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紙の本
道誉の生きざまは、時代を生み出した。
2022/11/30 12:55
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐々木道誉という武将は、一筋縄ではいかない男だ。南北朝時代という定まらない世をもつ時代を、未来を見据えるわけでもなく、世が収まる姿を思い描く訳でもなく、今まで自分が立っていた場を壊そうと生きている。それが「ばさら」なのだも知れない。足利尊氏ととの友情のような張り合うような不思議な縁に導かれ、室町幕府の基盤づくりに関わっていくのである。室町時代当初から戦国時代であり、世の中のシステムを壊して作り直そうとする気運に満ちていたのではないか。道誉の生きざまが、まさにそうであった。
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