大河参考本3冊目
2024/06/09 15:03
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河参考本3冊目。清少納言、紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部といった平安女流文学の旗手たちについて、その生い立ちから人となりまでを、残された文学作品を通して読み解く文学エッセイ。彼女たちに対して、友達感覚で肉薄できていて、とても面白いエッセイでした。それにしても、1000年も昔に生きた彼女たちの内面にここまで迫ることができたのは、文学作品が今に至るまで遺された奇跡も去ることながら、酒井さんの力量によるものが大きく、高校時代に本書があれば、無味乾燥な平安文学史も面白かったのになあと思ったのでした。
和泉式部が訪れたこともないのに伝説?
2023/09/06 11:59
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
清少納言、紫式部、藤原道綱の母、菅原孝標娘、和泉式部、5人の才女たちにまつわる面白い話、福島に言ったことのない和泉式部の伝説が福島に残されているのか、和泉式部伝説というのが全国各地に残されているらしいのだ
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平安文学は詳しくない私ですが、この時代を思う時にいつも感じるのは、日本って女性文学大国だなぁということ。
持統天皇のために書かれたという説もある古事記にも多くの魅力的な女性が出てきますし、何よりも始祖の神が女神と言うのは珍しいと思います。(私もそんなに多くの神話を読んでいるわけではないので、その中でです)
そして、万葉集では多くの宮廷歌人の中に著名な女性たちが含まれています。(額田王とかね)
そのうえで花開いた宮廷文学。随筆、世界の文学史に残る小説。和歌、日記。
本当に素敵ですよね。
そして、その作者たちの個性がまた凄い!
姉御と呼びたい清少納言。
絶対に会社の同僚になりたくない紫式部。(こーいう人がいますよね)
夫のことを愛しているのはわかるんだけど束縛がひどすぎて、距離を置かれてしまった藤原道綱母。
私も同類なのでなんとも言えませんが、おそらく元祖ヲタク、源氏物語大好きの菅原孝標女。
夫がいるのに恋に生きてしまった和泉式部。
彼女たちのそれぞれの生活や人としての在り方を描いたエッセイは赤裸々な部分もありましたが、とっても面白かったです。
私は清少納言派ですが、紫式部も自分をいい人に見せようとしないで自由に生きれば楽だったろうにとこのエッセイを読みながら思ってしまった
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平安女子を身近に感じられる作品。いつの時代も女子は同じような考え方をするものなんだなぁ。私が友達になりたいのは清少納言!
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こういう本に、学生時代に出会えてたら国語や歴史の授業がもっと楽しかったのかなと思う。大昔の人は使う言葉も生きる環境も全然違って、ひとりの人間として見ることはなかなかイメージできないけど、この本では本当に“女友達”の恋バナや武勇伝を聞いているような感覚に陥る。何百年、何千年かけて科学や技術がいくら発達しても人間の感情は変わらなかった、という結論には同意しかない。
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平安時代を生きた5人の女性を和歌や随筆と生い立ちをヒントにその人柄を紐解いていくという1冊。
古文はもともと苦手で自分ではまともに訳して読むこともできませんが、現代の人々に置き換えて解説してくれるので非常にわかりやすいです。
まず、歴史の教科書に載っている人物たちに会ってみたいという感覚を自分が持っていないので、ここまで感情移入する筆者の感性がとても新鮮に見えました。
そもそも1000年以上語り継がれる文章を残している時点でとても凄いことなのでその人自体に何がしかの魅力があるのはある意味当然なのかもしれません。古文や漢文をもっと勉強したくなる本でした。
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平安時代も今も変わらずに、いろんなタイプの女の人がいて、こじらせてみたり、自慢したり、妬んでみたり、中二病だったりして一生懸命生きている。あらためて、古典を読んでみたいと思った。清少納言と友達になりたいと思う人にちょっと嫉妬に似た気持ちを抱くという不思議な感覚は、私だけでなかったことにホッとしたり、やっぱりちょっと面白くなかったり。
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平安女子の日常に「あるある!」や「いるいる!」と深く頷きつつ読み進めました。著者の語彙も美しく、エッセイを読んでいるような感じがしました。
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しょっぱなから、筆者の共感力の高さに感動しっぱなしでした。古典女流作家の作品の内容から作者の性格・行動を解釈し、上手に現代に当てはめます。するとどうでしょう、あれほど訳が分からない古典の人物でも、あら不思議、確かにそういう人いるよね、という人物像へと見方が大きく変化するではないですか。
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ということで、本作、平安時代の女流作家とその作品を、現代の状況に置き換えるという試みであります。
より詳細に説明すると、筆者の試みは、ガールズトーク的味付けで古典の偉人たちを分析している、ということです。ガールズトークってのは要は恋愛観ですね。
清少納言はサバサバしているので、名門の殿方も寄ってきやすい。それをサラリと振って、言い寄られたことをインスタとかで上げちゃうタイプ。
他方、紫式部はそういう出しゃばりなタイプが一番嫌い。故に清少納言とか大っ嫌い。でも実は本人もそういうのがしたいのに、性格が許さないタイプ。メンドクサ!
藤原道綱母は、今でいうところのサレ女か。招婿婚で一夫多妻の当時でも、ほかの妻にジェラシーをめいいっぱい感じて、新しい妻が自分の夫から愛想をつかされると大喜びするという。。。原典を読んでいないのにヒステリックさが伝わります。『死の棘』を彷彿とさせます。
菅原孝標娘は恋に恋しちゃうタイプ。源氏物語で光源氏が夕顔を連れ去るシーンがありますが、そういう「連れ去り」をしてくれる王子様が早く出てこないかなーなんて願っちゃうタイプ。
和泉式部は、恋愛体質。その気がないのに自然と愛想を振り舞いてしまうのか、男が絶えない。挙句に死んだ元カレの弟とも結ばれちゃう(ちなみにその弟も死ぬのだが)。今ならばあざといとかって言われちゃうんでしょうね。
こういう分析をして、この子は友達になれるとかなれないとか、私ならばどうこうアドバイスするのにな、などの想像のやり取りが盛り上がります。確かに面白い。
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ということで、古代の女流作家をその恋愛観などで読み解くような作品でありました。
「する」とか「した」とか、シモの話が多く、読んでいる最中は、女子の集団にうっかり男一人で迷い込んだような気分になりました。が、平安時代の女流作家はばっちり頭に焼き付きました。原典もちょっと目を通してみたくなります。
本作は当初、中三の娘の古典苦手意識解消のために購入したものでした。確かに非常に面白く、苦手意識も消えるかもって思いましたが、内容がなあ・・・読ませてみるか悩みどころであります笑
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2022.11
ただの悪口が多くて面白かった!古典は難しく感じる時もあるけれど、このくらいのノリで書いてたって分かると気楽に読めそう
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平安時代の文豪達をこれほど身近に感じさせてくれるとは。
清少納言はパリピー。僧侶だってイケメンの方がいいよね。
枕草子はうちに秘めるタイプ。おっぴろげな清少納言は許せない。
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本当に清少納言や紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部が身近な存在として感じられる素晴らしい本。
枕草子や更級日記を改めて読みたいと思った。
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五人の平安時代の女性作家をとりあげ、その人となりや作品が紹介されていました。時代背景なども説明してくれていてわかりやすいし、作家としてというより人間としてこの人はどんな人、という分析をしてるのが面白かった。
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平安時代の女性たち、煌びやかで上品で男性の一歩後ろにいるイメージを持っていたけど、そんなことはなく、本質的なところは今と変わらないことがわかって面白かった。個人的には和泉式部が気になる存在だった。不幸があっても突き進めて強いのか弱いのかよくわからないミステリアスさ