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星野源おすすめと聞いて購入。何を書いてもネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、映画「オデッセイ」の原作を書いた作者の最新作にあたる。主人公が逆境に立たされても諦めずに立ち向かう、手に汗を握るシーンが続く。後半はとんでもない展開に。読んでのお楽しみと言っておこう。
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上巻p276 じんわりときました。マー●ルとか●ター●ォーズとかヒーロー/ヒロインたちが勝手に世界を救う系の物語では味わえない。お見事。
主人公は、太陽エネルギーを餌にする地球外生命体(アストロファージ)の謎を解明するため、太陽系から11.9光年の恒星「タウ・セチ」へ送り込まれた理科の先生。
「感染した」太陽が放出するエネルギーは徐々に減少し、このままでは地球は寒冷化し大気候変動は免れない。
しかしタウ・セチは、なぜかアストロファージの「感染」を免れているのだ。
恒星タウ・セチに辿り着けば、太陽に感染する謎の地球外生命体(というよりも、感覚的には宇宙空間で生存できる細菌やウィルス)に対抗する方法が見つかるのでは…?
太陽系を離れタウ・セチへ
はるばるのぞむ
宇宙船ヘイル・メアリー号
日本語が通じる青白い顔の外星人は登場しません。
日本語を話す髪の長い外星人美女も現れません。
主人公マット・デイモンが、他のクルー、NASA、中国国家航天局と協力してサバイバルした前々作「火星の人」。
今回は、宇宙船内にたった一人でどうするの…?
…と上巻半ば、タウ・セチに近づいたところでXのXXXXXXにXX(伏せ字)
「三体」黒暗森林の冷やし中華無常感とは真逆のユーモアたっぷりアメリカン
SFサバイバル第二弾と思いきや、暑い夏をさらに熱くするバディ小説
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星野源さんがラジオで佐久間さんから教えてもらって読んだら超面白かったと絶賛してたので気になって、GW中に読むのを楽しみにしてました。
ちなみに、過去の著作も読んでないし映画の「オデッセイ」も観てない。
できるだけ前情報をいれずに読んだ方がいいと言われてたので、それに従って読んだら、めちゃくちゃ面白かったーーー!!!!!
最初は科学や物理の世界が少しとっつきにくかったけど、上巻の途中から読むのが止まらなくなり、結果2日間で完読。
読み終えた今でも細かい部分はイマイチ理解できてないけど、なによりストーリーが圧巻だし、キャラクターも魅力的で世界観に引き込まれました。
最後の最後まで期待を裏切らず、特に下巻の後半は胸が熱くなって泣きそうになり、本当に読めて良かった!!
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2021年12月刊(原著は2020年刊)。太陽光を奪いつつ、宇宙空間で増殖する謎の生命体アストロファージにより、寒冷化していく地球。近隣の恒星系で唯一、アストロ~に侵されていないのは、タウ・セチ星系のみ。タウ・セチに、事態打開の鍵があると睨んだ人類は、有人宇宙船〈ヘイル・メアリー号〉を旅立たせる。だが、同号の旅は、生還を期さない「片道切符」の特攻ミッションだった……。
記憶が欠落したまま、〈ヘイル・メアリー号〉の船内で、ただ一人、目覚めたグレース(♂)を襲う、様々なアクシデント! それらを持ち前の知識と発想力で、《相棒》と共に解決していくグレースの前向きさに驚嘆させられた。
後半で、「なぜ、グレースは記憶を失ったのか?」が明らかとなるが、その真相に、彼という人間が心底情けなく思えた。とはいえ、人間として真っ正直といえば、これほど真っ正直なこともないわけで……。そのうえでグレースを××して××したストラットは、やはり本当に有能な女性だったと得心させられた。
そして終盤で、突如、グレースに降りかかる究極の選択肢。「栄光か、死か?」~私だったら、彼とは違う選択をしたと確信を持って言える。だが「グレースならば、この選択をしても何らおかしくない」ことを、筆者はそこまでの積み重ねで、きちんと描ききっているので、読んでいて違和感は全く感じなかった。
《選択》の結果、彼には破滅しか待ち受けていないと思ったら、意外と××で●●だったので、安堵した。私の読解力と想像力が足らないのか、描写された光景を、上手く脳内にイメージできないシーンも幾つかあったが、そこは現在、進行中という実写映画版での「絵解き」に期待したい。
とにかく、本書は宇宙SFの面白さ、科学の合理性と醍醐味を、存分に味合わせてくれた佳作で、満足満足。
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自分がSFものを読んだことがないのと、科学に関する知識がほとんど無いこともあり、活字からどんな場面かを上手く思い起こせない部分が結構ありました。
とはいえ話の大筋は面白いので、もうちょっと宇宙のことなんかも色々知っていれば、もっと楽しめただろうと思います。
フィクションで極端な物語の設定とはいえ、科学技術の最先端はこんな感じで希望と絶望、好奇心と狂気がごちゃ混ぜになった世界なんだろうな、というのが味わえます。
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過去と現在が交互に描かれこのミッションへの意味が分かると共に次から次へと起こる困難にロッキーと力を合わせ乗り越えていく。二人の間に育った友情、その会話のユーモラスさ、そして訳者の工夫が素晴らしい。宇宙工学や物理学にもっと詳しければさらに楽しめたのではないかと思うが、それでも十二分に感動しました。
特に最後の30頁ほどは最高です。
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…大事なことを言うと、レビューを読まずに読んで欲しいですw
私もそう言われて読み始めて一気に下巻の最後の一行目まで来てしまいました。あらすじも知らぬまま読んだ方が絶対楽しめると思います。こうした小説はなかなか巡り合えないので、いやはや僥倖僥倖。
読了後も色々妄想できる余地があるのは非常に良いですね!
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文学書評
読書レベル 上級
ストーリー ★★★★★★!
読みやすさ ★★
ハマリ度 ★★★★★
世界観 ★★★★★
知識・教養 ★★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
一言感想:このような素晴らしい作品に出会えるからこそ、読書はやめられません。ストーリーの描写が化学・物理・生物学的なアプローチを踏まえた科学的理論が構築されたSF小説です。ストーリー、展開、アプローチの全てが面白かったです。
敢えて言うとすれば、科学的な説明が多いため、(科学知識の乏しい私には)イメージしづらい箇所が幾つかありましたので、随所に挿絵があると更に楽しめたかなと感じましたので、星を1つ減らそうと思いましたが、それでも私の中で星5をさらに上回る作品でした。
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これはどういうもの?という単語がたくさん出てくるが、訳者が優秀なのか?想像ができる!
宇宙人のロッキーとは完全に会話ができるようになり、楽しくなる。
お互いの惑星を守るためのミッション!
ロッキーと協力し合う。
エネルギー問題が解決して自分の惑星に生きて帰れることがわかった時、グッときた。
問題のアストロファージを捕食する生物を発見!星々は救われる。
フィストバンプ(拳と拳を合わせるグータッチ)!
窒素に耐性のですあるタウメーバを繁殖させるのに成功。すごい。
キセノナイト優秀。
すごい。ラストは泣ける。
感動した。
良かった。
命をかけて守った友情。
それぞれの惑星を守ることができて良かった。
かなりの良書。
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地球人と宇宙人のファーストコンタクトが、こんなに素敵だったら本当にいいなぁ、と思わされる展開。(地球が攻められたり、攻め入ったりが定番の展開なので。)
2つの星は共に同じ課題に直面し、互いに持つ知識や技術を総結集して、それを克服しようとする姿に、ハラハラドキドキ、時には涙させられました。
上下巻を一気に読み終わり、爽快感がありました。
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本当に読むのに苦労した。
最後までよく読み切った!!頑張った私!
ストーリーは面白いんだけど
なんせ説明ばっかりで
薄っぺらい感じがして感情移入できず、全然読むスピードが上がらなかった。
大絶賛されてるから半分意地で読み終えた。
面白いよりも、やっと終わった!って開放感の方が強い。
人の好みはそれぞれだなぁ。
物理科学がさっぱりだから
読んでも意味分からないことだらけ。
こんなに溜息つきながら読んだ本は初めてだ。
みんな本当に頭がいいんだなぁー。
私がアホなだけか!笑
そういえばSF小説を読むのも初めて。
理科系の文字はダメだ。
ファンタジーは大好きなんだけどなぁ。
SFは映像で観るのが私には合ってるな。
1つ勉強になった。
とっても残念。
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(日記から)
アトロクでものすげえ絶賛されてたので読んだんですが、それほどでもなかったかな……と。いや面白かったんだけど。ネタバレ厳禁なのは、記憶喪失状態から徐々に事実が明らかになっていくという序盤の仕掛けのためなんでしょうね。作者の科学(とくに物理学)に対する圧倒的な信頼と、能天気なほどの楽観主義のおかげでヒジョーにリーダブルで後味がさわやかである。終盤、主人公がじつは結構自分本位で卑怯者だったことがわかるのだけど、こういう展開って他にもあるような。(映画でいうと『ボーン・アイデンティティ』とか『バイオハザード』とか、マイケル・ベイの『アイランド』とか)「主人公が記憶喪失」ものの系譜ってどっかにまとまってないかしら。
原文の "Okay" がそのまま「オーケイ」と訳されてるようなのだけど、「よろしい」とか「確かに」とか「わかった」とか、いろいろニュアンスがあるよなーと思った。あと、エイドリアンってロッキーの配偶者の名前として出てきたはずなのにいつのまにかロッキーの生まれた星の名前になってたのは「?」と思った。
なんとなく、ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』が読みたくなりました。
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面白かった。めちゃくちゃ満足した。
『三体』でギスギスした地球外生命体とのやりとりが、ロッキーとの交流では友情を築けて楽しかった。ロッキー便利すぎる。ドラえもんみたいだった。
主人公はよくある、それこそ「オデッセイ」の主人公のように勇敢な自己犠牲精神を持ち合わせたキャラかとおもったら無理矢理行かされた人間であるというのが良かった。それゆえに、ロッキーを助けるために自己犠牲を払うところには泣いた。
構成がうますぎる。
地球が具体的にどうなったかわからないけど、太陽の光量が戻ったというだけで、ああ大丈夫なんだなとわかるのが良かった。
そして、最後に、ロッキーの星で教師をまたやるというラスト。素晴らしすぎる。
傑作じゃないかこれ。
映画化楽しみだな。どこかはしょられたり改変されるだろうけど、この作品の良さを失わないように映画化して欲しい。
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難解なミッションも、命の危機も、蘇った記憶に茫然となりながらも、常に前進するグレース。そしてついに…!の安堵も束の間…あ、この先は書いてはいけない!ハラハラする展開に、文字を追うスピードがついていけないもどかしさ!予想外のラストだが、グレースらしさが活かされたラストにようやくホッとできた。本当は何より『アノ事』を書きたいのに、この本に関しては、これから読む人のために少しの先入観も与えてはいけないと思わせる作品。
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ロッキーとグレースのコンビが最高!
ロッキーが嬉しい時に言う「しあわせ!しあわせ!」や、試みが成功した時の拳を高く上げるフィストバンプのシーンにほっこりする。
広大な宇宙で出会った二つの生命体が、敵同士となるのではなく、それぞれの故郷の星を救うために、互いに協力し合う姿が非常にロマンチックだ。
読んでいる最中も次の展開が予測できず、最後まで彼らがどうなってしまうのか分からないところが非常にスリルがあり面白かった。
科学の知識がない自分は、ところどころ実験や宇宙の説明についていささか難しく感じた。