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(借.新宿区立図書館)
主に著者が関わった宮城県の図書館(及び人)の歴史について書かれている。その筆は江戸時代にも及ぶ。図書館に関わる/興味のある人にとっては読んでおくべき本だろう。
ただ、特に第2章「江戸時代の図書館物語」あたりは若干わかりにくい。あることを書いていて途中から違うことに言及し、そちらについての話がかなりの分量だったりということが多かったりする。たぶん書きたいことが多すぎるということなのだろう。もうちょっとまとまっているとさらに読みやすい本になったのではないか。材料が面白いだけにちょっと残念。あと、これはないものねだりになるが、著者が多くかかわったという図書館へのコンピュータ導入の話がもう少し知りたい。まあ、それは別の本でということになるか。これからの図書館とネット上のデータの関係などとともに重要な課題だと思うので。
あと、写真が掲載されている現宮城県図書館、めっちゃカッコイイ。ただし、使い勝手とか資料保存、地震など災害時の危険性等には問題があるようだ。いくら格好良くてもダメな例のようだけど。