントを得られる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「現状を肯定するのは大変かもしれないが、環境を変えることができない以上、そこで生きる自分自身を、自ら強く肯定して生きるしかない。そんな可能性を感じるだけでも、人生を変えていくきっかけになる。難しく考えず、『あえて自分のいいところを探そう』くらいのカジュアルさで、いまの自分を肯定してあげる。」
「『ありのままの自分』は、固定化されたものではなく、『ときや場所によって自在に変わるもの』といってもよい。何より大切なのは、そんな自分をしっかり認めて、ほめて、信頼してあげること。毎日を機嫌よくポジティブに過ごしていれば、やがて自分のまわりに存在するたくさんの幸せに気付ける。」
「自らが行動していく『主体的に生きる感覚』を持つことが大事。『自分が決めて、自分で動く』感覚を持って生きることであり、今後は『自立』も重要なキーワード。自分が本当にやりたいことをやって、その結果が周囲のよろこびにつながると、人は大きな幸せを感じて生きられる。」
→誰かが正解を教えてくれるということが少なくなってきたのだと思います。誰もが、答えを探している時代。そんな中で、自分で考えて仮説を立て、検証しながら正解を探すことが大事です。そんな「自立」には、自分を信じる力は必要で、そのためには、まず自分を認められるかがカギになりそうです。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・自分を幸せにするためのスイッチを、自分で手に入れることができる。実際に、いまもスイッチはたくさん持っている。一時的に見失っているかもしれないが、過去に何があっても、今がどんな状況でも、希望を持って生きる価値がある。そんな自分を全肯定できる「自己肯定感」のパワーが高まると、いつも満ち足りた気分で毎日を過ごせる。
○人生には「意味」がある
・生きる困難と将来への不安が増しているいまのような時代は、人類がはじめて経験するものではない。歴史を振り返れば、それこそ疫病をはじめ戦争や飢餓など、人類は数多くの苦しみを経験してきた。今は、自分が安心される場所はどこかを考え、自分を深く見つめ、自分を新たに発見するきっかけとなる大切な時代と考えてみる。
・不安とは、本来人間にとって必要な本能である「危機察知能力」なので、いまという時代を生きる中では、どんな人も、将来を思って漠然とした不安を感じている。ただ、あいまいな不安が特定の不安になると「恐怖」に変わってしまう。主な原因は、過去のトラウマか、ふだん積み重ねてきたネガティブな記憶。
・不安が増した状態に向き合うには、その事実を認めた上で、自分で変えていける面を探す。いま悩んだり不安を感じていることと逆の方向へと、意識的に思考を振り切る「逆説思考」が有効。不安と正面から向き合いながら、プレッシャーは確実に軽減されるはず。文字で書き出すと、「あいまいな不安」に潰されず、冷静になれる。
・「ありのままの姿勢」も、不安と向き合うために必要。いま集中できていない自分を認識してなるべく自分を責めない、自分の価値観や信念など「自分が本当に大切にするもの」を持つために「本当の自分とはなにか」をあらためて考える時間をつくる、という2つのアプローチがある。
・「ありのままの自分」で生きることは、「自己肯定感」を持って生きる姿勢につながる。自己肯定感が自分の中にしっかり根付いていれば、不安を感じても、強いエネルギーに変えていくことができる。
・自己肯定感は、自分に価値があると思える「自尊感情」、ありのままの自分を認める「自己受容感」、自分にはできると思える「自己効力感」、自分を信じられる「自己信頼感」、自分で決定できる「自己決定感」、自分はなにかの役に立っている「自己有用感」の6つで構成される。
・現状を肯定するのは大変かもしれないが、環境を変えることができない以上、そこで生きる自分自身を、自ら強く肯定して生きるしかない。そんな可能性を感じるだけでも、人生を変えていくきっかけになる。難しく考えず、「あえて自分のいいところを探そう」くらいのカジュアルさで、いまの自分を肯定してあげる。
・「ありのままの自分」は、固定化されたものではなく、「ときや場所によって自在に変わるもの」といってもよい。何より大切なのは、そんな自分をしっかり認めて、ほめて、信頼してあげること。毎日を機嫌よくポジティブに過ごしていれば、やがて自分のまわりに存在するたくさんの幸せに気付ける。
○とらわれから解放される
・ネガティブな思いも過去のつらい記憶も、すべては自分が作り出していると知ることが大切。過去に起きた出来事は変えられないが、自分の気持ちはいつからでも変えられる。
・自分がどんな行動をしているときに、もっとも幸せを感じるのかを探す。自分に合った環境を見つけていくことは、不安をなくし、幸せに生きるために大切なこと。「名詞」でそれを選びがちだが、「動詞」で考える。待つのではなく動き、人生を自身でデザインする。
・強い不安や恐れを感じたときは「点数」をつけると、その感情を和らげることができる。人間には「見える化」した瞬間、安心感を得ることができる特性がある。
○自分を全肯定する
・目の前にある「幸せ」に気づき、ネガティブな感情を手なずければ、一歩ずつ前へ進める。その歩みをより力強いものにするためには、常にポジティブなエネルギーで自分自身を包んでいく必要がある。
・自己肯定感とは、自分という存在を支えるエネルギー。高めるには、常にポジティブな気持ちで生きる「感情」、起きた出来事をプラス思考でとらえる「ものごとのとらえ方」、勇気を持って踏み出す「行動」という3つの要素に働きか���る。3つは連動しているので、サイクルを回す姿勢が大事。
○自己肯定感を高める小さな習慣
・朝起きたら、窓を開けて外の空気を室内に取り入れ、伸びをした後、両こぶしを突き上げ、顔を上向きにする「ヤッター!」のポーズをするだけでも、感情が「快」の状態に変わり、気持ちを上向きにして1日をスタートできる。
・ちょっとした散歩によって、精神を安定させる作用がある「セロトニン」が分泌され、不安感情が減少し、心身が安定する。「意識して行う」のがポイント。自分で目的を決めて取り組むと、強い動機付けになる。意識的に区切りをつけると、脳は自然と働きやすくなる性質を持つ。
・人は目標を設定するとやる気が高まるという特性がある。回数を決めず、1日に何度でもいいので、ちょっとした空き時間に「好きなもの」だけを見る10分を過ごしてみる。
・プラスの感情は、ネガティブな感情を打ち消す手段としても使える。ネガティブな言葉を思い浮かべたら、そのあとすぐに「ありがとう」をつけ加える。ちょっとでもネガティブだと感じたら、いつもの自分の行動を少しだけ変えると、見方が変わって、幸せに気付ける。
・気分が落ち込みがちな夕暮れどきは、副交感神経の働きが優位になり、体がリラックスモードに入っていく時間帯。明るい雰囲気の場所に行ってみるとよい。
○あなたは、もう大丈夫
・ふだん自分が行っている小さな行為の1つひとつに「よい出し」をする習慣をつけると、自分に自信が持てるようになる。自分で意識的に「OK」を出していくと、見えていなかった幸せがたくさんやってくる。
・過去をギフトとして糧にすれば、自分で使えるし、誰かに体験を共有できる。過去にとらわれると、重荷になる。過去を捨てることは、自分を捨てること。
○自らを信じて自由に生きる
・これまで、多くの学者が、「悲しみと再生のプロセス」を、①ショック、②否認・パニック、③悲しみ・怒り・空想形成、④孤独・抑うつ・あきらめ、⑤再適応・立ち直り、の5段階のモデルとして考察してきた。このプロセスは今後も続くが、それが漠然とした形で起こる可能性が高い。
・あいまいな不安やストレスが増す時代を生きていくには、「逆説思考」と、思いやりや優しさ、多様性を認め、自分には心身を含めたセルフマネジメントする力を養う「人間回帰思想」というべきアプローチが重要になる。新しい発想を取り入れ、より人間らしい思考やクリエイティビティの感覚が必要になる。
・「個」として生きる強さもキーワードになる。不安に満ちた時代を生きることで、ある意味「個」を強くするための経験をしているとも言える。「個」には、「自己の確立」と「レジリエンス」というふたつの側面がある。自分で自分に問いかけ、自分で答えを探し出し、自分で決めて行動していく。失敗しても、そのなかのいい面を見出し、そこから自分で立ち上がっていくこと。これらの力のベースは「自己肯定感」。
・自らが行動していく「主体的に生きる感覚」を持つことが大事。「自分が決めて、自分で動く」感覚を持って生きることであり、今後は「自立」も重要なキーワード。自分が本当にやりたいことをやって、その結果が周囲のよろこびにつながると、人は大き��幸せを感じて生きられる。
・人間には生まれつき大きな可能性が備わっていて、その大きな可能性の存在を自分でしっかり認めることが、これから新しい人生を歩んでいくすべての前提条件となる。ものごとを追求しすぎて「間違ってはいけない」という思いにとらわれると、可能性を閉ざしてしまう。自分を信じ、ありのままに進む。