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確かに会社を買ってみるのは面白そう。
ただ一介のサラリーマンの私には少し難しそう。
株取引よりももっと経営に踏み込んだ投資や運用をしたい人向け、かな。
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本書で、個人M&Aという概念を知り、
期待に胸を膨らませながら読んだ。
経営者の視点でビジネスの考察をするのが
好きなので、
「自分に向いてるかも」と感じたからです。
読み進めながら気持ちがみるみる萎んでいった。
なぜなら、
「親戚や、
知り合いの社長や、
税理士さんなどの身近な人から、
素晴らしい会社を買いましょう。」
という大前提で話が進むので。
仮にその環境下にあったとしても、
本書に従い個人M&Aを進めるには、
莫大な時間とお金が必要だとわかりました。
人生を捧げる覚悟が必要そうです。
しかし、
本書の内容に問題があるわけではなく、
それが現実なのでしょう。
甘かったです。
反省しました。
ただの愚痴ですが、
コミュ障かつ、
親戚すらおらず、
かつコミュ障な私は、
土俵にすら上がれませんでした。
私のような環境の方は、
個人M&Aのエピソード集という
視点で読むのがよさそうです。
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これからは個人でもM&Aがビジネスの選択肢になる可能性があることがわかる本です。
経営者の高齢化などもあり、近年、M&Aによる事業承継を進める動きは大きくなっています。
大きな会社が小さな会社を買う、専門の会社、専門家に頼んで買う、というイメージが大きいように思われますが、それ以外の方法もあるようです。
もちろん、入念な準備は必要ですが、相手経営者と「超」有効的な関係を築ければ、個人でも格安で会社を買える可能性があります。
創業希望者をはじめ、これからのビジネスの可能性の視野を広げたいと考える方に、新たな視点を与えてくれる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「会社購入を成功に導く鍵は『入念に準備する』こと。まず、『社会的ニーズ(市場)』のあること、自分が『稼げる』こと、自分が『得意』なこと、自分が『好き』なことの4つの要素を棚卸しする作業は、必ずやるべき重要なこと。」
「次に、後々『経営を手伝ってくれる人』を見つけ仲良くなっておく『人脈づくり』が必要。交流会やオンラインサロンなどで『この人なら!』と思う人に出会ったら、『その人と、小さくてもいいのでビジネスをしてみる』か『何か1つ仕事を頼んでみる』ことで、その人の『コストパフォマンスの高さ』をチェックする。」
「会社購入後の選択肢は、①利益を増やして『役員報酬の増額』を目指す、②会社の価値を上げた後『売却』して利益獲得を目指す、③会社を『上場』させて事業拡大を目指す、の3つに大きく分かれる。目指すべき方向性により経営の仕方も変わるので、それを明確にしておく。」
→「会社購入」を「創業」に置き換えても、そのまま通じます。ビジネスの基本と言えることなのだと思います。最近は、ベンチャー型事業承継という形も注目されています。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・「相手経営者と身内のように仲良くなってから会社を買う(承継する)」ことで、M&Aにおいて発生するリスクをできるだけ低減させ、超低リスクで購入に置ける交渉と購入後の経営を軌道に乗せることができる。
○どんな人がどんな会社を買っているのか
・どんな投資にもリターンと同時にリスクがある。M&Aは「買った会社が値上がりするかは自分次第」というのが、他の投資と異なる。入念な準備をして、いい会社を選んで買い、うまく経営すれば、かなりの高確率でその会社の価値を上げることができるという意味で、堅実な投資。
・会社員でも、「業務を自動化する」「運営を他者に任せる」などで、自分の時間を割かなくても会社運営ができる事業、方法はある。変化の激しい時代で、転職や起業に代わる、新たなキャリアアップの選択肢となりうる。
・M&Aで複数の会社を経営することで、会社ごとに目的を使い分けられる、事業相互のシナジー(相乗効果)を生むことで、効率よく収益をアップできる、というメリットがある。
・士業やコンサルタントのM&Aには、もともと契約している顧客の状況をより理解しているため優良企業を選別できる、士業・コンサルタントとしての仕事��説得力が出る、自身が現場に立たなくてもノウハウを生かして経営できる、という、ほかの職種にはないメリットがある。
・個人で会社を買うリスクとして、収入面での安定性は保証されない、必ずうまくいくとは限らない、経営状態の悪い会社を買うと立て直しに人・金が大量に必要なので収益性が極端に悪くなることもある、会社の借入が返済できないと個人での補填となる可能性がある、本業が疎かになる可能性がある、自分以外が原因の問題が発生して損失が出る可能性がある、といったことがあることを知っておく。
○会社は「超友好的」に買うのがベスト
・会社売買はネットオークションと原理は同じで、売りたい人は買いたい人を、買いたい人は売りたい人をどうやって見つけるかが会社売買のポイントで、双方がうまくマッチすれば売買成立というきわめてシンプルな話。
・会社購入で「いい買い物」をするのに必要なものは「知識」と「相手との信頼関係」。知識は言い換えれば、その商品が本当にいいものかを見極める「目利き」。信頼関係があれば、よりいい条件で、より安く売ってくれる。
・会社購入の肝は、相手経営者と「身内のような関係になる」こと。他人だが、あたかも親族内承継のように譲ってもらう。会社売買の相場価格は、あるようでないもの。売り手の感情や両者の関係性により、売買価格は大きく変わる。身内になって超友好的に購入を進めれば、より安い価格、いい条件で購入可能。現経営者に会長や相談役として残ってもらいやすい。会社の評価、評判が高まるのもメリット。
○勝負は準備で8割決まる
・会社購入を成功に導く鍵は「入念に準備する」こと。まず、「社会的ニーズ(市場)」のあること、自分が「稼げる」こと、自分が「得意」なこと、自分が「好き」なことの4つの要素を棚卸しする作業は、必ずやるべき重要なこと。
・次に、後々「経営を手伝ってくれる人」を見つけ仲良くなっておく「人脈づくり」が必要。交流会やオンラインサロンなどで「この人なら!」と思う人に出会ったら、「その人と、小さくてもいいのでビジネスをしてみる」か「何か1つ仕事を頼んでみる」ことで、その人の「コストパフォマンスの高さ」をチェックする。
○「承継者のいない会社」を探す方法
・顕在的にも潜在的にも承継者を探している会社は多く、今後も増える。限られた時間と予算の中で見つけるには、①「親戚」に聞く、②「旧知の社長」に聞く、③「税理士」に聞く、④「勤めている会社」の承継可能性を探る、⑤「常連客として通う店」の承継可能性を探る、⑥「行政」から紹介してもらう、⑦「M&Aマッチングサイト」で探す、⑧「M&A仲介会社」に依頼する、という順番で、身近なところからアプローチし、範囲を広げるとよい。
○「素人感覚」で会社を買うかどうかを判断する
・会社購入においては、最初に「素人感覚」で判断したほうが、シンプルにいい会社か判断できる。最も重要なチェックポイントは「提供している商品・サービスに魅力があるか」。PRを見て買いたいと思うか、買って(使って)みて、また利用(リピート)してみたいと思うかをチェックする。顧客目線が重要。
・客観的に見て「この会社で働いてみたい」と思えるかどうか���判断基準となる。会社の風土や社員のモチベーションは、そう簡単には変えられない。社員たちのリアルな姿を知っておくことは重要。1回の確認ではわからない場合もあるので、何度か見てみて、慎重かつ冷静に判断する。
・オフィスや店舗の「清掃・整理整頓が行き届いているか」も重要。会社の仕事のクオリティレベルや意識の高さがはっきり表れる。生産性を意識しておくと、暇な時間にそれをできる。コミュニケーションの基本である「報連相」の徹底に関係していることも多い。
○経営者との食事で実態を判断する
・相手経営者と食事をする目的は、相手と親しくなることだけでなく、本音を引き出し、会社の実態・実情を把握し、本当に買う価値のある、いい会社かを見極めることもある。
・①相手の生い立ちや事業経緯、②思考の癖、③税金・借入に対する考え方、④経営に関わるキーパーソン、⑤会社の譲り方や売買金額に関する希望、⑥会社を売った後の希望の関わり方、⑦自分が会社を買った際の現社長のメリットのアピール、という順番で会話を進めるとよい。
・相手の話を聞いたら、今度は自身のことを相手に話す(自己開示する)ことにより、さらなる信頼を得られる。生い立ち、これまでやってきた仕事、その仕事への思い、自分がこれまでした挑戦・挫折・その乗り越え方を話す。成功談より挫折や苦労の経験談のほうが、自身も多く苦労してきた経営者の共感を得られやすい。
○「決算書の数字」で冷徹に判断する
・決算書は「会社の健康状態」を表す重要なデータ。会社を買うか否かを判断する最終段階では、決算書の数字から会社の実態を正確に分析・判断する。「見かけの数字に惑わされることなく、本質を見抜く」ことが重要。ほとんどの会社が、節税や借入のために、実態を隠している。
・売上よりも「利益」に注目する。特に、本業でどれだけ儲けているかを示す「営業利益」は、会社経営にとって一番重要な数字。購入計画を建てる段階で、どれくらいの営業利益を出す会社を買うのかを具体的にイメージしておく。増収増益以外は要注意。増収でも減益となるのは、経営者の資質などに何か大きな問題のある会社と考えられるので気をつける。
○「資料精査」でリスクを徹底的に洗い出す
・購入の前に、決算書以外の資料やデータを精査し、リスクを徹底的に洗い出す。「仕訳日記帳」の内容、「個別採算」、「取引先名簿」、「訴訟や行政指導・処分」の履歴と将来的リスク、「特許や商標」の申請状況と将来的リスク、「株主名簿」をチェックするが、正確な情報を入手するには相手経営者にお願いするしかない。十分仲良くなった段階で、それとなく「細かい数字を見たい」と聞いてみる。
○購入資金の作り方
・超友好的な購入では相場は関係ないので、お互いの腹の探り合いをするより、こちらの希望購入金額(予算)を正直に話して、相手の販売希望金額とすり合わせるのが基本。相場は「純資産+(営業利益+役員報酬)×2〜5年」の計算が一般的で、そうした価格を提示されることもあるが、無視して強気で交渉する。身内のように承継する場合、一番大事なのは「まずは会社を存続させること」になる。
・相手経営者への継続報酬や新たな役割など、プ���スαのメリットも加味し、購入金額を交渉・調整する。まず購入予定の会社の役員になって仕事で成果を出しつつ、ほかの役員や社員との信頼関係を築きながら、徐々に株式を買っていくのがおすすめ。
・株式購入は、①「株式の一部」を買って、株主として経営参画、②「株式の過半数」を買って、会社の舵取りを任せてもらう、③「残りの株式」を買って、現経営陣に引退してもらう、というステップで進めていくのが理想。株式だけでなく、権限移譲も段階を踏んで進めていくのがポイント。
・購入のための資金調達でまず大切なのは、「お金がないと買えない」という思い込みを捨てる。資金がなくても買える会社は、想像より多い。会社の資産を担保にして、金融機関などから購入資金の融資を受けるLBOなど、自己資金がなくても購入資金を作れる方法もある。
○会社を買った後の経営者としての選択肢
・会社購入後の選択肢は、①利益を増やして「役員報酬の増額」を目指す、②会社の価値を上げた後「売却」して利益獲得を目指す、③会社を「上場」させて事業拡大を目指す、の3つに大きく分かれる。目指すべき方向性により経営の仕方も変わるので、それを明確にしておく。
・今は、最初から投資目的で会社を買い、それを売却して大きな利益を得ることは「経営者としてのがんばりを換金するメジャーな手段」。
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購入した本。M&Aに関心があったので読了。
「士業やコンサルタントはM&Aによるシナジーがある」
「まず本業で絶対に失いたくないと思われるような人材にならないと会社経営は難しい」
「多くの人を動かすコミュニケーション能力と挫折を乗り越える力が必要」
「増収減益、減収減益の会社は危ない」
M&Aで大事なのは正確に財務分析できるかどうかだと感じた。数字を通して、正しく判断する必要がある。
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別の書籍で個人M&Aというものを知り、もう少し詳しく知りたくなって読んでみた。経営者の高齢化や後継者不足によって、黒字廃業する中小・零細企業が増えている。起業という方法でなくとも、既存の会社を引き継ぐ選択肢がある。
本書では、「超友好的な会社購入」と称する方法を提案している。相手経営者との人間関係を築いて、味方につけた上で承継する流れだ。様々なテクニックはあるだろうが、ざっと以下のような内容だった。
・相手経営者との会食で会社の実態や経営者の性格などを掴む。
・決算書を数字を見て判断。
・その他資料精査でリスク洗い出し。
・複数ステップに分けた株式購入、および経営へ加わる流れ。
正直なところ、経営というものの経験がないので実感は湧かない。でも、そういった選択肢があると分かったのは面白かった。