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命の駆け引きにハラハラする緊張感も交えつつ,何重にも重なったトリックが次から次へと明らかになっていく展開に驚きが止まらない作品。
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初めて読む作家だったが、とても面白かった。シリーズものと知らずに読んでしまい、エピローグが何を言っているかわからなかったのが痛恨のミス。ただ前作も引き続き読んでみたいと思った。
主人公はVRゲームの発売イベントで、犯人役として参加することになる。しかし、実際は素人探偵が集められていて、企画者の計画により命をかけることになる。
VR世界での推理に失敗すると、その探偵は現実世界での被害者になり、その後はその事件も含めて解決する必要がある。
VR世界での殺人の前提と、現実世界での殺人の前提が異なるため、難しい。
伏線だろうな、と思ってもどこがどう事件に関係するか分からず後から繋がるのが面白かった。身長がフィートで書かれている理由とか。
あと、個人的に探偵が解説するのが好きだけど、そのシーンが多くて楽しかった。
あと最初の打ち合わせが現実じゃなくてVR上だったのが叙述トリックだったな…騙されたと思った。
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システムの理解とか骨折り、自分の推理は捨てて(ごめんね、ホラ)、ひたすら謎に迫って読み進めました。ホワイダニットの部分が常人には理解しがたい部分があり犯人側の構想のスケールにちょっと置いてけぼりを喰らった。ただ設定したルールを最大限に活かして物語を作るという面では、方丈さんは真摯なのかなと感じました!孤島の来訪者より時空旅行者の砂時計に近いエッセンス強め。ホラファンにささやかなサービスあり。クロノトリガーやバックトゥーザ・フューチャー的な疑惑も残しながら、竜泉家の一族シリーズの続編に期待にします。
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評価が高いので手にした作品。孤島の館もの。V R空間と現実世界での殺戮ゲーム。
段々ゲームについて行けなくなって、積読に。
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設定は面白い。
謎解きが多少複雑。
現代的といえば現代的で、昔ながらの推理小説と思い込んで読むと虚を突かれた気分。
シリーズものなので、単体でも読めるが、やはり最初から読んだ方が無難。
事前に1,2作目読んでないと、よくわからないエピソードもある。
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シリーズ3弾。最終章。
一弾と2弾の主人公達と、その他、素人有名担当が島に集められて、VRの探偵ゲームをする内容。初めはゲームかぁ〜と思って乗り気では無かったが、読み出したら面白く、引き込まれてあっという間に読んでしまった。
映画レディプレイヤーワンの世界観?
ミニサイズになってログインして殺人をするのが、斬新すぎてビックリした!
最後のまとめは、やや強引だなーと、そこまでのこじつけは要らなかったような気もするが、ハッピーエンドで良かった。
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23/3/1〜3/3
面白かった!
現実世界とVR空間の2重のクローズドサークル。1作目2作目それぞれの主人公が登場。
それだけでも面白いのに、主人公は犯行を完遂し、自分の犯行への反証をし、他の犯行については推理もしなければならない。
ぐいぐい読ませる面白さだった。
特に、ドールハウス、接続しない現実空間のトリックがとてもよかった。
あと、挑戦状で「タイムスリップはしません。謎の生き物は登場しません」と2回もあって笑った。
一気読みしたけれど、また読み返したいな。
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VRミステリーゲームの監修を依頼された加茂冬馬。
離島のメガドロン荘に集められた素人探偵たちは、命を懸けたゲームへ参加させられる。
竜泉家の一族シリーズ3作目。
シリーズものと知らずに読んでしまった。(前作についての描写は所々あるけど今回の事件には支障なし)
VRゲーム内の殺人と現実での殺人、ゲームの設定に順応し辛さはあるけど題材は新しくて面白いですね。
ただ、犯人が不利になると後出しでルールを追加する(しかも何度も)のが白ける。
結局自分が勝つように捻じ曲げるんだったら、睡眠薬盛ったときに毒殺したら良かったやん、てなる。
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CoCキャンペーン3作目ってかんじ
1から100までとても丁寧に作られてて、無駄な話はひとつもない。普通に頑張れば読者でも犯人がわかる。それぐらい丁寧。
....というのは私は苦手だったなと思った。
これが好きな人は叙述トリック短編集って本がおすすめかな。今回は叙述トリックではなくて、倒叙モノだけど。
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現実世界とVR世界で起きる、ダブルクローズド・サークルでの殺人事件という、設定からものすごく興味をそそられた作品。
先に一作目と二作目を読んでからのほうが、登場人物などについてもっと深く知れて楽しめたのかな?とも思うが、ここから読み始めた私でも十分楽しめたし、これから一作目と二作目も読んでみたいと思わせてくれた。
本作の主人公加茂は、VR世界での犯人役として自ら密室殺人を実行し、他者からの追求をかわしながら、それと同時に起きた他の殺人事件も解明しなくてはいけない、というものすごくタフな役どころ。
読者への挑戦があるのが嬉しい…が、作中に様々なヒントが提示されているのに、中々答えに辿り着けない自分の愚かさを思い知った(笑)
現実世界とVR世界の融合がスムーズで、これを作品に落し込んだ作者は本当に素晴らしいと思う。
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“ぶっ飛んだ特殊設定”本格ミステリ作家でおなじみ?の方丈貴恵氏。今回の“特殊設定”はVR(仮想現実)。現実世界とVRの世界を行ったり来たりして、両方の世界で殺人事件が起きるのでややこしい。また、この世界を企てたある人物による“ルール”も複雑で、設定を理解するには想像力が必要。
さらに待ち受けるトリックは、いやはやかなりのぶっ飛び具合だ。例によって「読者への挑戦」付きだが、コレを看破できる読者は果たしているのだろうか?私は本格ミステリにリアリティは求めないが、今回のはあまりにも現実離れし過ぎていて、驚きを通り越して…苦笑。
一方で、癖のある探偵達が登場し、探偵役と犯人役に分かれて生死を賭けた推理合戦をするプロットは、緊張感もあって良き。
本書は《竜泉家の一族シリーズ》に属するシリーズもので、第3作の位置付け。前2作のネタに触れてる部分もあるので、本書を読む前に前2作を読んでおくのがオススメ。
本書を読んで思い出したが、 VRを扱ったミステリで面白かった記憶があるのは、岡嶋二人の「クラインの壺」。またいつか再読しよっと。
週刊文春ミステリーベスト10 19位
本格ミステリ・ベスト10 4位
SRの会ミステリーベスト10 6位
《竜泉家の一族シリーズ》
1. 時空旅行者の砂時計
2. 孤島の来訪者
3. 名探偵に甘美なる死を
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素人探偵8人が館に集められ、現実世界とVR空間で繰り返される殺人ゲームにはまっていく。特殊な設定や空間の中なれど本格ミステリとしての密室殺人。VR空間ならではのトリックも面白い。きちんと全ての情報を読者に提供してくるのだが、なんとも難しく、加茂さんの推理バトルを整理しながら読んだ。いろいろと山盛りで面白かった。
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竜泉家シリーズ3作目。
1作目の主人公と2作目の主人公が揃って出てきます。近未来を描いた作品で今年の秋くらいに当たります。実際はそこまで進歩してないかーと思いますがそこはまぁご愛嬌で。
方丈先生は特殊設定ミステリーがすごいですが、今回は実世界とVR空間の両方で殺人事件が起きるというものです。犯人は誰なのか、どうやって犯行を成立させたのか。いつものように途中で読者への挑戦状が出されます。いつものようにスルーして先に読み進めて、へぇそうなのかと思うのですが今回のは両世界があったが故のトリックでタネが明かされた時はすごく気持ちが良かったです。
三部作と本の紹介に書かれてて、これで終わりのようにも思えなくもないですが、またこのシリーズで新しい話をよみたいです
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面白かった!
今度は誰が狙われるのか、どう反証するのかドキドキだっ。
VR空間とかドールハウスとか、かなり混乱したしイマイチよくわからない部分もあったけど、それでも面白かった。
まさかホラがこの現場にいるとは。
そして千景と加茂の関係が切ない。
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竜泉家の一族シリーズで探偵というと、1作目の加茂冬馬、2作目の竜泉佑樹だが、さていかに。
どっちも出てきた。そしてマイスター・ホラも案内役として登場。前2作同様挑戦状もある。
今回はVRゲームの中でのルールだが、実際はどうなのかも想像できた。現実世界では名前は漢字で書かれているが、VR世界ではカタカナで書かれている。他にも違いがある。これらが謎を解く鍵になるのか?それともミスリードか?
このシリーズはSFミステリーというか特殊設定ミステリーというジャンルになるのだろうか?そして今回もクローズドサークルである。
解答フェーズに入って、加茂の記憶力が大きな力を発揮する。加茂の気持ちを考えると応援したい気持ちが膨らんできた。
ミステリーとしては王道で面白かった。加茂と佑樹がどうなるのかを推測すると、先が見えてくるが・・・その推測が正しければ。私の推測はしばしば外れるので、外れることを楽しみにしながら、読み進める。そして外れた。
意外な結論が待っていた。イヤ、意外ではない。三部作を順に読むことで、増幅される悲しくも儚い結論が。
三部作と言いながら、続編があることを匂わせている。もしそうなら楽しみである。
私は題名にこだわる。最初から「甘美なる」という表現に引っかかっていた。エピローグを迎えた時に、その答えが見つけられるだろうかという点も楽しみであった。もし私が題名をつけるなら、「名探偵に儚い別れを」とするとしっくりくる。
学生時代に自分で作った問題を「あれっ、どうやって解くんだったっけ?」と作っておきながらわからなくなった経験がある。策士策に溺れるというか、そんな時期を思い出させてくれる作品でもあった。